本ページはプロモーションが含まれています
英検4級の問題集おすすめ|初めて受ける人の1冊目と過去問の選び方
英検4級の問題集は種類が多く、「結局どれがおすすめなのか」が見えにくい級です。理由ははっきりしていて、4級には小学生が初めて受ける級という入口と、中学生が5級の次に受ける級という入口の2つがあり、同じ4級の棚に並ぶ本でも想定している読者がまるで違うからです。
そこで先に結論を書きます。4級の1冊目は「今の英語力」ではなく「あなたがどのタイプの受験者か」で決まります。5級に合格済み、または中学の英語の授業についていけているなら過去問題集から。英語を習い始めたばかりの小学生なら入門タイプから。この分岐さえ押さえれば、あとは過去問をどう選ぶかだけの問題になります。
この記事では、まず1冊目を決める判断基準を示し、そのうえで初めて英検を受ける人がつまずきやすい「受験そのものの流れ」、入門・過去問・単語の3タイプの選び方、試験日から逆算した進め方、4級のスピーキングテストの扱い、そして3級へのつなぎ方までを順に整理します。試験の形式や制度に関する情報は、すべて日本英語検定協会の公式サイト(2026年9月7日確認)にもとづいています。
筆者の判断基準|英検4級の1冊目は読者タイプで決まる
問題集を比べる前に、次の3つに答えてみてください。この3問で買う本が決まります。
- 5級の内容が入っているか(5級に合格済み、または中学1年の英語で困っていない)
- 解説を自分で読み進められるか(保護者がつきっきりでなくても、日本語の説明を読んで理解できる)
- 本番まで何週間あるか(4週間未満か、それ以上か)
この答えの組み合わせで、1冊目は次のように分かれます。
| 読者タイプ | 1と2の答え | 1冊目 | 買い足すとしたら |
|---|---|---|---|
| 5級合格済みの中学生 | どちらもはい | 過去問題集 | 語彙が足りなければ単語教材 |
| 英語を習い始めた小学生 | どちらもいいえ | 入門タイプ | 形式に慣れたら過去問題集 |
| 5級を飛ばして4級を受ける | 1がいいえ・2がはい | 5級のおさらいが入った入門タイプ | 抜けが埋まったら過去問題集 |
| 学校の英語は得意だが解説が読みにくい | 1がはい・2がいいえ | 解き方の解説から入る過去問題集 | 同上 |
3つ目の「残り週数」は冊数を決める要素です。4週間を切っているなら、買うのは1冊だけにしてください。手を広げるほど、どれも中途半端に終わります。逆に8週間以上あるなら、過去問1冊に単語教材を足しても回しきれます。
この基準は、4級がリーディングとリスニングの2技能だけで合否が決まる試験であることが前提です。3級以上のようにライティングや面接の対策本を別に用意する必要がないぶん、4級は「1冊を最後までやり切る」ほうが結果につながりやすい級だと言えます。
英検4級はどんな試験?問題集を選ぶ前に押さえる3つの事実
教材選びの基準を明確にするために、公式情報で確認できる事実を3つだけ押さえておきます。
1つ目は、レベルの目安です。日本英語検定協会の公式サイトによると、英検4級の推奨目安は中学中級程度とされています。ひとつ下の5級が中学初級程度、ひとつ上の3級が中学卒業程度なので、4級はその中間です。おおよそ中学2年生くらいまでに学ぶ内容が中心、とイメージすると分かりやすいでしょう。
2つ目は、出題される技能です。4級の一次試験は、リーディング(35分)とリスニング(約30分)の2つで構成されています。つまり、4級には英作文(ライティング)の問題も、面接形式の二次試験もありません。3級からはライティングと面接が加わりますが、4級の段階ではその対策は不要です。「4技能対応」をうたう分厚い総合対策本を4級で買う必要がないのは、このためです。
3つ目は、問題数の内訳です。公式サイトの試験内容から、大問ごとの形式と問題数を整理すると次のようになります。
| 技能 | 大問 | 形式 | 問題数 | 選択肢 |
|---|---|---|---|---|
| リーディング(35分) | 大問1 | 短文の語句空所補充 | 15問 | 4肢選択 |
| リーディング | 大問2 | 会話文の文空所補充 | 5問 | 4肢選択 |
| リーディング | 大問3 | 日本文付き短文の語句整序 | 5問 | 4肢選択 |
| リーディング | 大問4 | 長文の内容一致選択 | 10問 | 4肢選択 |
| リスニング(約30分) | 第1部 | 会話の応答文選択 | 10問 | 3肢選択・選択肢は読み上げ |
