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JASSOの奨学金にはどんな種類がある?給付・第一種・第二種の違いと選び方
「奨学金を使いたいけれど、種類が多くてどれを選べばいいのかわからない」「もらえるものと、あとで返すものがあるって本当?」——大学や専門学校への進学を考え始めると、多くの家庭がぶつかるのが奨学金の疑問ではないでしょうか。とくに日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、給付型・第一種・第二種と種類が分かれていて、それぞれ返す・返さない、利子がつく・つかないが違います。ここを取り違えると、卒業後の負担が大きく変わってしまうこともあります。
この記事では、JASSOの奨学金の種類と違いを、高校生・大学生とその保護者に向けてやさしく整理します。金額の細かい条件は世帯収入や進学先によって変わるため、この記事では「種類ごとの考え方」と「自分に合うものの選び方」に絞って解説します。読み終えるころには、「わが家はどのタイプを検討すればいいか」の見当がつくはずです。なお、正確な最新情報は必ずJASSO公式サイトでご確認ください。
JASSOの奨学金は大きく「給付型」と「貸与型」に分かれる
まず全体像です。JASSOの奨学金は、大きく分けて次の2つがあります。
- 給付型奨学金:受け取ったお金を返す必要がない(返還不要)タイプ
- 貸与型奨学金:借りて、卒業後に返していく(返還義務がある)タイプ
そして貸与型はさらに、利子がつかない第一種奨学金(無利子)と、利子がつく第二種奨学金(有利子)の2つに分かれます。つまり、大枠では「もらう(給付)」「無利子で借りる(第一種)」「有利子で借りる(第二種)」の3つの選択肢がある、と考えるとわかりやすいです。
出典:日本学生支援機構 公式サイト・奨学金の制度(貸与・給付)https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/index.html 。JASSOでは奨学金を「貸与型」と「給付型」に分け、貸与型を第一種(無利子)・第二種(有利子)としています。
3つの種類の違いを一覧で整理
種類ごとの違いを表にまとめました。金額や基準は進学先・世帯収入・入学年度によって変わるため、ここでは性質の違いを中心に整理しています。
| 種類 | 返還 | 利子 | ざっくりした位置づけ |
|---|---|---|---|
| 給付型奨学金 | 返還不要 | ― | 要件を満たせば「もらえる」支援。授業料等の減免とあわせて受けられる |
| 第一種奨学金 | 返還が必要 | 無利子 | 無利子で「借りる」。成績・家計の基準がある |
| 第二種奨学金 | 返還が必要 | 有利子 | 利子つきで「借りる」。第一種より幅広く利用しやすい |
ポイントは、給付型は返さなくてよい一方で、貸与型(第一種・第二種)は借りたお金なので必ず返す義務があるということです。貸与型は「奨学金」という名前ですが、性質としては教育のための借入(ローン)にあたります。ここを最初に正しく理解しておくことが、あとで困らないための第一歩です。
給付型奨学金:返さなくてよい「もらえる」支援
給付型奨学金は、原則として返す必要のない奨学金です。JASSOの給付型は、授業料・入学金の免除または減額(授業料等減免)と、給付奨学金の支給を組み合わせて、進学にかかる負担を軽くする制度として案内されています。
対象は世帯の収入基準などを満たす家庭で、JASSOは「世帯収入の基準を満たしていれば、成績だけで判断せず、学ぶ意欲があれば支援を受けることができる」と説明しています。返す必要がないぶん、家計基準は貸与型より厳しめに設定されており、採用の枠にも限りがあります。
出典:日本学生支援機構 公式サイト・給付奨学金(返済不要)https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/kyufu/index.html 。授業料・入学金の免除または減額と、返還を要しない給付奨学金の支給による支援である旨が明記されています。
まずは「わが家は給付型の対象になるか」を確認し、対象であれば優先的に検討するとよいでしょう。対象になるかどうかは世帯収入などで決まるため、JASSO公式サイトのシミュレーションで早めに調べておくことをおすすめします。
第一種奨学金:無利子で「借りる」タイプ
第一種奨学金は、利子がつかない(無利子)貸与型の奨学金です。借りた金額をそのまま返していく形で、在学中も卒業後も利子は上乗せされません。そのぶん、貸与型の中では負担が軽く、人気の高いタイプです。
ただし無利子である分、成績や家計についての基準があり、誰でも希望どおりに借りられるわけではありません。毎月の貸与額は、進学先(大学・短大・専門学校など)や、自宅から通うか一人暮らしか、入学した年度などによって定められた選択肢の中から選ぶ仕組みになっています。金額の刻みや上限は年度・進学先で変わるため、最新の月額は必ずJASSO公式で確認してください。
出典:日本学生支援機構 公式サイト・第一種奨学金(無利子で借りる)https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/taiyo/taiyo_1shu/kingaku/index.html 。第一種奨学金は無利子であり、月額は入学年度などにより異なると案内されています。
第二種奨学金:有利子で「借りる」タイプ
第二種奨学金は、利子がつく(有利子)貸与型の奨学金です。第一種より基準がゆるやかで、より多くの人が利用しやすいのが特徴です。大学・短大・専修学校(専門課程)の場合、月額は2万円から12万円までの範囲を1万円刻みで選べる形になっています(進学先によって上限が異なる場合があります)。
利子については、在学中は利子がかかりません(無利子)。利子が発生するのは貸与が終わってからで、利率には年3.0%という上限が定められています。さらに、申込時に「利率固定方式」(返還が終わるまで利率が変わらない)と「利率見直し方式」(おおむね5年ごとに市場金利に応じて見直す)のどちらかを選べます。
