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試験まであと1ヶ月、何から手をつければいいのか——TOEICの申し込みをしたものの、限られた時間で何をどう進めるか迷っていませんか。1ヶ月という短い期間だからこそ、行き当たりばったりでは間に合いません。試験日から逆算して、週ごとにやることを決めるのが、短期集中で結果を出すコツです。
この記事では、逆算の前提になる日付を公式情報で確認したうえで、1日の可処分時間と現状スコアで週割りを調整する方法を紹介します。特定の月に依存しない汎用的な組み方なので、いつ受ける人でも使えます。
逆算の前に確認する3つの日付
計画を立てる前に、動かせない日付を確認しておきます。公式(IIBC)が公表している公開テストの運用は次のとおりです。
| 確認事項 | 内容 |
|---|---|
| 申込受付の締切 | 試験日のおよそ1か月半前(例: 10月25日実施分は9月10日15時締切、11月15日実施分は10月5日15時締切) |
| デジタル公式認定証 | 試験日から19日後を目途にログイン後のページに発行 |
| 公式認定証(紙) | 試験日から30日以内に発送(2025年4月から発行は選択制) |
(IIBC の公表資料より。実施回数は受験地ごとに異なります)
ここから分かることが2つあります。
1つ目。申込締切は試験日の1か月半ほど前なので、「1か月前」に対策を考えている人は、すでに申込を済ませているはずです。もし未申込なら、その回は受けられない可能性が高く、次の回を前提に計画を組み直すことになります。
2つ目。結果が出るのは試験日の約3週間後です。この1回で結果を出す必要があるのか、次の回も見据えているのかで、1か月の使い方は変わります。提出期限が迫っているなら本番形式の演習に寄せ、次も受けられるなら基礎に時間を割いても構いません。
1ヶ月は「逆算」で組む
1ヶ月しかないなら、「できることから」ではなく「本番から逆算」で組みます。ゴール(試験日)に必要な状態を決め、そこから逆算して各週にやることを配置します。
大きな流れは、前半で土台(単語・文法)を固め、後半で本番形式の演習と弱点対策に移ること。最後の1週間で本番の感覚に慣れておくと、当日あわてずに済みます。
週ごとの週割り
1ヶ月を4週に分け、それぞれにテーマを決めます。
| 週 | テーマ | やること |
|---|---|---|
| Week1 | 現状把握+基礎固め | 最初に模試を1回通しで解く。そのうえで単語・文法の抜けを埋める |
| Week2 | Part別演習 | 各パートの解き方を身につける |
| Week3 | 模試+弱点対策 | 本番形式で解き、弱点を集中対策 |
| Week4 | 総仕上げ | 本番形式で時間管理を仕上げ、体調も整える |
この週割りの狙いは、「今週は何をやる」を明確にして迷いをなくすことです。
元の計画から1つ変えたのは、Week1の頭に模試を置くことです。1か月しかない以上、どのパートで落としているかを知らないまま基礎固めに入ると、伸びない場所に時間を使ってしまいます。最初の1回は点数を気にせず、弱点の地図を作るために使ってください。
1日の可処分時間 × 現状スコアで調整する
同じ4週でも、1日に取れる時間と現状スコアで、やるべきことは変わります。次の表で自分の枠を確認してください。
| 1日の学習時間 | 〜500点台 | 600点前後 | 700点以上 |
|---|---|---|---|
| 30分 | 単語に全振り(Part5対策は週末のみ) | 単語+Part5を交互に | Part7の時間配分だけ集中的に |
| 1時間 | 単語40分+文法20分 | 単語30分+Part5/6が30分 | Part7演習40分+単語20分 |
| 2時間以上 | 単語・文法を厚く、週1で模試 | 前半は基礎、後半は模試中心 | 模試を週2回、復習に同量の時間 |
判断の軸は2つだけです。
- スコアが低いほど、単語と文法の比率を上げる(土台がないとPart7の戦略は効きません)
- 時間が短いほど、やることを1つに絞る(30分で3種類は回りません)
単語の回し方で悩んでいる人はTOEICの単語帳はどれを選ぶ?レベル別の比較と選び方、600点台で止まっている人はTOEIC 600点から700点に上げる方法|次に埋める4つの穴もあわせてどうぞ。
Part別の時間配分
限られた1ヶ月では、伸びしろの大きいパートに時間を厚く配分します。判断の材料として、公式が公表している構成を押さえておきます。リーディングは75分で100問(Part5が30問、Part6が16問、Part7が54問)、リスニングは約45分で100問です。
- 文法(Part5・30問):短時間で得点に直結。1問あたりの時間も短く、優先度が高い
- リスニング(Part3・4):先読みの練習で安定させる。Part3が39問、Part4が30問と配点が大きい