| リスニング | 第2部 | 会話の内容一致選択 | 10問 | 4肢選択・選択肢は印刷 |
| リスニング | 第3部 | 文の内容一致選択 | 10問 | 4肢選択・選択肢は印刷 |
※出題形式は日本英語検定協会の公式サイト(2026年9月7日確認)にもとづきます。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
ここで注目したいのが2点あります。ひとつは、リーディング35問に対してリスニングが30問で、ほぼ半分を占めていること。読む力だけを鍛えても点数は思ったように伸びません。もうひとつは、リスニング第1部だけ選択肢が印刷されていないことです。問題冊子を見ても手がかりがなく、耳だけで3つの応答から選ぶ形式なので、音声を使った練習をしていないと第1部で大きく崩れます。問題集を選ぶときに「音声がついているか」を必ず確認したいのは、この形式が理由です。
なお、英検の合否は英検CSEスコアで判定され、公式サイトによると4級の満点スコアは500、技能ごとに問題数に関係なくスコアが均等配分されます。リーディングだけで稼いでリスニングを捨てる、という作戦が成り立たない配点だと理解しておいてください。リスニングの伸ばし方そのものに悩んでいる場合は、英検リスニングの勉強法もあわせて参考にしてみてください。
初めて英検を受けるなら、問題集より先に受験の流れを押さえる
4級は初受験の割合が高い級です。ところが問題集の紹介記事はいきなり本の比較から始まるものが多く、受験の段取りでつまずいて教材が無駄になるケースがあります。買う前に、次の流れだけ確認しておきましょう。
- 申込期間内に申し込む:期間を過ぎるとその回は受けられません。教材を選ぶより先に日程を押さえます
- 受験会場の種類を決める:本会場と準会場では申込方法も当日の進み方も変わります
- 一次試験を受ける:4級はリーディングとリスニングのみ。試験は同日に続けて行われます
- 合否を閲覧する:公式の合否閲覧で結果を確認します。4級・5級の級認定は、公式サイトの記載どおり一次試験の合否のみで決まります
- スピーキングテストを受ける(任意):一次試験の合否閲覧日から受験できます
とくに2番目は、小学生の受験で差が出るところです。学校や塾が準会場になっている場合は、申込も引率もそちらの案内に従うことになり、自分で本会場を申し込む場合とは準備が変わります。違いの詳細は英検の準会場と本会場は何が違う?にまとめました。
年度ごとの試験日と申込期間は英検2026年度の試験日はいつ?第1回〜第3回の日程と申込期間まとめで確認できます。問題集を買う前に試験日を決める。この順番を守るだけで、後で紹介する週次メニューがそのまま使えます。
入門タイプ|はじめて英検に触れる小学生の1冊目
4級の問題集は、次の3つのタイプに分けて考えると選びやすくなります。
- 入門タイプ:英語をこれから本格的に学ぶ段階の人が、4級の出題場面に慣れるための本
- 過去問タイプ:本番と同じ形式で、実力と時間配分をつかむための本
- 単語タイプ:読む・聞くの両方を支える語彙の土台をつくる本
3つは役割が重ならないので、「どれか1つが優れている」という関係ではありません。判断基準の表で自分のタイプを確認し、そこに書かれたものから手をつけてください。
入門タイプを選ぶときの条件は3つあります。イラストや場面設定で英語のやり取りを見せてくれること、学校で習う言い方で解説されていること、そして5級の内容を確認できるページがあることです。3つ目は見落としやすいのですが、5級を飛ばして4級に挑む場合は特に重要になります。
この条件を満たす1冊として挙げやすいのが、学研プラスの小学生のための はじめての英検4級です。
英検の過去問を分析して、4級によく出る会話の場面を選んで構成されている156ページの本です。家族との会話、友達との会話、学校、感想・気づかい、質問・問い合わせ、買い物・レストラン、おでかけ・旅行、長文問題、予想問題という順で、場面ごとに表現を学べるようになっています。イラストも豊富に使われていて、英語を初めて学ぶ小学生でも場面をイメージしながら進められる作りです。
冒頭に英検5級のおさらいチェックテストが入っているので、5級の内容が固まっているかを確認してから4級に進める点も、初めて受けるお子さんには安心材料になります。学校で習う説明のしかたで表現の意味や単語が解説されているため、保護者がつきっきりでなくても自分で解き進められます。CDが1枚付属しているのも、音から入りたい低学年には使いやすい構成です。