出典:日本学生支援機構 公式サイト・第二種奨学金の貸与月額 https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/taiyo/taiyo_2shu/kingaku.html /利子と利率の算定方法 https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/taiyo/taiyo_2shu/riritsu_santei.html 。大学等の月額の範囲、在学中は無利子であること、利率の上限が年3.0%であることが明記されています。
有利子とはいえ、上限の利率は一般的な民間ローンと比べて低めに抑えられています。とはいえ借入であることに変わりはなく、借りた額に利子が上乗せされて返済総額が増える点は必ず押さえておきましょう。
「借りる」タイプは返済義務があることを忘れない
第一種・第二種のような貸与型は、卒業後に長い年月をかけて返していくことになります。「奨学金」という言葉の響きから、もらえるお金と勘違いしてしまう人もいますが、実際には自分自身が背負う借入です。返還が滞ると、延滞扱いになったり、連帯保証人・保証機関に影響が及んだりすることもあります。
だからこそ、借りる前に「いくら借りると、卒業後に毎月いくら・何年返すことになるのか」をイメージしておくことが大切です。JASSO公式サイトには返還のシミュレーションが用意されているので、借りる金額を決める前に一度試算しておくと安心です。制度の全体像や、損をしない借り方の考え方を先に本で押さえておきたい人には、次のような一冊が参考になります。
上の本は、ファイナンシャル・プランナーが奨学金を「借りる前」の視点から解説した新書です。同じ額を借りても返し方で負担が変わることや、進学前に準備しておくべきことが整理されており、はじめて奨学金を検討する保護者・高校生が全体像をつかむのに向いています。
申込みには「予約採用」と「在学採用」がある(概要)
奨学金の申込みには、大きく分けて進学前に申し込む予約採用と、進学後に学校を通して申し込む在学採用があります。予約採用は高校在学中に申し込むため、進学前に採用の見込みを立てられるのがメリットです。
申込みのスケジュールや必要書類は年度ごとに決まっており、締め切りを過ぎると次の機会まで待つことになります。申込時期の詳しい流れは別の記事で扱うため、ここでは「進学前・進学後のどちらでも申し込むルートがある」という点だけ押さえておいてください。具体的な日程は在学校またはJASSO公式サイトで確認しましょう。
高校在学中に申し込む予約採用については、申込時期や高校を通じた手続きの流れを「奨学金の予約採用はいつ申し込む?高校3年からの流れとスケジュール」でまとめています。
種類の選び方:迷ったときの考え方
どの種類を選べばよいか迷ったときは、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- まず給付型の対象かを確認する:返さなくてよい支援なので、対象になるならまず検討する
- 足りない分は第一種(無利子)を検討する:貸与型の中では利子がなく負担が軽い
- それでも不足する場合に第二種(有利子)を上乗せする:利用しやすいが、利子と返済総額に注意する
条件を満たせば第一種と第二種を組み合わせて借りる(併用)こともできます。大切なのは、「もらえるもの」「無利子で借りるもの」「有利子で借りるもの」を切り分け、借りる分はできるだけ必要最小限にすることです。奨学金の使い方をQ&A形式でもっと具体的に知りたい人には、次の本も役立ちます。
こちらは奨学金アドバイザーによるガイドで、申込みから返還までのよくある疑問をQ&A形式で解説しています。「もらう」「借りる」の両面を具体的な場面ごとに確認したい家庭に向いた一冊です。
制度の背景まで知っておきたいときは
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上の新書は、奨学金が社会問題として語られるようになった背景や、「教育とお金」の関係を整理した一冊です。制度を数字だけでなく大きな文脈から捉えたい人が、落ち着いて判断するための土台づくりに役立ちます。
よくある質問(Q&A)
Q. 給付型と貸与型はどう違いますか?
A. 給付型は返す必要のない(返還不要の)奨学金で、貸与型は借りて卒業後に返す(返還義務がある)奨学金です。貸与型はさらに、無利子の第一種と有利子の第二種に分かれます。
Q. 第一種と第二種の一番の違いは何ですか?
A. 利子の有無です。第一種は無利子、第二種は有利子です。第二種は在学中は利子がかからず、返還時の利率には年3.0%の上限が定められています。第一種のほうが負担は軽い一方、成績・家計の基準は厳しめです。
Q. 給付型と貸与型は同時に使えますか?
A. 要件を満たせば、給付型と貸与型を組み合わせて利用できる場合があります。ただし条件や上限は決まっているため、詳しくはJASSO公式サイトや在学校でご確認ください。
Q. 正確な金額や基準はどこで確認できますか?
A. 日本学生支援機構の公式サイトで確認できます。月額の選択肢や家計基準、返還シミュレーションなどが用意されているので、申し込む前に必ず最新情報をご確認ください。
まとめ
JASSOの奨学金は、返さなくてよい「給付型」、無利子で借りる「第一種」、有利子で借りる「第二種」の3つが基本です。まず給付型の対象かを確認し、足りない分を無利子の第一種、さらに不足する場合に第二種を検討する——この順番で考えると、負担を抑えながら必要な資金を準備しやすくなります。
貸与型は名前こそ奨学金ですが、返済義務のある借入です。借りる前に返還後の負担までイメージし、必要な金額を見きわめることが何より大切です。まずは家庭でどのタイプが使えそうかを話し合い、早めに情報を集めておきましょう。
なお、奨学金の制度内容・金額・基準は変更されることがあります。最新の正確な情報は、必ずJASSO(日本学生支援機構)公式サイトでご確認ください。


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