高校生が勉強時間を増やす方法|記録・スキマ・部活生の平日の組み立て方

20260720_高校生_勉強時間を増やす方法 勉強法・学習グッズ

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もっと勉強時間を増やさなきゃと思っているのに、気づけば1日が終わっている。部活や課題に追われて、机に向かう時間が思うように取れない——高校生にとって、勉強時間の確保は大きな課題です。

勉強時間を増やそうとして、もっと頑張る、気合いで早起きする、だけではたいてい続きません。大切なのは、今ある1日の中から使える時間を見つけ出して、固定すること。時間は「増やす」というより「捻出する」ものです。

この記事では、今の時間の記録から始めて、通学や休み時間のスキマの使い方、部活がある日の平日の組み立て方、睡眠を削らない線引きまで、勉強時間を捻出する手順を順番に整理します。スマホに時間を奪われているのが悩みなら、通知や置き場所の対策をまとめた高校生がスマホをやめて勉強する方法もあわせて読んでみてください。

高校生の学習時間は平均どれくらいか

まず、ほかの高校生がどれくらい勉強しているのかを、調査の数字で確認しておきます。ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所が、同じ親子を2015年から追跡している子どもの生活と学びに関する親子調査では、学校がある日の学校外の学習時間(宿題・宿題以外の勉強・学習塾の合計)を毎年たずねています。

高校生・学校がある日 2015年(分) 2025年(分)
学校の宿題をする時間 54 37
学習時間の総計 119 97

2025年の高校生の内訳は、次のとおりです。

2025年・高校生 1日あたり(分)
学校の宿題 37
宿題以外の勉強(学習塾を除く) 41
学習塾(通っていない人を含む平均) 19
合計 97

2025年調査は7〜9月に実施され、高校生の回収数は1,927、回収率は46.1%です。同じプロジェクトのニュースリリースでは、この11年で高校生の学校外の学習時間が22分減り、どの学校段階でも約2割減ったこと、宿題以外の家庭学習をまったくしない子どもが学校段階を問わず4〜5割になったことが報告されています。

この数字の読み方として、注意したい点が2つあります。

  • 平均は目標ではない:学習時間の平均は、勉強をほとんどしない人と長く勉強する人をならした値です。平均に届いているかどうかより、自分の今の時間から何分増やせるかを考えるほうが実用的です
  • 時間の長さと成績の関係は単純ではない:調査は成績上位層ほど宿題以外の家庭学習時間が長い傾向を示していますが、これは関連であって、時間を増やせば同じだけ成績が上がるという意味ではありません

数字を見て焦る必要はありません。ここから先は、今の自分の時間を起点に、少しずつ増やしていく方法を紹介します。

「気合いで増やす」は続かない

今日から1日5時間やると意気込んでも、たいてい三日坊主に終わります。気合いに頼る方法は、モチベーションが下がった瞬間に崩れるからです。

続く方法は、生活の中に勉強時間を組み込んでしまうこと。そのための出発点が、次に紹介する今の時間の記録です。時間は探せば意外とあるものですが、探すには地図が要ります。

まず今の時間を1週間記録して見える化する

勉強時間を増やす前に、今の1日がどう使われているかを1週間だけ記録します。頭の中で振り返ると、実際より勉強した気になったり、スマホや移動の時間を少なく見積もったりしがちです。書き出すと、使える時間の場所がはっきりします。

記録のしかたは、次の表のように30分ごとに何をしていたかを1語で書くだけで十分です。平日と休日で使い方が違うので、最低でも平日と休日を1日ずつ含めましょう。

時間帯の例 書く内容 見るポイント
登校前 起床・朝食・身支度・移動 起床から家を出るまでに空きがあるか
通学中 電車・バス・徒歩・自転車 座れるか、手が空くか
学校の休み時間 休憩・移動・友達との会話 5分以上の空きが何回あるか
放課後 部活・委員会・移動 帰宅時刻が曜日でどう違うか
帰宅後〜寝るまで 夕食・入浴・スマホ・課題 何もしていない時間がどこに固まっているか

1週間分を並べると、帰宅後の1時間がいつもスマホに溶けている、火曜と木曜は部活が早く終わる、といった自分だけのパターンが見えてきます。記録は計画ノートにそのまま書いてもかまいません。書き方やノートの選び方は勉強計画ノートの選び方と続く書き方で整理しています。

時間を捻出する4つの方法

記録で見つけた空きを、次の4つの視点で勉強時間に変えて固定します。

方法 やること 生まれる時間
①スキマ時間の発掘 通学・休み時間・待ち時間を洗い出す 1日合計で数十分〜
②固定化 朝食後・帰宅後すぐなど時間を固定 迷う時間がなくなる
③スマホ時間の転用 だらだら見ている時間を勉強に回す まとまった時間
④先取り 課題を早めに終わらせ、余白を作る 追われる時間が減る

