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SAPIX合格実績2026|公式発表の学校別合格者数と集計基準の読み方
SAPIXは実際どのくらい難関校に合格しているのか。中学受験の塾選びを始めた保護者の方なら、一度は調べたくなるテーマだと思います。ただ、検索で出てくる合格者数はまとめサイトごとに食い違うことがあり、そのまま鵜呑みにすると塾選びを見誤ります。
この記事では、2026年度(2026年春入試)のSAPIX小学部の合格実績を、公式ページに掲載されている数字だけで整理します。あわせて、その数字が誰を数えたものなのかという集計基準と、合格者数を他塾や前年と比べるときの注意点もまとめました。数字は2026年9月7日にSAPIX小学部公式サイトの合格実績ページから取得しています。
2026年度(第37期)SAPIX小学部の学校別合格者数
公式ページは合格実績を男子校・女子校・共学校・関西圏の4つに分けて掲載しています。以下は、そのうち御三家と主要な難関校を抜き出したものです。数値はすべて同一ページの2026年度分で、年度や部門をまたいで混ぜていません。
男子校
| 学校名 | 合格者数(名) |
|---|---|
| 開成中学校 | 229 |
| 麻布中学校 | 176 |
| 武蔵中学校 | 51 |
| 筑波大学附属駒場中学校 | 85 |
| 聖光学院中学校 | 208 |
| 栄光学園中学校 | 102 |
| 駒場東邦中学校 | 153 |
| 海城中学校 | 242 |
| 浅野中学校 | 208 |
| 本郷中学校 | 343 |
| 早稲田中学校 | 183 |
| 慶應義塾普通部 | 116 |
男子御三家は開成・麻布・武蔵です。武蔵の数字が他の2校より小さく出ていますが、これは学校ごとに募集定員が異なるためで、そのまま学校の難易度や塾の得意不得意を表すものではありません。合格者数は受け入れ枠の大きさに左右されるので、学校間で数字の大小を並べても実力の比較にはなりません。志望校の数字は、他校と比べるのではなく、その学校について毎年どれくらいの合格者が出ているかという観点で見てください。
女子校
| 学校名 | 合格者数(名) |
|---|---|
| 桜蔭中学校 | 186 |
| 女子学院中学校 | 162 |
| 雙葉中学校 | 57 |
| 豊島岡女子学園中学校 | 241 |
| フェリス女学院中学校 | 81 |
| 浦和明の星女子中学校 | 409 |
| 鴎友学園女子中学校 | 123 |
| 吉祥女子中学校 | 145 |
| 洗足学園中学校 | 101 |
| 頌栄女子学院中学校 | 78 |
女子御三家は桜蔭・女子学院・雙葉です。ここでも雙葉の数字が小さく出ていますが、男子校と同じく募集定員の違いによるものです。一方で、御三家より大きな数字になっている学校もあります。合格者数の大きさは、難易度の高さそのものではなく、多くの受験生が受けている学校かどうかを映していることがあると考えて読むのが安全です。
共学校
| 学校名 | 合格者数(名) |
|---|---|
| 渋谷教育学園渋谷中学校 | 229 |
| 渋谷教育学園幕張中学校 | 370 |
| 市川中学校 | 460 |
| 東邦大学付属東邦中学校 | 367 |
| 広尾学園中学校 | 350 |
| 栄東中学校 | 2209 |
| 慶應義塾中等部 | 114 |
| 早稲田実業学校中等部 | 52 |
| 筑波大学附属中学校 | 80 |
| 昭和学院秀英中学校 | 176 |
共学校で目を引くのが栄東です。この数字は後述する集計基準の話に直結するので、次の章で扱います。
出典と条件:数値はSAPIX小学部公式サイトの合格実績ページ(https://www.sapientica.com/success/)の2026年度(第37期)掲載分です。同ページに記載の集計時点は2026年3月23日現在。取得日は2026年9月7日です。関西圏の学校は男子校・女子校・共学校の各一覧にも重複して掲載されているため、合計を出すときは二重計上に注意してください。
公式が示す集計基準の読み方
合格者数を見るうえで最も重要なのは、誰を数えた数字なのかという定義です。SAPIX小学部の公式ページは、これを毎年ほぼ同じ文型で明記しています。
対象は2026年1月まで継続在籍した塾生のみ
公式の注記は、内部生手続きを行い、継続的かつ2026年1月まで在籍した生徒のみを合格実績として掲載しており、テスト生や各種講習生などは実績に含んでいない、という趣旨で書かれています。前年度以前のアーカイブも、年の部分が変わるだけで同じ文型です。
