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英検3級の面接対策|二次試験の流れと設問別の答え方・練習メニュー
英検3級の一次試験に合格すると、次は面接(二次試験)です。「英語で人と話すテストなんて初めて」「何を聞かれるのか分からない」と、本人よりも保護者のほうが不安になることも多い場面です。
ただ、3級の面接でやるべき対策は多くありません。出題される課題の数と種類が決まっているので、(1)試験の形式を正確に知る、(2)課題ごとの答え方の型を決める、(3)入室から退室までを通しで数回練習する、この3手順を踏めば準備は足ります。逆に、単語や文法をこの時期から広げようとすると、時間が足りずに本番の練習が削られてしまいます。
この記事では、英検3級の面接対策を「形式の把握 → 設問別の型 → 通し練習」の順に整理します。試験の形式・所要時間・合格基準は、すべて英検公式サイト(2026年9月6日確認)の記載にもとづいて書いています。
英検3級の面接(二次試験)はどんな試験?形式・時間・合格基準
英検3級は中学卒業程度のレベルで、3級からライティング(一次試験)と面接(二次試験)が加わり、書く力・話す力が測定されます。二次試験は英語での面接形式のスピーキングテストで、所要時間は約5分です。受験者1人に対して面接委員が1人つく個人面接で、やり取りはすべて英語で行われます。
出題形式と問題数
英検公式サイトの3級の試験内容では、二次試験の課題は次のように示されています。
| 課題 | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
| 音読 | 30語程度のパッセージを読む | 1 |
| パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える | 1 |
| イラストについての質問 | イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する | 2 |
| 受験者自身のことなど | 日常生活の身近な事柄についての質問に答える | 2 |
音読1問と質問5問、合計6つの課題です。この構成は毎回同じなので、何が来るか分からないという不安は、形式を覚えるだけでほぼ解消できます。
評価の観点とアティチュード
評価は、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量に加えて、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度も観点に含まれます。つまり、完璧な英文が出てこなくても、伝えようとする姿勢そのものが見られているということです。
ここが一次試験と決定的に違う点です。マークシートなら空欄は加点されませんが、面接では黙り込むことと、たどたどしくても言い切ることの差が、そのまま評価の差になります。沈黙をゼロにするという一点だけでも意識して練習する価値があります。
合格基準スコア
合否は英検CSEスコアで判定されます。3級の二次試験はスピーキングのスコアのみで判定され、満点は550点、合格基準スコアは353点です。英検公式サイトの英検CSEスコアでの合否判定方法についてのページでは、各級の合格基準スコアは固定されていると明記されており、実施回によって上下しません。
満点の6割強が合格ラインという計算になるので、6つの課題すべてを完璧にこなす必要はありません。取りこぼしを減らす発想で準備するのが現実的です。
試験日そのものを確認したい方は、英検2026年度の試験日はいつ?第1回〜第3回の日程と申込期間まとめもあわせてご覧ください。
面接当日の流れを入室から退室まで8ステップで確認する
当日の流れは、大まかに次のように進みます。英検公式のバーチャル二次試験(3級)で示されている進行に沿って整理しました。
1. 受付
二次受験票で指定された集合時間に会場へ向かい、顔写真付きの身分証明書を提示します。集合時間に遅れると受験できないことがあるため、会場までの経路は前日までに確認しておきます。
2. 控室で面接カードに記入
氏名などを面接カードに記入します。小学生・中学生の場合、保護者は記入の補助を終えたら会場の外で待機します。ここで待ち時間が長くなることがあるので、直前に見返す1枚のメモを用意しておくと落ち着きます。
3. 入室
係の人の誘導で面接室へ向かいます。ドアをノックして、May I come in? と声をかけてから入るのが基本です。返事があったら Hello. と言って入室します。
4. 面接カードを手渡して着席
面接委員に面接カードを両手で手渡し、Please sit down. などの指示を受けてから Thank you. と言って着席します。指示より先に座らないようにします。
5. 氏名と級の確認・簡単なあいさつ
May I have your name? と聞かれるので、My name is ○○. と答えます。続いて受験する級の確認と、How are you? などのあいさつが交わされます。ここは採点対象の課題が始まる前のウォーミングアップですが、この時点から態度は見られていると考えて、はっきりした声で応じます。
6. 問題カードを受け取り、黙読と音読
パッセージとイラストが印刷された問題カードを受け取ります。まず黙読の時間が20秒与えられ、そのあと Please read it aloud. のように音読の指示が出ます。タイトルから読み始めます。
7. 質問5問に答える
