赤シートの勉強法|暗記が定着する線の引き方と回し方

赤シートの勉強法|暗記が定着する線の引き方と回し方 勉強法・学習グッズ

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赤シートの勉強法|暗記が定着する線の引き方と回し方

教科書やノートに暗記ペンで線を引いて、赤シートで隠しながら覚える。中高生の定番の勉強法ですが、「線はたくさん引いたのに、テストになると出てこない」という声はとても多いです。

原因は記憶力ではなく、たいてい線を引く場所そのあとの回し方にあります。この記事では、赤シートを使った暗記が定着しやすくなる線の引き方・手順・教科ごとの使い分けを、順番に整理します。ペンやシートの製品そのものを比べたい方は、暗記ペンおすすめ|赤シートで隠す定番と消せるタイプの選び方で選び方をまとめているので、そちらもあわせてどうぞ。

赤シートの勉強法が暗記に効く理由

赤シートの本当の役割は「線を引いた場所を目立たせること」ではありません。答えを見えなくして、自分の頭から引っ張り出させることです。

教科書を読み返すだけの勉強は、目で追っているうちに「知っている気」になりやすい方法です。文字を見た瞬間に意味が浮かぶので、覚えていると錯覚してしまいます。いっぽう赤シートで隠すと、そこで一度手が止まります。「えっと……」と考えて思い出す作業が入るぶん、テスト本番と同じ形で練習でき、記憶に残りやすくなります。

つまり赤シートは、ノートを一問一答の問題集に変えるための道具だと考えると使い方が決まってきます。線を引く作業そのものは勉強ではなく、あとで自分に問題を出すための準備です。ここを取り違えると、時間をかけて線を引いたのに成果が出ない、という状態になりやすくなります。

インクの色とシートの色は組み合わせが決まっている

意外と見落とされがちなのが、ペンの色とシートの色の対応です。ゼブラの公式情報では、緑・青のインクには赤シート、ピンク・赤のインクには緑シートを使うよう案内されています(ゼブラ公式オンラインストア)。

自分が持っている赤シートで隠したいなら、選ぶペンは青か緑です。赤やピンクのペンを買ってしまうと赤シートでは隠れないので、買う前に手元のシートの色を確認しておくと失敗が減ります。

赤シート勉強法のコツは「線の引き方」で決まる

ここが大きく差がつくところです。うまくいかない人の多くは、線を引きすぎています。

引くのは「答えになる言葉」だけ

線を引くのは、テストで答えとして書かされる言葉に限定します。人名・地名・年号・用語・英単語の意味など、赤シートを外したときに一語で答え合わせできる単位が目安です。

逆に、説明文まるごとに線を引いてしまうと、隠したときに文章が虫食いだらけになり、前後の文脈から推測するだけの作業になってしまいます。これでは思い出す練習になりません。「1行に1〜2か所まで」と自分の中で上限を決めておくと引きすぎを防げます。

一度解いてから引く

新しい単元を読みながら同時に線を引くと、どこが重要か判断がつかないまま手が動いてしまいます。おすすめは、問題集やワークを一度解いてから引く順番です。間違えたところ、あやふやだったところだけが線の対象になるので、自然と量が絞られます。

やりがちなNG3つ

NGパターン 何が起きるか 直し方
見開きが線だらけ 隠すと文章が読めず、推測ゲームになる 答えの語だけに絞る
太字をそのままなぞる 太字=自分が覚えていない箇所とは限らない 解いてから、間違えた箇所に引く
引いて満足して終わる 準備しただけで、思い出す練習をしていない 引いた当日中に1周隠して確認する

線を引く道具をこれから揃えるなら、ペンとシートがセットになったものが手軽です。青インクのペンと赤シートの組み合わせなら、そのまま上の使い方に当てはめられます。

なお、チェックペン-アルファは専用のチェック消しペンが使えない仕様と公式に案内されています。あとから消したい・引き直したい可能性があるなら、消せるタイプかどうかを買う前に確認しておくと安心です。製品ごとの違いは暗記ペンおすすめの記事で整理しています。

覚えるまでの手順|隠す・思い出す・間隔をあけて回す

線を引いたあとの流れを4ステップに固定しておくと、勉強が作業に落ちて続けやすくなります。

  1. 隠す:赤シートを当て、答えを見ずに口に出すか、頭の中で言い切る
  2. 思い出す:3秒考えて出てこなければ、そこは「まだ覚えていない」と判定してシートを外す
  3. 印をつける:即答できた=○、迷った=△、出てこなかった=× をページの端に書く
  4. 間隔をあけて回す:翌日・数日後・テスト前と、日をまたいで繰り返す

