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東進と河合塾の合格実績、どう見比べる?2026年の数字と「集計方法の違い」をわかりやすく
塾・予備校選びで多くのご家庭が最初に目にするのが「合格実績」です。パンフレットや公式サイトに並ぶ「東大◯◯名」「国公立◯◯名」という数字は、たしかにその塾の勢いを映す指標のひとつです。
ただ、東進と河合塾の実績を並べたとき、「数字が大きいほうが良い塾」と単純に結論づけてしまうと、判断を誤ることがあります。両塾は数え方(集計方法)と数える対象(母集団)がそもそも違うからです。
この記事では、2026年入試の公表値を各塾の公式発表にもとづいて整理しつつ、「なぜ単純比較できないのか」「保護者はどこを見ればいいのか」を、できるだけ落ち着いてお伝えします。
まず結論:数字の「大きさ」より「数え方」を見る
先に大事な視点をお伝えします。合格実績を比べるときは、次の3点をセットで確認してください。
- 対象は誰か(現役生だけか、高卒生も含むか)
- どこまで数えるか(在籍生だけか、講習だけの受講生も含むか)
- 複数合格の扱い(一人の合格を1回と数えるか、合格した数だけ数えるか)
東進と河合塾は、この3点の設定が異なります。ですから、同じ「東大◯◯名」という表記でも、中身の意味が違うのです。順番に見ていきましょう。
東進ネットワークの2026年実績(現役生のみの合同実績)
東進は公式サイト(toshin.com)で、2026年入試の現役合格実績を公表しています。今回、公式ニュースリリース本文で文字として確認できた主要区分の数字は次のとおりです。
| 区分 | 2026年(現役) |
|---|---|
| 東京大学(現役) | 906名 |
| 旧七帝大+東京科学大・一橋大・神戸大 | 4,757名 |
| 医学部医学科(合計) | 1,662名 |
| 国公立大(全体) | 16,133名 |
| 早慶(早稲田+慶應 合計) | 5,741名 |
東大の906名は東進として過去最高で、東進の発表によれば東大現役合格者の38.3%、つまり現役合格者の「2.7人に1人」が東進生という占有率です(出典:toshin.com 公式リリース本文)。
ここで注目したいのが、東進の集計ルールです。公式リリースには次のように明記されています。
- 対象は「現役生のみ」(高卒生は含まない)
- 通期講座を1講座以上受講した東進生が対象で、「講習生や模試生は含まない」
- 一人が複数大学に合格した場合はそれぞれに計上(延べカウント)
- 3月31日締め切りの最終確定値
つまり東進の数字は、高3のときに東進へ本科生として通っていた現役生に絞った実績です。母集団をかなり厳密に区切っている点が特徴といえます。
なお、京都大学や大阪大学など大学別の個別数、医学部の国公立/私立の内訳は、公式サイトでは画像で掲載されており、今回テキストとして確認できませんでした。確認できなかった数字はこの記事には載せていません。正確な内訳は東進の公式実績ページでご確認ください。
河合塾グループの2026年実績(在籍者+講習受講生の集計)
河合塾も2026年入試の合格実績を公式に公表しています。今回は、同じ河合塾グループの合格実績を掲載する公式グループサイト(河合塾マナビス)の本文から、実数を確認しました。主要大学の数字は次のとおりです。
| 大学 | 2026年 |
|---|---|
| 東京大学 | 1,226名 |
| 京都大学 | 1,323名 |
| 北海道大学 | 857名 |
| 東北大学 | 761名 |
| 名古屋大学 | 795名 |
| 大阪大学 | 799名 |
| 九州大学 | 581名 |
| 一橋大学 | 390名 |
| 東京科学大学 | 366名 |
| 国公立大学 医学部医学科 計 | 1,651名 |
| 私立大学 医学部医学科 計 | 2,928名 |
私立大学では、早稲田大学6,107名、慶應義塾大学3,873名、上智大学3,095名、東京理科大学5,842名、明治大学9,409名、立教大学4,792名、中央大学5,541名、法政大学6,232名などが公表されています(出典:河合塾グループ公式・河合塾マナビス)。
河合塾の集計ルールは、公式ページの注記に次のように書かれています。
- 「河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生」の集計
- 一人が複数の大学・学部・学科に合格した場合はそれぞれに計上(延べカウント)
- 公開模試のみの受験生は含まない
ポイントは、河合塾の数字が「在籍者+講習受講生」を含むこと、そしてグループ全体の合計値であることです。現役・高卒の区別は東進のように明示されていません。
河合塾の数字だけをもう少し詳しく押さえておきたい方は、河合塾の2026年合格実績と集計方法の読み方をまとめた記事で注記の意味を解説していますので参考にしてください。
なぜ「東大906名 vs 1,226名」を単純比較できないのか
