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記述問題になると手が止まる。空欄のまま、あるいは的外れなことを書いてしまう——。中学受験の国語で、記述は多くの子がつまずくポイントです。選択問題は解けるのに記述だけ苦手、というケースも少なくありません。
ですが、記述は文才やセンスの問題ではありません。実は、設問のタイプごとに「こう書き出せばよい」という型(テンプレ)があります。型を知り、それに沿って本文から材料を拾えるようになれば、記述は驚くほど書けるようになります。
この記事では、設問タイプ別の記述の型と、減点を防ぐ書き方の原則を紹介します。
記述は「才能」でなく「型」
記述が書けない子の多くは、「何を書けばいいか分からない」のではなく、「どう書き始めればいいか分からない」状態です。頭の中に答えの要素はあっても、それを文の形にする手順を知らないだけ。
逆に言えば、書き出しの型さえ持っていれば、あとは本文から要素を拾って埋めるだけで記述は完成します。まずは設問タイプごとの型を覚えましょう。
設問タイプ別・記述の型テンプレ
中学受験の記述は、大きく3つのタイプに分かれます。それぞれ、答えの「文末」と「骨組み」が決まっています。
| 設問タイプ | 聞かれていること | 答えの型(骨組み) |
|---|---|---|
| 理由型(なぜ〜か) | 原因・理由 | 「〜だから。」で結ぶ。本文の因果を「Aなので B」の形でつなぐ |
| 心情型(どんな気持ちか) | 登場人物の心情 | 「〜という気持ち。」で結ぶ。〈きっかけ+感情〉をセットで書く |
| 要約・説明型(どういうことか) | 内容の言い換え | 「〜ということ。」で結ぶ。指示語・比喩を本文の言葉で置き換える |
この型の狙いは、「文末」を先に決めてしまうことです。文末が決まれば、そこに向けて本文から材料を拾えばよいので、書き出しの迷いが消えます。心情型なら「きっかけ(できごと)」と「感情」の2要素を必ず入れる、というように、拾うべき要素も型に含まれています。
減点を防ぐ3つの原則
型で書けるようになったら、次は減点されない書き方です。
- 設問の文末に答える:「なぜ」には「〜から」、「気持ち」には「〜気持ち」で必ず結ぶ
- 本文の言葉を使う:自分の言葉で言い換えすぎず、本文の表現を土台にする
- 指定字数の8割以上を埋める:要素を足して、空白を作らない
特に「設問の文末に答える」は、内容が合っていても文末がずれると減点される、もったいないミスを防ぎます。
記述は、書いたものを添削してもらうと伸びが速い分野です。家庭で採点しづらいと感じたら、国語専門の指導で記述の型と直し方を教わるのも有効です。資料請求は無料なので、選択肢として情報を集めておくとよいでしょう。
国語指導・現代日本国語塾
型を身につける一冊
型を体系的に練習するには、記述に特化した問題集が役立ちます。次の一冊は、記述問題の解き方を段階的に攻略できる構成で、家庭学習で型を定着させるのに向いています。
よくある質問
Q. 記述の丸つけを家でどうすればいいですか?
模範解答と見比べ、「必要な要素が入っているか」を要素単位でチェックします。文章の巧拙より、要素の過不足を見るのがコツです。
Q. 字数が全然埋まりません。
要素が足りていないサインです。理由型なら理由を2つ、心情型ならきっかけを具体的に、と拾う要素を増やすと字数は自然に埋まります。
Q. 選択問題は解けるのに記述だけ苦手です。
選択肢という「材料」がない状態で、自分で要素を組み立てる練習が不足しています。型に沿って本文から要素を拾う練習を重ねましょう。
まとめ:文末を先に決めれば書き出せる
中学受験の国語で記述が書けないのは、才能ではなく型を知らないだけです。設問タイプ別に文末を先に決め、本文から必要な要素を拾って埋める。そして設問の文末に答え、本文の言葉を使い、字数を埋める。この手順を身につければ、記述は着実に書けるようになります。


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