音読が終わると、問題カードを見ながら前半の質問に答え、続いてカードを裏返す(または伏せる)よう指示があってから、受験者自身についての質問に答えます。面接委員は質問ごとに番号を読み上げます。
8. 問題カードを返して退室
Thank you. と言って問題カードを面接委員に返し、May I go now? と確認してから退室します。退室後は控室に戻らず、待機中の受験者と話さずに会場を出ます。
面接中のメモ・写真撮影・録音は認められていません。問題カードも持ち帰れません。受付から退室まで、目安として1時間程度の余裕をみておくと安心です。
流れを言葉で読むだけでは想像しにくいので、英検公式サイトのバーチャル二次試験を一度見ておくことをおすすめします。入室から退室までがアニメーションと音声で再現されているので、当日のイメージがつかみやすくなります。対策を始める最初の30分をこれに充てるだけでも、緊張の質がかなり変わります。
設問別の答え方|音読・質問1〜質問5の型を決めておく
面接の得点源は型です。設問ごとに答え方の枠を決めておくと、本番で考える量が減り、沈黙が起きにくくなります。
音読:意味のまとまりで区切り、語尾まで読み切る
黙読の20秒で、意味のまとまり(主語+動詞、前置詞のかたまり)を意識して区切りを決めます。速く読む必要はありません。むしろ、ゆっくりでも語尾まではっきり発音するほうが伝わります。
- タイトルから読む(本文だけ読み始めないよう注意)
- 読めない単語があっても止まらず、推測して読み進める
- ピリオドで一度息を置き、次の文を読み始める
音読でつまずいたときに黙り込んでしまうと、そのあとの質問にも影響します。間違えても止まらないというルールだけ、先に決めておきましょう。
質問1(パッセージについての質問):本文から答えを探す
音読したパッセージの内容について1問聞かれます。多くは本文中の表現をそのまま使って答えられるので、答えはパッセージのどこかに書いてあるという前提で探すのが基本方針です。
問いの形と答えの形は対応しています。
| 質問の形 | 答えの型 | 例 |
|---|---|---|
| Why 〜? | Because 〜. | Because they can enjoy it with their family. |
| How 〜? | By 〜ing. | By using the internet. |
| What 〜? | 本文の名詞句をそのまま使う | They read books about animals. |
| Where 〜? | 前置詞句で答える | In the park. |
パッセージ中の it / they / there が何を指すかは、答えるときに具体的な名詞へ置き換えます。ここを代名詞のまま答えると、情報量の観点で不利になりやすいところです。
質問2・質問3(イラストについての質問):現在進行形で言い切る
イラストの中の人物が何をしているか、物がどこにあるかを描写する問題です。
- 人物の行動 → 主語+is/are+動詞のing形:A boy is reading a book. / Two girls are playing tennis.
- 物の位置 → 前置詞句:The bag is on the table. / A cat is under the chair.
- 人数を答えるとき → Three people are waiting for the bus.
イラストには複数の人物が描かれているので、誰について答えるかを質問文から特定するのが最初の作業です。the man in the blue shirt のように服装や場所で指定されることが多いので、色・服装・位置を表す語は事前に確認しておきます。
黙読の20秒のあいだに、イラストを次の順で見ておくと答えやすくなります。(1)何人いるか、(2)それぞれが何をしているか、(3)目立つ物がどこにあるか。この3点をあらかじめ英語で言えるようにしておけば、質問が来てから探し直す必要がなくなります。
質問4・質問5(受験者自身のこと):2文で答える型を作る
カードを裏返してから、好きなことや週末の過ごし方など、身近な話題を聞かれます。ここは決まった正解が無いので、内容の良し悪しより答え切れたかどうかが問われます。
おすすめは Yes/No + 理由や具体を1文 の2文構成です。
- Do you like sports? → Yes, I do. I play soccer every Sunday.
- Where do you want to go this summer? → I want to go to Okinawa. I like swimming in the sea.
理由が思いつかないときのために、I like it because it is fun. / I have not decided yet. のような汎用の一言を用意しておくと、沈黙を避けられます。内容が平凡でも不利にはなりません。
場面別に使えるフレーズ集
答えの中身より先に、詰まったときに口から出る言葉を用意しておくほうが本番では効きます。次の4場面だけは暗記しておきましょう。
入室・退室のあいさつ
- May I come in?(入ってもいいですか)
- Hello. / Good morning.
- Here you are.(面接カードを渡すとき)
- Thank you. / May I go now?(退室の確認)
聞き取れなかったとき
- Pardon?
- Could you say that again, please?