このうち、まとまった時間になりやすいのは③のスマホ時間の転用です。記録で帰宅後や寝る前のスマホ時間が長いと分かったら、その一部を勉強に回すだけで時間が生まれます。通知の切り方や置き場所などの具体策は高校生がスマホをやめて勉強する方法にまとめているので、この記事では時間の組み立て側に絞ります。

そして重要なのが②の固定化。時間があったらやる、ではなく帰宅したらまず30分と決めてしまえば、やるかどうか迷う時間そのものがなくなります。スキマ時間(①)も、電車では単語、と決めておくと確実に使えます。

スキマ時間の使い方(通学・休み時間)

スキマ時間は1回が短い代わりに、毎日ほぼ同じ時刻に訪れます。何をやるかを先に決めて、教材を手の届く場所に置いておくことが、スキマを勉強時間に変える条件です。

通学時間

電車やバスで座れる日は、単語帳や一問一答など、1問ずつ区切れる教材が向いています。立っている日や混雑している日は、音声教材で英語のリスニングをしたり、前日に覚えた内容を頭の中で思い出したりするだけでも復習になります。自転車や徒歩の通学では手元を見る勉強はできないので、無理に教材を使わず、帰宅後の固定枠に回しましょう。

休み時間

学校の休み時間は、次の授業の準備と合わせて直前の授業の要点を見直すのに向いています。授業の直後は内容を覚えているので、ノートを見返して分からなかった所に印を付けるだけで、帰宅後の復習の時間が短くなります。休み時間を全部勉強に使う必要はありません。友達と話す時間や体を休める時間も、午後の授業に集中するために必要です。

待ち時間

部活の開始前、塾の授業前、病院の待合など、予定と予定のあいだにも短い空きがあります。ここは新しいことを覚えるより、覚えたものを確かめる時間として使うと失敗しにくくなります。

スキマの長さ別に向く勉強

スキマの長さ 向く勉強 準備しておくもの
5分未満 英単語・古文単語の確認、暗記カード 単語帳、カード、単語アプリ
5〜10分 一問一答、計算問題を数問、授業ノートの見直し 問題集のページを決めておく
15〜30分 問題集1セット、長文1題、前日の間違い直し 解く範囲と答え合わせの手段

長さに合わない勉強を選ぶと、準備だけで時間が終わってしまいます。短いスキマは確認、長めのスキマは演習と役割を分けておくと、迷わず取りかかれます。

部活生の平日の組み立て方

部活がある日は、まとまった時間を取るのが難しくなります。だからこそ、平日は帰宅前・帰宅後すぐ・夕食後の3つの枠に分けて考えると組み立てやすくなります。

  • 帰宅前(通学・休み時間・部活前):暗記と授業の見直し。スキマの長さ別の表を使う
  • 帰宅後すぐ:疲れていても手を付けやすい宿題や、量の決まった問題集。着替えたら座る、など行動とセットにする
  • 夕食後:その日いちばん頭を使う科目や、苦手分野の演習

時間の置き方の一例を示します。部活の終わる時刻や通学時間は人によって違うので、記録した自分の時刻に置き換えて使ってください。

枠 時間の例(分) やることの例
通学(往復) 20 英単語・一問一答
休み時間 10 授業ノートの見直し
帰宅後すぐ 30 宿題
夕食後 45 苦手科目の演習
合計 105

部活が早く終わる曜日や休日には、平日にできなかった演習をまとめて行う枠を作ります。部活がある日の目標を低めに置き、部活が短い日で取り返す、という週単位の考え方にすると、疲れた日に計画が崩れても立て直しやすくなります。

長く座るより回数を増やす

勉強時間を増やすというと、机に向かう1回の時間を長くすることを思い浮かべがちです。けれども、慣れないうちから長時間座り続けると、後半は集中が切れて手が止まりがちです。

おすすめは、1回の長さではなく回数で数えることです。たとえば30分を1コマとして、今日は何コマできたかを記録します。1コマ単位にすると、次のような利点があります。

  • 疲れている日でも、1コマだけやろうと始めやすい
  • スキマ時間と机での時間を同じ単位で合計できる
  • 1週間のコマ数を比べると、増えたかどうかがすぐ分かる

コマとコマのあいだには短い休憩を入れます。休憩中にスマホを手に取ると戻れなくなりやすいので、休憩の終わりもタイマーで決めておくと安心です。タイマーの選び方は学習タイマーはアプリと専用機どっち?で比べています。

睡眠を削らない線引き

勉強時間を増やそうとして、まず削られやすいのが睡眠です。しかし、睡眠を削って夜遅くまで起きていると、翌日の授業中に眠くなり、昼間の勉強の質が落ちてしまいます。厚生労働省の睡眠ガイドでは、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することが推奨されています。夜のスマホと睡眠の関係は高校生がスマホをやめて勉強する方法で詳しく扱っています。