英語そのものがまだ初めてという段階であれば、英検対策に入る前に、お子さんに合った教材でウォーミングアップしておくのもひとつの方法です。子どもの英語学習は何から始める?タイプ別に選ぶ市販教材でも、始め方の考え方をまとめています。
過去問題集|4級対策の中心になる1冊の選び方
入門タイプでひととおり形式に触れたら、あるいは最初から一定の英語力がある場合は、過去問題集に進みます。4級対策の中心になるのは、この過去問です。
過去問を選ぶときの比較軸は4つあります。
- 年度版の新しさ:英検は出題形式が見直されることがあります。中古で古い年度のものを買うと、いまの形式と食い違う可能性があります
- 収録回数:回数が多いほど演習量を確保でき、時間配分が体になじみます
- 音声の入手方法:4級はリスニングの比重が大きいので、アプリやダウンロードで気軽に聞ける本のほうが続けやすくなります
- 解説の入り口:問題を解いてから解説を読む構成か、解き方の説明から入る構成か。ここは相性が出ます
定番として名前が挙がりやすいのが、旺文社の2026年度版 英検4級 過去6回全問題集です。
タイトルのとおり過去6回分の問題が収録された128ページの問題集で、2026年度版には2023年度第3回から2025年度第2回までの回が入っています。回数が多いぶん、出題傾向と時間の使い方を体で覚えるのに向いています。まずは1回分を通しで解いてみると、リーディングの大問3(語句整序)でつまずくのか、それともリスニングの第2部で聞き取れないのか、といった弱点が具体的に見えてきます。過去問は力試しであると同時に、弱点を見つける診断ツールでもあります。
この過去6回全問題集はほかの級にも同じシリーズがあり、級ごとに収録内容や使い方のコツが少し変わります。シリーズ全体の考え方は英検 過去6回全問題集はどれを選ぶ?級別の選び方と使い方で整理していますので、下の級・上の級も見据えている場合はあわせてご覧ください。
もうひとつの選択肢が、Gakkenの2026年度 英検4級過去問題集です。
こちらは328ページというボリュームで、2026年度版には過去問5回分と合格力チェックテスト1回分が収録されています。チェックテストで問題形式ごとの得意・不得意を分析できる作りなので、「どの大問を重点的に練習すべきか」を整理しやすくなっています。冒頭には問題別の英検攻略ガイドがあり、筆記試験の大問1から順に、問題ごとのポイントと解き方が詳しく解説されています。初めて過去問に取り組むお子さんが「何をどう解けばいいのか」から入れる構成です。
音声はアプリとMP3ダウンロードに対応していて、全リスニング問題の音声を無料の音声再生アプリで聞くことができます。スピーキングテストの予想問題も収録されているので、任意のスピーキングテストまで受けてみたい場合にも使えます。
どちらか1冊を選ぶなら、演習量を優先するなら旺文社、解き方の解説から入りたいならGakkenという選び方が分かりやすいでしょう。過去6回全問題集は回数が多いぶん1回あたりの解説はコンパクトで、Gakkenの過去問題集は攻略ガイドとチェックテストがある構成です。可能であれば書店で中身を見比べて、お子さんが「これなら読めそう」と感じたほうを選ぶと、途中で投げ出しにくくなります。
単語教材|読む・聞くを支える語彙の土台をつくる
過去問を解いてみて「文の意味そのものが分からない」と感じるなら、原因は解き方ではなく語彙にあることが多いです。4級はリーディングもリスニングも、知っている単語が増えるほど手応えが変わります。逆に言えば、語彙が足りない状態で過去問を何回分解いても点は伸びにくいので、この見極めは早いほうがよいところです。
小学生が使いやすい単語教材として、学研プラスの小学生の英検4級英単語カード700があります。
英検4級の過去問を分析して、よく出る英単語・熟語を700枚のカードにまとめた168ページの教材です。カードなのでちぎって持ち歩けて、通学の行き帰りや待ち時間など、机に向かえない時間も使えます。例文も英検で出やすいものが選ばれていて、セットでよく出る英単語や英語のルール、よく出る会話表現などをまとめたシートが16種類付いています。無料の音声アプリに対応しているため、つづりだけでなく音とセットで覚えられるのも、リスニングが半分を占める4級には向いた作りです。
