東京都の都立高校入試2027年度|令和9年度の日程と選抜方法

東京都の高校入試はいつ?2027年度(令和9年度)都立高校の入試日程と当日までの流れ 高校受験

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東京都の都立高校入試2027年度|令和9年度の日程と選抜方法

東京都の都立高校入試は、2027年(令和9年)の春に入学する人にとって、いつ・どんな順番で進むのか。そろそろ受験生という中学2年生・3年生の家庭にとって、最初に知りたいのはこの点ではないでしょうか。推薦と一般で日程が違うと聞いたけれど何がどう分かれているのか、内申はどのくらい効くのか、といった疑問も一緒に出てくるはずです。

この記事では、2027年2〜3月に実施される令和9年度東京都立高等学校入学者選抜を対象に、東京都教育委員会が公表した日程と選抜方法を整理しました。日程は2026年5月28日公表の発表資料、選抜方法は2026年9月17日に公表された令和9年度の実施要綱・同細目にもとづいています。あわせて、出願から入学手続までの流れ、調査書点と学力検査の比率、英語スピーキングテストの扱い、そして入試日から逆算した中3の1年間の進め方まで通しでまとめています。

学年や年度を1つ取り違えると日程がまるごとずれてしまうので、まずは対象年度を確認してから読み進めてください。

  1. 2027年度(令和9年度)都立高校入試の日程一覧
    1. 全日制のおもな日程
    2. 定時制・通信制・海外帰国生徒等対象の選抜の日程
  2. 令和8年度(前年度実績)と比べて何が変わったか
  3. 推薦に基づく選抜と学力検査に基づく選抜の違い
    1. 推薦に基づく選抜で行われる検査
    2. 第一次募集の学力検査で課される教科
  4. 調査書点(内申)と学力検査の比率はどう決まるか
    1. 調査書点の算出に使われる評定の数え方
  5. ESAT-J(中学校英語スピーキングテスト)の日程と入試での使われ方
  6. 出願から入学手続までの流れ(インターネット出願・志願変更)
    1. 志願変更ができる日と回数
  7. 令和9年度入試で公表された主な変更点
  8. 中3の1年間を入試日から逆算する
  9. 志望校が決まったら過去問で本番の形式に慣れる
  10. もっと多くの過去問で演習量を積みたいときは
  11. 私立高校の併願と都立の日程の重なり方
  12. 保護者が確認しておく書類と期限のチェック表
  13. 筆者の判断基準
  14. よくある質問
    1. 2027年度(令和9年度)の都立高校の一般入試はいつですか
    2. 推薦入試と一般入試では日程がどれくらい違いますか
    3. 内申(調査書点)は合否にどのくらい関わりますか
    4. 英語スピーキングテスト(ESAT-J)は入試でどう使われますか
    5. 出願したあとに志望校を変えられますか
    6. 第一次募集で不合格だった場合、次の機会はありますか
  15. 参照した公式情報(取得日)
  16. まとめ

2027年度(令和9年度)都立高校入試の日程一覧

全日制のおもな日程

令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の実施要綱で定められた、全日制課程のおもな日程は次のとおりです。日付はすべて令和9年(2027年)です。

区分 書類提出期間 検査実施日 合格発表日
推薦に基づく選抜 1月8日(金)〜1月18日(月) 1月26日(火)・1月27日(水) 2月2日(火)
学力検査に基づく選抜(第一次募集・分割前期募集) 1月29日(金)〜2月4日(木) 2月21日(日) 3月1日(月)
第二次募集・分割後期募集(インフルエンザ等追検査を含む) 3月4日(木) 3月9日(火) 3月12日(金)
定時制第二次募集 3月25日(木) 3月26日(金) 3月29日(月)

推薦・第一次募集はいずれもインターネットを活用した出願です。出願サイトへの志願者情報の入力期間は令和8年12月18日(金)から始まり、推薦は令和9年1月18日(月)午後5時まで、第一次募集は令和9年2月4日(木)午後5時までとなっています。書類提出期間は、入力に加えて出願に必要な書類を志願先の都立高校へ郵送で届ける期間で、いずれも必着です。