この記事で決めておきたい線引きは、次の3つです。

  • 就寝時刻を先に決めてから、勉強の枠を置く:勉強が終わったら寝る、ではなく、寝る時刻から逆算する
  • 増やす時間はスマホや何もしていない時間から取る:記録で見つけた空きが先、睡眠は最後まで手を付けない
  • 試験前だけ例外にしない:直前だけ睡眠を削ると、試験当日に力を出しにくくなる

予備日と週1回のふりかえり

計画どおりにいかない日は必ずあります。部活の延長、急な課題、体調不良などで予定がずれたときのために、週に1日は予定を入れない予備日を作っておきましょう。予備日にずれた分を回せれば、計画全体が崩れずに済みます。

週末には、1週間のコマ数と、できなかった理由を短く振り返ります。見るのは次の3点だけで十分です。

  • 予定していたコマ数と、実際にできたコマ数
  • できなかった日に何があったか(部活・課題・スマホ・疲れ)
  • 来週はどの枠を増やすか、または減らすか

振り返りで大事なのは、できなかった自分を責めることではなく、計画の置き方を直すことです。毎回同じ枠でつまずくなら、その枠の時刻ややることが合っていない可能性があります。

増やした時間の質を上げる

時間を増やしても、集中していなければ意味がありません。時間の長さと質の両方を意識しましょう。

  • 時間を区切って集中:25分集中して5分休むなど、区切りを作ると集中が続きやすい
  • 時間を計る:かかった時間を計ると、だらだらを防げる
  • やることを先に決める:机に向かってから何をやろうと考えない

タイマーで時間を見える化すると、区切りとだらだら防止の両方に役立ちます。次のタイマーは、音量を大・小・消音の3段階で切り替えられる充電式で、自室でもリビングでも使いやすいタイプです。集中が続かないこと自体に悩んでいる場合は、受験生の集中力が続かないときで集中を作る手順を紹介しています。

時間が増えないときの原因別チェック表

記録を付けて計画を立てても、勉強時間が思うように増えないことがあります。そんなときは、次の表で原因の場所を探してみてください。

症状 考えられる原因 見直す場所
計画を立てても初日から崩れる 1日の目標が今の生活に対して大きすぎる 記録した今の時間に1コマ足すところから始める
帰宅後に座るまでが長い 帰宅後の行動が決まっていない 着替えたら座る、など行動と勉強をセットにする
スキマ時間に何もできない 教材を選ぶところで時間が終わる スキマの長さ別の表で、やることを先に決める
夜になると眠くて手が止まる 睡眠不足、または難しい科目を夜に置いている 就寝時刻を先に決め、重い科目の位置を変える
平日は増えたが休日に崩れる 休日の枠が決まっていない 休日にも起床時刻と午前の1コマを固定する

筆者の判断基準

この記事では、勉強時間を増やす方法を選ぶとき、次の基準で判断しています。

  • 今の記録から始められるか:平均や他人の勉強時間ではなく、自分の今の時間を起点にできる方法を優先する
  • 疲れた日にも最低限続けられるか:部活や課題で疲れていても1コマだけならできる、という形にできるかを見る
  • 睡眠を削らずに成り立つか:睡眠時間を減らさないと成立しない計画は採用しない
  • 1週間後に増えたかを確かめられるか:コマ数など、数えて比べられる単位で記録できるかを重視する

どの方法も、合うかどうかは生活リズムによって変わります。1週間試して合わなければ、枠の時刻ややることを入れ替えて調整してください。

よくある質問

部活が忙しくて時間が取れません。

まとまった時間より、スキマ時間と帰宅後すぐの短い枠を組み合わせるのが現実的です。通学中の単語、休み時間のノートの見直しなど、短い時間を積み重ねると意外な量になります。部活が早く終わる日や休日に演習をまとめる、という週単位の組み立ても試してみてください。

何時間勉強すればいいですか?

時間の長さより、毎日続くことと集中の質が大切です。調査の平均は目安の一つにはなりますが、目標にする必要はありません。まずは今の記録に1コマ足すところから始め、慣れたら少しずつ増やしましょう。

増やしても集中できません。

時間を区切り、タイマーで計るのがおすすめです。1コマだけ集中すると決めると、だらだらせずに取り組めます。やることを先に決めておくこと、眠い時間に難しい科目を置かないことも見直してみてください。

まとめ:時間は「増やす」より「捻出して固定する」

高校生が勉強時間を増やすコツは、気合いで頑張ることではなく、今の時間を記録して空きを見つけ、スキマと固定枠に勉強を置き、回数で積み上げることです。部活がある日は3つの枠で組み立て、睡眠は削らず、週に1回振り返って計画の置き方を直す。捻出して固定する仕組みを作れば、無理なく勉強時間は増えていきます。

参照した公式情報(取得日)

取得日: 2026-09-28

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