単語は一度で覚えきろうとせず、短い時間で何度も触れるほうが定着します。1日に何十枚も詰め込むより、毎日決まった枚数を繰り返すほうが続きやすいはずです。カードを使う場合は、覚えたものを外していく方式にすると、残りが減っていくのが目に見えて進みやすくなります。
リスニングが半分を占める4級|音声の入手方法で問題集を絞る
先に見たとおり、4級はリスニングが問題数のほぼ半分を占めます。それなのに、問題集選びで音声を軸にする人は多くありません。ここは絞り込みの決め手になります。
音声の入手方法は、おおむね次の3つです。
| 入手方法 | 使いやすさ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 付属CD | 再生機器が必要 | 自宅の据え置き学習・低学年 |
| 音声アプリ | スマートフォンですぐ再生できる | 通学中・すきま時間 |
| MP3ダウンロード | パソコンに入れて管理できる | 特定の問題だけ繰り返したいとき |
同じ過去問題集でも、この入手方法が違えば練習量は変わります。家に再生機器がないのにCDのみの教材を買うのは、4級では避けたい選択です。前述のGakkenの過去問題集はアプリとMP3ダウンロードの両方に対応しており、入門タイプの本にはCDが付属している、といった具合に本ごとに構成が違うので、購入前に確認しておきましょう。
もうひとつ知っておきたいのが、日本英語検定協会が過去1年分(3回分)の試験問題を公式サイトで無料公開していることです。リスニングの音源も提供されているので、市販の問題集を買う前に、まず1回分を解いて手応えを確かめることができます。
ただし、無料公開の過去問には解説が付きません。答え合わせはできても、なぜ間違えたのかは分からないということです。したがって使い分けはこうなります。
- 無料の公式過去問:今のレベルを測る、形式に触れる、音声に慣れる
- 市販の問題集:間違えた理由を理解する、弱点を狙って練習する、演習量を確保する
初受験で「そもそも4級を受けられる状態なのか」を知りたい段階なら、公式の無料過去問から始めるのが合理的です。そのうえで、解説が必要だと感じたら市販の1冊を買う。この順番なら、買った本が最後まで使われます。
試験日から逆算する週次メニュー
教材がそろったら、あとは回すだけです。ただし「毎日少しずつ」だけでは何をするか決まらないので、残り期間別に週単位のメニューにしておきます。
8週間ある場合
| 週 | やること | 使うもの |
|---|---|---|
| 1週目 | 過去問を1回分、時間を計って通しで解く。弱い大問を特定する | 過去問題集または公式の無料過去問 |
| 2〜3週目 | 弱かった大問だけを繰り返す。並行して単語を毎日決まった量進める | 過去問題集・単語カード |
| 4週目 | 別の回を通しで解き、1週目からの変化を確認する | 過去問題集 |
| 5〜6週目 | リスニングを重点的に。聞き取れなかった箇所はスクリプトで確認してから再度聞く | 音声アプリ・単語カード |
| 7週目 | 未使用の回を本番と同じ時間割で解く | 過去問題集 |
| 8週目 | 間違えた問題だけ解き直す。新しい教材には手を出さない | 既にやった回・単語カード |
4週間しかない場合
| 週 | やること | 捨ててよいこと |
|---|---|---|
| 1週目 | 過去問1回分を通しで解き、弱点を1つだけ決める | 全大問をまんべんなく対策すること |
| 2週目 | 決めた弱点1つに集中。リスニングが弱いなら音声だけを毎日聞く | 新しい問題集を買い足すこと |
| 3週目 | 別の回を通しで解き、時間配分を体に入れる | 単語を1から覚え直すこと |
| 4週目 | 間違えた問題の解き直しと、直前の音慣らし | 未使用の回を全部解こうとすること |
どちらのコースでも共通するのは、1周目で点が取れなくても心配はいらないということです。4級は形式が決まっているので、繰り返すほど解き方に慣れて点を取りやすくなります。逆に、通しで解く回数を確保できないまま本番を迎えるのが一番もったいないパターンです。
リスニングは、音声を「解くために1回聞く」だけで終わらせないのがコツです。答え合わせのあと、聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認してからもう一度聞き直すと、音と意味が結びつきやすくなります。とくに選択肢が印刷されない第1部は、この聞き直しの効果が出やすいところです。
4級のスピーキングテストは受けたほうがいい?