第二次募集・分割後期募集と定時制第二次募集については、入学願書を窓口へ持参して受け付ける方式です。第一次募集と手続きの形が違う点に注意してください。

検査当日と発表当日の時刻も実施要綱で定められています。第一次募集の学力検査および面談は2月21日(日)午前8時30分集合、面接や実技検査等を行う学校ではこの日以後に各校が定めた日時で実施されます。合格発表は、推薦・第一次募集ともに午前8時30分に合否照会サイト、午前9時30分に校内掲示という二段構えです(定時制の校内掲示は午後4時)。

定時制・通信制・海外帰国生徒等対象の選抜の日程

全日制の第一次募集以外にも、対象者を限った選抜が同じ時期に行われます。日付はすべて令和9年です。

区分 書類提出・出願受付 検査実施日 合格発表日
海外帰国生徒対象(4月入学生徒) 1月29日(金)〜2月4日(木) 2月15日(月) 2月17日(水)
在京外国人生徒等対象(国際高校以外の実施校) 1月20日(水)・1月21日(木) 1月26日(火) 2月2日(火)
在京外国人生徒等対象(国際高校) 1月29日(金)〜2月4日(木) 2月15日(月) 2月17日(水)
通信制課程の選抜(前期選抜) 1月29日(金)〜2月4日(木) 2月22日(月) 3月1日(月)

なお、都立国際高校の国際バカロレアコースの入学者選抜は、推薦に基づく選抜と同じ日程で実施され、こちらもインターネット出願です。通信制課程の後期選抜の出願受付日などは別途定められることになっています。

令和8年度(前年度実績)と比べて何が変わったか

日程の発表資料には、令和8年度入学者選抜(2026年春入学)の日付が参考として併記されています。前年度実績と並べると、令和9年度の特徴が見えてきます。

区分 令和9年度 令和8年度(前年度実績)
推薦 検査実施日 1月26日(火)・27日(水) 1月26日(月)・27日(火)
推薦 合格発表日 2月2日(火) 2月2日(月)
第一次募集 検査実施日 2月21日(日) 2月21日(土)
第一次募集 合格発表日 3月1日(月) 3月2日(月)
分割後期・第二次募集 検査実施日 3月9日(火) 3月10日(火)

日付そのものはほぼ同じで、曜日が1つずれている形です。ただし第一次募集の学力検査が日曜日にあたる点は、令和8年度が土曜日だったのと違うところです。当日の交通機関のダイヤが平日や土曜と異なる路線もあるため、会場までの移動時間は日曜ダイヤで確認しておくと安心です。

合格発表日も、令和8年度は3月2日だったのに対し、令和9年度は3月1日と1日早くなっています。第一次募集の入学手続は、合格発表当日の3月1日(月)午前9時30分から午後3時30分までと、翌3月2日(火)午前9時から正午までの2日間で行われます(全日制の場合)。発表を見てから手続きに動くまでの時間が短いので、必要書類は事前にそろえておくのが現実的です。

推薦に基づく選抜と学力検査に基づく選抜の違い

都立高校の入試は、大きく分けて推薦に基づく選抜と学力検査に基づく選抜の2本立てです。どちらを目指すかで準備の内容が変わります。

推薦に基づく選抜には、一般推薦・文化スポーツ等特別推薦・理数等特別推薦の3種類があります。いずれも在学している中学校長の推薦を受けた人が対象で、志願する都立高校を第1志望とすることが条件です。応募資格の基準日は令和8年12月31日現在で、この時点で都内の中学校に在籍し、令和9年3月に卒業見込みであることなどが求められます。

一般推薦では1校1コースまたは1科(1分野)に限って出願でき、志願変更はできません。同じ高校の同じ学科内に2科以上ある場合に限り、第2志望として他の1科を指定できます。特別推薦は種目等を1つ指定して出願する形で、同じ高校の一般推薦にも重ねて出願できます。一方、理数等特別推薦に出願する場合は、他の推薦に基づく選抜には出願できません。