ここまで見ると、東大だけで東進906名、河合塾1,226名と、河合塾の数字が大きく見えます。しかし、この2つを「だから河合塾のほうが実績が上」と読むのは早計です。理由は集計の前提が違うからです。
- 東進の906名は「現役生のみ・本科生のみ・講習生は含まない」
- 河合塾の1,226名は「在籍者+講習受講生・現役と高卒を区別しない・グループ全体」
河合塾の数字には、短期講習だけを受けた生徒や高卒(浪人)生も含まれる可能性がある一方、東進の数字は現役の本科生に絞られています。母集団の広さが違うため、同じ「東大◯◯名」でも意味合いが異なるのです。
さらに、両塾とも「延べカウント」である点にも注意が必要です。一人の生徒が東大・早稲田・慶應に合格すれば、それぞれの大学の合格者数に1名ずつ計上されます。つまり合格者「実人数」とはズレる数え方であり、これは業界で一般的な集計方法です。数字が大きいこと自体は、必ずしも「その塾から◯◯人が進学した」ことを意味しません。
こうした背景を知っておくと、実績表は「勢いの参考」として冷静に読めるようになります。
同じ問題は私大でも起こります。志望が私立中心のご家庭は、早慶の合格実績で予備校を比べるときの数字と集計方法の違いもあわせて確認しておくと、比較の落とし穴を避けやすくなります。
集計方法が違う塾同士は「順位付け」に向かない
合格実績は、塾ごとに数え方が違うため、単純な順位表にはなじみません。東進のように母集団を厳密に区切る塾もあれば、河合塾のようにグループ全体・講習受講生を含めて集計する塾もあります。同じ土俵で並べていない数字を、そのまま大小比較しないことが、実績を読むうえでいちばん大切な姿勢です。
参考までに、近年は公表方針そのものが塾によって分かれてきています。たとえば駿台予備学校は2026年入試以降、合格者数の公表を終了する方針を示しており、代々木ゼミナール本体も自塾の合格者数を公表していません。「実績を大きく見せる競争」から距離を置く動きもあるということです。数字が出ていないこと=実力がないという意味ではなく、公表への考え方の違いと捉えるのが適切でしょう。
保護者・受験生がチェックすべき5つの視点
実績表を前にしたとき、次の5点を確認すると判断しやすくなります。
- 対象は現役だけか、高卒も含むか(現役実績を見たいなら区分を確認)
- 在籍生だけか、講習生も含むか(母集団の広さで数字は変わる)
- 延べか実人数か(多くは延べカウント)
- 集計の締め日(3月末までか、後から追加していないか)
- 自分の志望校・学部の数字か(全体合計ではなく行きたい大学で見る)
そのうえで、実績はあくまで「塾を絞り込むための一材料」と位置づけ、最終的には校舎の雰囲気・講師との相性・通いやすさ・費用を、体験授業などで確かめることをおすすめします。実績の数字は、塾の指導力の一側面を映しますが、お子さん一人ひとりの結果を保証するものではありません。
実績の数字より、日々の演習の積み重ね
どの塾を選ぶにせよ、最後に合否を分けるのは日々の学習量です。共通テスト対策や志望校の過去問演習は、塾の授業と並行して自分のペースで進めておきたいところ。英語長文のように配点が大きく差がつきやすい分野は、レベルに合った問題集で早めに読み慣れておくと安心です。
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共通テストは出題形式に独特のクセがあります。科目ごとの過去問研究本で形式に慣れておくと、本番で実力を出しやすくなります。最新年度版で傾向をつかんでおきましょう。
まとめ:数字は「読み方」を知ってこそ役に立つ
東進と河合塾の2026年合格実績は、どちらも公式に公表された立派な数字です。ただし、東進は「現役生のみ・本科生のみ」、河合塾は「在籍者+講習受講生・グループ全体」と、数え方も対象も異なります。だからこそ、数字の大小だけで優劣を決めるのではなく、集計方法と母集団を確かめたうえで参考にするのが、後悔しない塾選びのコツです。
気になる塾が見つかったら、公式サイトで最新の実績と集計方法の注記を確認し、体験授業でお子さんとの相性をたしかめてみてください。
※本記事の合格実績は各塾の公式発表等に基づきます(集計方法により重複=延べ人数を含む場合があります)。東進の数値は公式ニュースリリース本文(https://www.toshin.com/recent/detail/RecentToshin.php?id=180 /現役・本科生のみの最終確定値)、河合塾の数値は河合塾グループ公式(河合塾マナビス https://www.manavis.com/result/2026.html /在籍者+講習受講生の集計)で確認できた主要区分のみを掲載しています。大学別の個別数など確認できなかった数字は掲載していません。最新かつ詳細な実績は各塾の公式ページでご確認ください。


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