4級には録音形式のスピーキングテストが用意されています。ここは初受験の方が迷いやすいので、公式情報にもとづいて整理します。
- 申込:公式サイトによると、一次試験の申込者には申込級のスピーキングテスト受験資格が自動で付与されます。追加の申し込みは不要です
- 受験時期:一次試験の合否閲覧日から受験でき、各回次の二次試験実施日から1年間のうちに1回受験できます
- 形式:面接委員との対面ではなく、コンピュータ端末を使った録音形式です
- 試験時間:約4分
- 出題:25語程度のパッセージの音読が1問、パッセージについての質問が2問、イラストについての質問が1問、日常生活に関する質問が1問
- 合否への影響:スピーキングテストは級認定には影響せず、スピーキングテスト単位で合否判定されます
つまり、受けても受けなくても4級の合否は変わりません。まずは一次試験に集中して問題ありません。
そのうえで、受けておく価値があるのは「次に3級を目指す場合」です。3級からは面接形式の二次試験があり、音読と質疑という組み立ては4級のスピーキングテストと共通しています。追加料金なしで、話すテストの雰囲気を1度経験できる機会と考えると、受けておいて損はありません。3級の面接がどんな流れなのかは英検3級の面接はどんな流れ?二次試験の対策と当日までの練習法にまとめています。
対策としては、Gakkenの過去問題集にスピーキングテストの予想問題が収録されているので、一次試験の勉強が終わったあとに目を通しておけば十分です。スピーキングテスト専用の本を別に買う必要はありません。
4級に受かったあと|3級の問題集へどうつなぐか
4級の教材を選ぶ段階で、次の級のことまで考えておくと買い方が変わります。3級は4級と何が違うのか、公式情報を踏まえて確認しておきましょう。
- レベル:3級は中学卒業程度。4級(中学中級程度)から一段上がります
- 技能:3級からはライティング(英作文)が加わり、二次試験として面接があります
- 教材の構成:そのため3級の問題集は、書く・話すへの対応が入ったものが主流になります
ここから導かれる判断はシンプルです。4級で使った過去問題集や入門タイプの本は、3級ではそのまま使えません。級ごとに収録問題が違うためです。一方で、単語教材の考え方(毎日決まった量を音つきで回す)はそのまま引き継げます。
つなぎ方としては、次の順番が現実的です。
- 4級の一次試験が終わったら、まず結果を待たずに公式の無料過去問で3級の問題を1回分見てみる(形式の差を体感する)
- 4級に合格していたら、3級の過去問題集を1冊買う。4級で旺文社が合っていたなら3級も同じシリーズが読みやすい
- ライティングと面接は、一次試験の対策が形になってから手をつける(4級の段階では不要)
3級の問題集をどう選ぶかは英検3級の問題集おすすめ|過去問・分野別・直前対策の選び方と使い方で詳しく整理しています。4級の受験が終わったタイミングで読むと、買い替えの判断がしやすいはずです。
家庭学習でつまずきやすい3つのケース
最後に、4級の問題集を買ったあとに起きやすいつまずきを3つ挙げておきます。教材の質の問題ではなく、運用の問題です。
1つ目は、いきなり過去問に入って手が止まるケースです。5級レベルがあいまいなまま過去問を開くと、分からない問題が続いて集中力が切れます。1回分を解いてみて正答が半分に届かないようなら、いったん入門タイプに戻すか、単語を先に回すほうが結果的に早く進みます。
2つ目は、音声を再生しないまま紙だけ進めるケースです。リスニングが問題数のほぼ半分を占める試験で、音声を飛ばすのは大きな取りこぼしになります。アプリの設定や音源のダウンロードは、教材が届いた日に済ませてしまうのが確実です。
3つ目は、答え合わせで丸つけだけして終わるケースです。とくに小学生の家庭学習では起こりがちで、正解・不正解を記録するだけでは次に活きません。間違えた問題に印を付けておき、後日その問題だけ解き直す。この一手間があるかどうかで、同じ1冊から得られるものが変わります。
いずれも、保護者が横についていなくても回せる仕組みにしておくと続きます。解き直し用の印を付ける場所を決める、音声を聞く時間を生活の中で固定する、といった小さな取り決めが効きます。
英検4級の問題集についてよくある質問
問題集は何冊そろえればいいですか?