学力検査に基づく選抜のうち、多くの受験生が受けるのが第一次募集・分割前期募集です。こちらは学力検査の得点と調査書点を合計した総合成績で選考されます。推薦で決まらなかった場合の本命として準備を進めるのが基本です。

推薦に基づく選抜で行われる検査

一般推薦では、志願者全員に個人面接が実施されます。集団討論は、必要と判断した都立高校で実施できる位置づけです。加えて、小論文または作文、実技検査、その他学校が設定する検査のうち、その高校の校長が定めたいずれか1つ以上が課されます。どの検査を課すかは学校ごとに実施要綱の別表で公表されます。

特別推薦では志願者全員に個人面接または集団面接と実技検査が実施され、その他の検査内容は各校が定めます。理数等特別推薦では、科学分野等の研究に関するレポートについての口頭試問、個人面接、小論文が実施されます。

推薦の選考は、調査書、個人面接(集団討論を実施する学校はそれを含む)、小論文または作文等の検査を総合した成績で行われます。自己PRカードは点数化されませんが、個人面接の資料として活用されます。

第一次募集の学力検査で課される教科

全日制の学力検査は、国語・数学・外国語(英語)・社会・理科の5教科です。ただし芸術および体育に関する学科は国語・数学・外国語(英語)の3教科、エンカレッジスクールとして指定された都立高校では学力検査を実施しません。定時制は5教科のうち3教科を下回らない範囲で各校が定め、あわせて面接が実施されます。

各教科の満点は100点です。特定の教科の配点に比重をかける傾斜配点を行う都立高校もあり、どの学校が傾斜配点を行うかは実施要綱の別表で示されます。検査教科等のうち1教科でも受検しなかった場合は、受検を放棄したものとみなされる点にも注意が必要です。

調査書点(内申)と学力検査の比率はどう決まるか

第一次募集で合否を分ける総合得点の組み立ては、実施要綱で次のように定められています。

項目 満点(点)
学力検査の得点と調査書点の合計 1000
スピーキングテストの結果を点数化したもの 20
総合得点(上記の合計) 1020

学力検査の得点と調査書点の比率は、全日制では原則として7対3です。芸術および体育に関する学科は6対4、定時制は7対3または6対4のどちらかとなります。5教科で500点満点の学力検査を700点に、調査書点を300点に換算して合計1000点とし、そこにスピーキングテストの20点を加えて1020点という形です。

面接・作文・実技検査を実施する学校では、この1020点にそれぞれの検査の点数が上乗せされて総合成績になります。たとえば面接点200点・作文点100点・実技検査点200点を設定している学校なら、総合成績の満点は1520点という計算です。各検査の満点は学校ごとに別表で公表されます。

調査書点の算出に使われる評定の数え方

調査書点は、調査書における各教科の観点別学習状況の評価(全27観点)または評定(9教科)のどちらか一方を点数化して求めます。どちらを使うかは都立高校ごとに定められ、エンカレッジスクールは観点別学習状況の評価を用います。評定を用いる場合、特定の教科の評定に比重をかけることは行われません。

第一次募集の選考で評定を点数化するときの数え方は明確に決まっています。学力検査を実施する教科は評定数値を1倍、学力検査を実施しない教科は評定数値を2倍して調査書点を算出します。全日制で5教科の学力検査を受ける場合、国語・社会・数学・理科・英語は1倍、音楽・美術・保健体育・技術家庭は2倍という扱いになります。

つまり、実技系4教科の評定は学力検査で取り返しにくい重みを持ちます。中3の2学期の成績が調査書に反映されることを踏まえると、実技教科の提出物や授業への取り組みを軽く見ない方がよい、というのが数字の上でも説明できる理由です。

ESAT-J(中学校英語スピーキングテスト)の日程と入試での使われ方

都立高校入試の英語には、学力検査とは別に中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)の結果が加わります。令和9年度入試で使われるのは、令和8年度に実施されるESAT-J YEAR 3です。