- Sorry, I did not catch that.
黙り込むより聞き返すほうが、伝えようとする態度として自然です。ただし何度も繰り返すのは避けたいので、1問につき1回までを目安に決めておきます。
考える時間がほしいとき
- Let me see.
- Well, …
- Just a moment, please.
日本語の「えーっと」をそのまま出すより、英語のつなぎ言葉に置き換えるだけで印象が変わります。
イラストを描写するとき・意見を言うとき
- There are three people in the park.
- The woman is holding a bag.
- I think so because it is useful.
- For example, I go there every weekend.
不合格になりやすい5つのパターンと当日の対処
面接で点を落とす原因は、英語力そのものより行動の選び方にあることが多いです。あらかじめ、こうなったらこうすると決めておきます。
1. 沈黙してしまう
考え込んで無言のまま数秒が過ぎるのが、いちばん惜しいパターンです。対処は、Let me see. を挟んでから短い1文で答え切ること。完成度より文の形で終えることを優先します。
2. 単語だけで答える
Soccer. のように単語で返すと、情報量の観点で不利になります。I play soccer. と主語と動詞を付ける習慣を、練習の段階でつけておきます。
3. 聞き返しを繰り返す
Pardon? を3回も4回も使うと、やり取りが成立していない印象になります。1回聞き返しても分からなければ、質問文に含まれていた単語をひとつ拾って、それについて答えるほうが前に進みます。
4. 声が小さくて聞き取れない
発音の正確さより、まず音量です。家での練習を、部屋の反対側にいる人に届く声でやっておくと、本番で自然に声が出ます。
5. カードを裏返す指示を忘れる
後半の2問はカードを見ずに答えます。指示を聞き逃してカードを見続けると注意されて焦る原因になるので、後半2問はカードを見ないとだけ覚えておきます。
家でできる英検3級の面接練習法(2週間の進め方)
一次試験の合否発表から二次試験までは2週間ほどしかないことが多いので、逆算して進めます。
1週目:音読の型づくり(1日10分)
問題集のパッセージを、1本につき3回音読します。1回目は意味を取りながら、2回目は区切りを意識して、3回目は本番のつもりで。声に出すことが何より大切なので、黙読で済ませないようにします。
スマートフォンで自分の音読を録音し、聞き返すのも有効です。自分では読めているつもりでも、語尾が消えていることに気づけます。
手元に教材がまだ届いていない場合は、英検公式のバーチャル二次試験のページに3級のサンプル問題が公開されているので、まずはそれを1本使って音読を始められます。
2週目前半:設問応答の練習(1日15分)
同じカードを使い、5つの質問に口頭で答えます。答えを紙に書いてから読み上げるのではなく、まず口で言ってから、詰まった箇所だけメモするのがコツです。書いてから読む練習ばかりしていると、本番で書いていないと話せない状態になります。
2週目後半:通し練習(1回5分×3〜4回)
入室から退室までを、タイマーを使って通しで再現します。椅子を用意して、ドアをノックするところから始めるのがポイントです。
保護者が面接委員役を務めるときの進め方
ここが家庭学習で最も差がつくところですが、やり方の手順を書いた情報はあまり見かけません。次の5点だけ守れば、英語の発音に自信がなくても面接委員役は務まります。
- 質問文は問題集に載っているものを読み上げるだけでよい。アドリブで質問を足さない(本番の質問は型が決まっているため、応用は不要です)
- 答えを待つ時間は10秒。それより早く助け舟を出すと、本番で自分から言い切る練習になりません
- 途中で文法を訂正しない。訂正は通し練習が終わってから、まとめて1〜2点だけ伝えます
- 止まった箇所と沈黙した秒数だけメモする。内容の評価はしません。次回の練習で狙う場所が決まれば十分です
- 最後に必ずよかった点を1つ言う。面接は自信が声量に直結するので、直前期に自信を削らないことが対策になります
聞き取り自体に不安が残る場合は、一次試験のリスニング教材を短時間でも継続すると土台になります。進め方は英検リスニングの勉強法|点が伸びない原因と過去問の使い方で詳しく整理しています。
筆者の判断基準|面接対策にどこまで時間をかけるか
残り日数によって、やるべきことは変わります。当サイトでは次の線引きで考えています。
残り2週間以上ある場合
音読 → 設問応答 → 通し練習の3段階をすべて回します。予想問題型の教材を1冊、最後まで終わらせるだけの日数があります。
残り1週間の場合
設問応答と通し練習に絞ります。音読は通し練習の中でだけ行い、単独の練習時間は取りません。新しい教材は買い足さず、手元にあるカード数枚を繰り返します。
残り3日以内の場合
やることは2つだけです。(1)バーチャル二次試験で流れを確認する、(2)受験者自身についての質問の答えを3パターン用意して声に出す。この段階で音読の精度を上げようとしても、得点への跳ね返りは小さくなります。
やらないと決めていること
単語帳や文法書をこの時期に新規で始めること、面接の裏技を探すことの2つです。3級の面接は課題の数も種類も公開されているので、形式を知って声に出す以上に効率のよい方法は見当たりません。教材選びに時間をかけすぎるより、1冊を数回まわすほうが結果につながります。
面接対策の教材はどう選ぶ?