- 長文(Part7・54問):時間配分と解く順の戦略を練習。詳しくはTOEICの長文が時間内に終わらない|Part7の時間配分と解く順へ
- 単語:毎日のスキマで並行して回す
Part7が54問と最大である一方、1か月で読解速度そのものを大きく変えるのは簡単ではありません。だからこそ、Part5・6を速く抜けてPart7の持ち時間を作る、という時間側の対策が短期では効きます。
直前1週間にやること・やらないこと
最後の週は、新しいことを増やす時期ではありません。
やること
- 本番と同じ時間帯・同じ制限時間で模試を1回通す
- 間違えた問題の解き直しだけを回す
- 持ち物と会場までの経路を確認する
- 起床時間を試験当日に合わせる
やらないこと
- 新しい教材を買う(残り1週間で1冊は仕上がりません)
- 新出単語を大量に足す(既習分の抜けを埋めるほうが得点になります)
- 徹夜での詰め込み(リスニングは体調の影響を受けやすい)
本番形式に必須の公式問題集
1ヶ月の総仕上げには、本番と同じ形式・難度の公式問題集が欠かせません。1冊にテスト2回分が収録されているので、Week1の現状把握で1回、Week3または4の仕上げでもう1回、という使い方ができます。
すでに1冊持っている場合や、模試を週2回以上回したい場合は、より新しい版を2冊目として足す方法もあります。同じ回を2度解くより、初見の回で時間感覚を測るほうが直前期には有効です。
筆者の判断基準
1か月の計画を立てるとき、筆者が最初に決めるのは「この1回で結果を出す必要があるか」です。
提出期限があるなら、基礎固めを削ってでも本番形式の演習に寄せます。逆に次の回も受けられるなら、1か月を土台づくりに使い、次の回で回収するほうが結果的に伸びます。結果が出るのは試験日の約3週間後なので、締切から逆算すると、そもそもどの回で結果が要るかが決まります。
もうひとつの基準は、Week1に模試を解いたかどうかです。解いていない人の計画は、たいてい「単語をやって、文法をやって、模試をやる」という一般論になります。1回解けば、その人だけの優先順位が出ます。1か月しかないなら、この1回にかける2時間がいちばん費用対効果の高い時間です。
教材については、直前期は増やさないを原則にしています。残り1週間で新しい本を買うのは、不安を処理しているだけで得点にはつながりにくいからです。
よくある質問
1ヶ月でどれくらい上がりますか?
現在のレベルや学習量によって大きく変わるため、一概には言えません。ただ、逆算した計画で弱点に絞って対策すれば、限られた時間でも効率よく進められます。スコアの数字を保証するものではありません。結果が出るのは試験日の約3週間後なので、必要な時期から逆算して受験回を決めておくと安心です。
平日は時間が取れません。
平日はスキマ時間で単語や文法を回し、週末に模試と弱点対策をまとめて行う組み合わせがおすすめです。前掲の「1日30分」の列を参考に、やることを1つに絞るとゼロの日を作らずに済みます。
どのパートを優先すべきですか?
まずWeek1の模試で自分の弱点を把握しましょう。一般に文法(Part5)は短期で得点しやすいので、そこを優先しつつ、いちばん落としているパートに時間を寄せます。リーディングは75分で100問、そのうちPart7が54問という構成なので、Part5・6を速く抜ける練習が結果的にPart7の得点にも効きます。
まとめ:逆算して、週ごとにやることを決める
TOEICの1ヶ月の勉強は、試験日から逆算して週割りを決めることで、短期でも効率よく進められます。
まず動かせない日付(申込締切は試験日の約1か月半前、結果は約3週間後)を確認し、この回で結果が要るかを決める。Week1の頭に模試を1回解いて弱点の地図を作り、1日の可処分時間 × 現状スコアで配分を調整する。前半で基礎、後半で本番形式の演習、最後の週は新しいことをやらない。行き当たりばったりをやめ、逆算の計画で1ヶ月を使い切りましょう。
参照した公式情報(取得日 2026-08-30)
- IIBC 公式サイト TOEIC Listening & Reading 公開テスト テスト申込(インターネット申込の受付期間): https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01.html
- IIBC 公式サイト テスト結果について(デジタル公式認定証は試験日から19日後、公式認定証は30日以内に発送): https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide04/guide04_01.html
- IIBC 公式サイト TOEIC Listening & Reading Test 出題形式(各パートの問題数・制限時間): https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html


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