つまり、模試だけを受けた子や、夏期講習だけ参加した子の合格は入っていません。これは実績を膨らませない方向の定義であり、母集団がはっきりしているという意味で読み手にはありがたい書き方です。塾によっては対象条件を書いていない場合もあるため、条件が明示されていること自体が確認ポイントになります。
延べ人数か実人数かは公式に明示がない
一方で、合格者数が延べ人数なのか実人数なのかは、公式ページの注記に書かれていません。2023年度までのアーカイブページも確認しましたが、この点の記述は見当たりませんでした。
ここで先ほどの栄東の数字が効いてきます。栄東の合格者数2209に対し、同じページに載っている第37期の対象在籍塾生数は5969です。1校の合格者数だけで、集計対象の塾生全体の3分の1を超えている計算になります。同じ受験生が同一校で複数の合格を得られる入試形態であれば、こうした数字になり得ます。
したがって、一覧に並ぶ数字を足し上げても、合格した子どもの実人数にはなりません。公式に明示がない以上、延べ人数だと断定はできませんが、合計を実人数として扱わないという前提で読むのが安全です。学校単位の数字を、その学校ごとに見る分には問題ありません。
小学部と中学部でページが分かれている
SAPIXという名前で検索すると、性格の違う2つの公式サイトが並んで表示されます。
| 対象 | 運営サイト | 扱う入試 |
|---|---|---|
| SAPIX小学部 | sapientica.com | 中学受験 |
| SAPIX中学部 | sapix.co.jp | 高校受験 |
中学受験の実績を知りたいのに、高校受験である中学部の実績ページが検索上位に混ざることがあります。学年の対象が違うため、両者の数字を並べても意味がありません。本記事の数字はすべて小学部のページのものです。
また、小学部の合格実績は最新年度が公開ページ本体に、前年度以前が年度別アーカイブに分かれています。最新年度は都度上書きされていくため、過去の数字を残しておきたい場合は、アーカイブに移る前に控えておく必要があります。
合格者数を見る前に、分母を見る
合格者数だけを追うと、塾の規模の変化を見落とします。公式ページと年度別アーカイブには、その年の集計対象となった在籍塾生数が記載されています。
| 期 | 年度 | 対象在籍塾生数(名) |
|---|---|---|
| 第37期 | 2026年度 | 5969 |
| 第36期 | 2025年度 | 6415 |
| 第35期 | 2024年度 | 6436 |
| 第34期 | 2023年度 | 6730 |
2026年度の値は2026年3月23日現在のものです。ここから分かるのは、この4年で母集団が緩やかに縮小しているという事実です。
これを踏まえると、ある学校の合格者数が前年より減っていたとしても、それだけで指導力が落ちたとは言えません。分母が減れば分子も減るのが自然だからです。逆に母集団が減るなかで合格者数を維持していれば、その学校への強さはむしろ増しているという読み方もできます。合格実績を前年と見比べるときは、必ず同じページに載っている在籍塾生数もセットで控えてください。
なお、この在籍塾生数は合格実績の集計対象となった人数であり、SAPIXに在籍する全学年の児童数ではありません。あくまでその年に受験を迎えた学年の規模として読んでください。
通う予定の校舎の数字は分かるのか
保護者の方が本当に知りたいのは、多くの場合は全社の合計ではなく、通う予定の校舎の実力だと思います。しかしここには構造的な限界があります。
- 公式の合格実績ページに掲載されているのは全校舎を合算した数字だけで、校舎別の内訳は公表されていません
- 校舎別の一覧を掲げているのは個人ブログや情報サイトなどの二次情報で、集計方法や取得元が明記されていないものが多く見られます
- 校舎ごとの在籍者数も公表されていないため、合格率を計算しようとしても分母が手に入りません
したがって、校舎別の数字は参考程度にとどめるのが妥当です。校舎の実力を知りたいなら、数字を探すより、その校舎の入室説明会に足を運び、クラス数・在籍学年の規模・講師の異動頻度などを直接質問するほうが確度の高い情報が得られます。
この数字を塾選びの判断にどうつなげるか
合格実績だけで塾を決められるわけではありません。使いどころを絞ると次の3場面です。
場面1:志望校の指導実績があるかを確かめる。 志望校が公式ページの一覧に載っており、毎年一定数の合格者が出ているなら、その学校向けの過去問指導や出題傾向の蓄積がある可能性が高いと考えられます。逆に一覧に見当たらない、あるいは数名にとどまる学校であれば、その塾で対策の蓄積が薄い可能性を考えておくとよいでしょう。