面接対策の教材は、本番と同じ形式のカードが何セット入っているか、音声が付いているかの2点で選ぶと失敗しにくくなります。3級の面接は型が決まっているぶん、同じ形式を数回まわせる問題数があるかどうかが効いてきます。
短期間で本番形式に慣れたい場合は、日数を区切って進める予想問題型が使いやすい構成です。準備編で面接試験の流れと注意事項を確認してから、予想問題を回していく順番になります。
音読と応答の型をもう少しじっくり固めたい場合は、解説と練習量が厚めのタイプが向いています。音声をダウンロードして使える版なら、通学時間にも回せます。
級ごとの対策本の違いや、他の級も含めた選び方を比べたい方は、英検二次試験の対策本はどれを選ぶ?級別のおすすめと使い方にまとめています。一次試験の復習も並行したい場合は英検 過去6回全問題集はどれを選ぶ?級別の選び方と使い方が参考になります。
よくある質問
文法を間違えたら不合格になりますか?
評価は応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量と、コミュニケーションを図ろうとする意欲や態度という複数の観点の総合で行われます。一箇所の言い間違いだけで結果が決まるわけではありません。言い直して続けられれば問題ありません。むしろ、間違いを恐れて黙ってしまうほうが影響します。
二次試験に落ちたら、また一次試験から受け直しですか?
いいえ。英検公式サイトの一次試験免除についてのページによると、1級から3級の一次試験に合格し、二次試験を棄権(欠席)するか不合格となった方は、次回以降の申し込みで一次試験免除を申請できます。本会場受験の場合は、申込受付の際に一次試験免除申請欄へ、一次試験に合格した検定回と個人番号を記入します。
申請できるのは翌年度の同回までです。なお、免除を使う場合も通常と同じ検定料の支払いが必要です。一度受けた面接の経験は次の受験に活かせるので、落ち着いて再挑戦を考えれば大丈夫です。
二次試験はどこで受けますか?準会場でも受けられますか?
二次試験(面接)は本会場で実施されます。一次試験を準会場で受けた場合も、二次試験は本会場へ出向くことになるため、会場までの経路と所要時間は早めに確認しておきましょう。準会場と本会場の違いそのものについては英検の準会場と本会場は何が違う?検定料・級・申込方法をやさしく解説で整理しています。
面接の練習相手がいない場合はどうすればいいですか?
録音を使えば1人でも通し練習はできます。問題集の質問文を自分のスマートフォンに録音しておき、再生しながら答える方法です。質問と質問の間に10秒の無音を入れて録音すると、本番に近い間合いになります。保護者に協力してもらえる場合は、前章の5つの進め方に沿って質問文を読み上げてもらうだけで十分です。
参照した公式情報(取得日)
本記事の試験形式・所要時間・問題数・合格基準・一次試験免除に関する記述は、以下の英検公式サイト(公益財団法人 日本英語検定協会)の情報にもとづいています。いずれも2026年9月6日に確認しました。
制度や日程は変更されることがあるため、受験前には必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
まとめ
- 英検3級の二次試験は約5分の個人面接で、音読1問と質問5問という決まった型で進みます
- 合否はスピーキングのスコアのみで判定され、満点550点・合格基準353点(固定)です
- 評価には応答内容だけでなく、伝えようとする意欲や態度も含まれます。沈黙をゼロにするのが最優先の対策です
- 設問ごとに答えの型(Because 〜 / 主語+is/are+ing / Yes +理由1文)を決めておくと、本番で考える量が減ります
- 当日の流れは公式のバーチャル二次試験で一度確認しておくと、緊張がやわらぎます
- 家での練習は「音読 → 設問応答 → 通し練習」の順に、声に出して進めましょう
型を知って数回声に出しておけば、本番の5分は思っているより短く感じられます。落ち着いて、伝えることを楽しむつもりで臨んでみてください。


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