まずは1冊で十分です。5級レベルが入っているなら過去問題集を1冊、英語を学び始めたばかりなら入門タイプを1冊。解いてみて語彙が足りないと感じたら単語教材を足す、という順番で問題ありません。本番まで4週間を切っている場合は、買うのは1冊にとどめてください。最初から何冊も用意すると、どれも最後まで終わらないまま試験日を迎えることになります。
5級を受けずに、いきなり4級から受けてもいいですか?
英検は受けたい級から受験できます。ただし4級の内容は5級の内容を含んでいるので、5級レベルがあいまいなまま4級の過去問に入ると難しく感じやすくなります。5級のおさらいチェックテストが入っている入門タイプの本を使うと、抜けを確認しながら4級に進みやすくなります。判断に迷ったら、公式サイトで無料公開されている過去問を1回分解いてみるのが早いです。
いつから対策を始めればいいですか?
試験日から逆算して、少なくとも過去問を2〜3回分は解ける期間を確保できると安心です。この記事の週次メニューでいえば、8週間あればひととおり回せます。申込期間を過ぎるとその回は受けられないので、教材を選ぶ前に日程を確認しておくとよいでしょう。年度ごとの日程は英検2026年度の試験日はいつ?第1回〜第3回の日程と申込期間まとめにまとめています。
中古の問題集や、古い年度版でもいいですか?
費用を抑えたい気持ちは分かりますが、英検は出題形式が見直されることがあります。現在の形式に対応した新しい年度版を選んでおくほうが安心です。とくに過去問は、収録されている回が新しいほど本番の感覚に近づきます。加えて、中古では音声アプリの利用に制限があったり、付属CDが欠けていたりすることもあります。リスニングが半分を占める4級では、音声が使えるかどうかを必ず確認してください。
スピーキングテストは受けたほうがいいですか?
4級のスピーキングテストは任意で、公式サイトの記載どおり級認定には影響しません。受けなくても4級の合否は変わりません。ただし一次試験の申込者には受験資格が自動で付与され、追加の申し込みも不要です。3級からは面接形式の二次試験があるので、将来3級を目指すなら、話すテストの入り口として受けておくと次の級への移行がスムーズになりやすいでしょう。
参照した公式情報(取得日)
本記事の試験形式・制度に関する記述は、以下の日本英語検定協会の公式ページ(いずれも2026年9月7日確認)にもとづいています。問題集の収録内容・ページ数・価格は、楽天ブックスの商品情報(同日取得)によります。
- 英検4級の試験内容・過去問:技能別の問題形式・問題数・選択肢数・解答時間、スピーキングテストの出題構成
- 英検4級について:レベルの目安(中学中級程度)、過去1年分(3回分)の試験問題とリスニング音源の無料公開、スピーキングテストの位置づけ
- 英検CSEスコアでの合否判定:4級の満点スコア、技能ごとの均等配分、4級・5級の級認定は一次試験の合否のみで判定されること
- 4級・5級スピーキングテスト(個人受験):受験資格の自動付与、追加申込が不要であること、受験できる期間
まとめ
英検4級の問題集でおすすめを1つに絞れないのは、4級に2つの入口があるからです。だからこそ、1冊目は読者タイプで決めるのが確実でした。5級レベルが入っていて解説を自分で読めるなら過去問題集から、英語を習い始めたばかりなら入門タイプから。語彙が足りないと感じたら単語教材を足す、という順番です。
そして4級はリーディングとリスニングの2技能で決まる試験で、ライティングも面接もありません。リスニングが問題数のほぼ半分を占め、第1部は選択肢が印刷されない形式なので、音声が使える教材を選ぶことが実質的な合否の分かれ目になります。対策の中心は「本番と同じ形式に繰り返し触れること」。まず1冊選ぶなら、実力と弱点を同時に確認できる過去問題集が取り組みやすい選択です。
試験日を先に決め、残り週数に合わせてメニューを組む。その順番で進めれば、買った1冊を最後まで使い切れます。お子さんの今の英語力に合った1冊を選んで、無理のないペースで4級合格を目指していきましょう。


コメント