ポイントは3の仕分けです。全部を同じ回数やろうとすると時間が足りなくなりますが、○が増えるほど1周にかかる時間は短くなっていきます。

周回ごとの目的を変える

周回 タイミングの目安 やること
1周目 線を引いた当日 全部を隠して○△×に仕分ける
2周目 翌日 △と×だけを回す
3周目 2〜3日後 ×を中心に、△も混ぜて確認
4周目 テスト直前 ×だった箇所と、前回迷った箇所だけ

日をあけて繰り返すやり方は、一度にまとめて詰め込むより忘れにくくなるとされています。1回あたりを短く、回数を増やすほうが赤シートとは相性が良い進め方です。

もうひとつ大事なのが、思い出せなかったときに口に出す・書くこと。シートを外して答えを見るだけだと、また「知っている気」に戻ってしまいます。声に出す、余白に書く、といったひと手間を挟むと定着しやすくなります。

教科別の使い分けと、線を引けないときの代替

赤シートは万能ではありません。向く教科と、向かない使い方があります。

  • 社会(歴史・地理・公民):相性が良い教科です。用語・人名・年号を隠して、流れを説明できるかまで確認すると得点につながりやすくなります
  • 理科(生物・地学分野):語句の暗記が多いので有効です。ただし計算分野は、隠すより解き直しのほうが効きます
  • 英語:単語の意味、熟語、不規則変化の活用などに向きます。長文の和訳を丸ごと隠すのは重すぎるので避けます
  • 国語:古文単語・漢字・文学史に向きます。読解そのものは赤シートでは練習できません
  • 数学:公式の確認には使えますが、中心は演習です。赤シートに頼りすぎないほうが安全です

教科書に線を引けないときはどうする

学校で配られた教材や、兄弟・きょうだいと共用しているもの、塾のテキストなど、書き込めない教材もあります。その場合は次のような代替が使えます。

  • 書いて消せる暗記シート:シート自体に文字を書き、めくると消せるタイプ。教材を汚さずに一問一答をつくれます
  • 透ける付箋(暗記用ふせん):隠したい箇所に貼る方式。貼り替えられるので共用の教材でも使えます
  • 自作の暗記ノート:左に問い、右に答えを青ペンで書いて赤シートで隠す形。手間はかかりますが、書く過程自体が復習になります

付箋を使った隠し方や整理のしかたは付箋の勉強への活用法|暗記と要点整理がはかどる使い方に、自作ノートの作り方は勉強ノートのまとめ方|あとで見返せる書き方と役立つ道具にまとめています。

赤シート勉強法のよくある質問

Q. ペンは何色を選べばいいですか
手元のシートが赤なら、青か緑のインクを選びます。赤・ピンクのインクは緑シートと組み合わせる想定です。

Q. 引いた箇所は全部隠すべきですか
全部隠すのは1周目だけで十分です。2周目以降は、迷った箇所・答えられなかった箇所に絞るほうが時間あたりの効率は上がります。

Q. あとから消せますか
製品によって異なります。専用の消しペンが用意されている製品もあれば、消しペンに対応していない製品もあります(チェックペン-アルファは非対応と公式に案内されています)。引き直す可能性があるなら、購入前に仕様を確認しておくのが安全です。

Q. 赤シートだけで暗記は完成しますか
赤シートは「覚えたかを確認する道具」なので、これだけで完成とは言えません。問題集で出題形式に慣れる作業と組み合わせると、テストでの得点につながりやすくなります。

Q. スマホの暗記アプリと比べてどうですか
どちらにも良さがあります。紙の教材にそのまま重ねられる手軽さは赤シートの強みで、移動中の反復はアプリが得意です。教材が紙なら、まずは赤シートから始めるのが取りかかりやすい方法です。

まとめ|引く量を減らすほど覚えやすくなる

赤シートの勉強法で押さえるポイントは3つです。

  1. 線は答えになる言葉だけに絞る(1行に1〜2か所まで)
  2. 一度解いてから引く(間違えた箇所だけが対象になる)
  3. ○△×で仕分けて、日をあけて回す(1周を短く、回数を増やす)

今日からできることとして、まずは直近のテスト範囲を1ページ分だけ、上のルールで引き直してみてください。線が減ったぶん隠したときに考える回数が増え、手ごたえの違いが分かりやすいはずです。

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