項目 日付
受験申込・受験上の配慮申請の受付開始 令和8年7月2日
受験上の配慮申請の締め切り 令和8年9月4日
受験申込の締め切り 令和8年9月16日
本試験日 令和8年11月22日
追・再試験日 令和8年12月13日

入試での点数化の仕方も実施要綱で定められています。

ESAT-Jの結果 点数(点)
A 20
B 16
C 12
D 8
E 4
F 0

点数化したスピーキングテストの結果は、原則として英語の学力検査を実施する都立高校でのみ選考に用いられます。また、都内公立中学校に在籍していて受験しなかった人などについては、仮のスピーキングテスト結果を算出して加点する仕組みがあり、不利にならないよう取り扱うとされています。

英語の土台がぐらついている状態でスピーキングだけを詰めても伸びにくいので、まずはどこまで戻るかを決めるのが先です。戻る範囲の決め方は中学生の英語やり直しの進め方で整理しています。話す練習そのものは、面接形式の試験対策と共通する部分が多く、英検3級の二次試験対策の進め方の練習メニューが参考になります。

出願から入学手続までの流れ(インターネット出願・志願変更)

推薦、第一次募集、海外帰国生徒対象の4月入学生徒の選抜、国際高校の在京外国人生徒等対象の選抜と国際バカロレアコースの選抜、通信制課程の前期選抜は、いずれもインターネット出願です。令和8年12月18日(金)から各選抜の入学願書受付期間の最終日までに、インターネット上の専用サイトへ必要事項を入力します。

入力だけでは出願は完了しません。その他の出願に必要な書類は、各選抜の入学願書受付期間内に必着するよう都立高校へ郵送します。推薦の場合、中学校長が簡易書留郵便など追跡可能で対面受け渡しの方法で提出します。受検票は出願サイト上で交付されます。

志願変更ができる日と回数

第一次募集では、入学願書を提出したあとに志望校を変更できる機会が1回だけ用意されています。日付は令和9年です。

手続き 日付 時間
入学願書取下げ 2月10日(水) 午前9時〜午後3時
入学願書再提出 2月12日(金) 午前9時〜正午

志願変更は1回に限り行えます。ただし志願変更ができるのは全日制に出願した人のみで、実施要綱における定時制(夜間学年制)に出願した人は志願変更ができません。また、入学願書の返却を受けた都立高校の同じコース・同じ科へ再提出することはできず、同じ高校の同じ学科内での志望順位の変更もできません。

同じ都立高校の中に普通科とコース、農業科と家庭科などの複数の学科がある場合は、それぞれ別の学科として扱われるため、一方に出願したあと他方へ志願変更することは可能です。志願変更をする人は、新たに調査書と自己PRカード(面接実施校の志願者のみ)を提出します。

推薦に基づく選抜には志願変更の仕組みがありません。推薦に出願した時点で、その1校に絞られると考えておく必要があります。

令和9年度入試で公表された主な変更点

2026年9月17日に公表された令和9年度の実施要綱では、主な変更点として2つが挙げられています。

1つ目は、都立国際高校の国際バカロレアコースの入学者選抜のうち、9月入学生徒の選抜を廃止し、4月入学生徒の選抜のみを実施するという変更です。

2つ目は、入学者選抜における調査書の取扱いに関するものです。学力検査の得点と調査書点の比率について、7対3と10対0の両方の方法で算出し、どちらか高い方を本人の得点として選抜する方法を、新たに2校の高等学校全日制課程普通科で実施するとされています。どの学校がこの方法を採用するかは実施要綱の別表で示されます。

この2つ以外の入試の枠組みは、前年度からの大きな変更はありません。なお、令和9年度の実施要綱説明会はウェブサイト上で9月18日(金)から配信開始予定、在京外国人生徒等対象の説明・相談会は10月11日(日)と10月25日(日)に東京都庁で実施される予定です。4月募集を行う都立高校の募集人員は、令和8年10月頃に発表される予定とされています。

中3の1年間を入試日から逆算する

日程がわかったら、次は本番から逆算して、いつ何をやるかを決めていきます。第一次募集の学力検査は2月21日、推薦の検査は1月26日・27日。ここを起点に、中学3年生の1年間をおおまかに区切ると計画が立てやすくなります。