場面2:併願校の広がりを掴む。 一覧には最難関校以外も並びます。志望校の前後に位置する学校がどれだけ載っているかを見ると、併願プランを組むときの土地勘になります。数字が大きく出ている学校は、多くの受験生が受けている学校だと読めるため、併願先の候補を洗い出す手がかりになります。
場面3:説明会で質問する材料にする。 公式が校舎別を出していない以上、校舎単位の話は聞くしかありません。全体の数字を踏まえたうえで、この校舎ではどうかと尋ねれば、具体的な回答を引き出しやすくなります。
筆者の判断基準
塾の合格実績を評価するとき、私は次の基準で見ています。
- 集計条件が明示されているかを最優先で見る。対象在籍者の条件が書かれていない実績は、他塾の数字と比べる土台に乗らない
- 母集団の数字が併記されているかを次に見る。分母のない合格者数は、規模の大きさを反映しているだけの可能性がある
- 集計時点が書かれているかを見る。中学受験の合格発表は2月に集中するため、集計日が早い数字は取りこぼしを含みうる
- 数字を一次情報で確認できるかを最後に見る。まとめサイト同士で値が割れている項目は、記事にも家庭の判断にも使わない
この4つを満たさない数字は、塾選びの決め手にはしません。逆に、条件・母集団・時点が揃っていれば、合計値が他塾より小さくても十分に評価できると考えています。
自宅学習を支える市販教材
ここからは合格実績とは切り離した話です。通塾が中心になっても、家庭でのフォローが積み重なると学習は安定します。無理なく取り入れやすい市販教材を控えめにご紹介します。
算数の応用力を伸ばしたい段階では、長く定番として使われている問題集が手がかりになります。
そもそも中学受験を始めるか迷っているご家庭には、全体像をつかめる一冊が参考になります。
※価格・レビュー等は取得時点の商品データによります。教材はお子さんの学年と志望校に合わせてご検討ください。
よくある質問
SAPIXの合格実績はどこを見れば公式のものですか
中学受験の実績は、SAPIX小学部のサイト(sapientica.com)の合格実績ページが一次情報です。高校受験のSAPIX中学部(sapix.co.jp)とはサイトが分かれているため、検索結果から入るときはドメインを確認してください。最新年度はトップの合格実績ページに、前年度以前は年度別アーカイブに掲載されています。
合格者数が多い塾を選べば安心ですか
合格者数は在籍者数に比例して大きくなるため、規模の大きい塾ほど数字は大きく出ます。判断は、志望校の合格者が継続して出ているか、通塾の負担に耐えられるか、お子さんの学力帯に合ったクラスがあるかを合わせて行うほうが実際的です。数字の大小だけで優劣を決めることはおすすめしません。
校舎別の実績が知りたいときはどうすればよいですか
公式は全校舎の合算値のみを公表しており、校舎別の内訳はありません。二次情報として校舎別をまとめているサイトはありますが、集計方法が明示されていないことが多く、確度は落ちます。通う予定の校舎については、入室説明会や個別面談で在籍規模や志望校別の指導体制を直接確認するほうが確度が高くなります。
まとめ
- 2026年度(第37期)の学校別合格者数は、開成229・麻布176・武蔵51、桜蔭186・女子学院162・雙葉57が公式の掲載値
- 数字は学校の定員規模や併願されやすさに左右されるため、学校間の大小比較は実力比較にならない
- 公式の集計対象は2026年1月まで継続在籍した塾生に限られ、テスト生や講習生は含まれない
- 延べ人数か実人数かは公式に明示がないため、一覧の数字を足し上げて実人数として扱わない
- 対象在籍塾生数は第34期6730、第35期6436、第36期6415、第37期5969と推移しており、前年比較では分母も見る
- 校舎別の実績は公式が公表していないため、説明会で直接確認するほうが確度が高い
合格実績は塾の性格を映す資料であり、順位表ではありません。数字の集計方法まで確認したうえで、お子さんとの相性・通いやすさ・サポート体制とあわせて判断していただければと思います。
参照した公式情報(取得日)
いずれも2026年9月7日に取得しました。
- SAPIX小学部 合格実績 2026年度(学校別合格者数、集計基準の注記、第37期の対象在籍塾生数、集計時点)
- SAPIX小学部 合格実績 2025年度(第36期の対象在籍塾生数、集計条件の原文)
- SAPIX小学部 合格実績 2024年度(第35期の対象在籍塾生数)
- SAPIX小学部 合格実績 2023年度(第34期の対象在籍塾生数、延べ人数の記載がないことの確認)
- SAPIX中学部 合格実績(高校受験の実績であることの確認)


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