  • 夏(7〜8月):中学1・2年の内容を含めた基礎固め。ここが崩れていると、秋以降の応用問題や過去問演習でつまずきやすくなります。
  • 秋(9〜11月):中学3年間の全範囲を総復習し、5教科の穴をなくす。11月22日のESAT-J本試験もこの時期です。並行して志望校を絞り込みます。
  • 冬(12〜1月):12月18日から出願サイトへの志願者情報入力が始まります。過去問を時間を計って解き、出題傾向と時間配分に体を慣らします。
  • 直前期(1〜2月):推薦を受ける人は1月上旬から書類提出、一般は1月29日から。学習と手続きが同時に走る時期です。

秋は志望校を絞り込む時期でもあります。説明会をどの学年でどう回るかは学校説明会はいつ行くかの学年別の目安にまとめています。

まず取りかかりたいのが、これまでの積み残しをなくす基礎固めです。特に英語と数学は積み上げ式の教科なので、1・2年の内容が抜けていると3年の学習がスムーズに進みません。

上の5教科の総復習教材は、中学1・2年で学んだ内容を英・数・国・理・社の5科目でまとめて復習できるドリル型の問題集です。どこから手をつければいいかわからないというときに、基礎の抜けを洗い出す最初の1冊として使えます。

秋以降は、3年間の全範囲を短期間で見直す総復習に移ります。

こちらは中学3年分の内容を5教科まるごと復習できる問題集です。基礎固めがひととおり終わったら、全範囲を通しで解いて、まだ不安が残る単元を見つけ、そこを重点的につぶしていくのがおすすめです。

志望校が決まったら過去問で本番の形式に慣れる

基礎と総復習で土台ができたら、いよいよ志望校対策です。都立高校入試では、実際の入試問題を本番と同じ時間で解く練習が学習の中心になります。都立の共通問題には出題形式の型があり、時間配分に慣れているかどうかで得点が変わってきます。

なお、第一次募集・分割前期募集で学力検査問題を自校で作成する高校があり、その一覧は実施要綱の別表で公表されます。志望校が自校作成問題を使うかどうかで、対策に使う問題集が変わる点は早めに確認しておきたいところです。

上の東京都立高校(2027年度用)の過去問集は、都立高校入試の過去問を複数年分収録した声の教育社の問題集です。解答・解説がついているので、間違えた問題をなぜ間違えたかまで振り返る使い方ができます。まずは1年分を制限時間どおりに解いて、いまの自分と合格ラインの距離をつかむところから始めましょう。

過去問演習は、年内に一度、時間を計って解く経験をしておくと、直前期のあせりを減らせます。

もっと多くの過去問で演習量を積みたいときは

志望校のレベルに届くまで問題を解いて量をこなしたいという場合は、過去問を数多く集めた無料教材を併用する方法もあります。

過去10年間分の問題を網羅【高校入試 虎の巻】

高校入試 虎の巻

市販の過去問集と組み合わせて演習量を増やすことで、出題パターンへの対応力を高めていけます。自分の学習ペースに合うものを選んでみてください。

私立高校の併願と都立の日程の重なり方

私立高校の入試日程は学校ごとに異なり、東京都教育委員会が定める都立高校の日程とは別に、各校が独自に出願期間・試験日・発表日を設定します。都立の日程と照らし合わせるときに事実として押さえておきたいのは、次の3点です。

1つ目は、推薦の合格発表(2月2日)が、第一次募集の書類提出期間(1月29日〜2月4日)の中にあることです。推薦の結果を待ってから第一次募集の出願を考えると、手続きの時間はほとんど残りません。推薦を受ける場合も、第一次募集の出願準備は並行して進めておく形になります。

2つ目は、第一次募集の学力検査(2月21日)の前後に私立の一般入試が置かれることが多い点です。都立が第1志望でも、私立の受験が続いた直後に都立本番を迎えるスケジュールになりえます。

3つ目は、志願変更の取下げ(2月10日)と再提出(2月12日)の時点では、私立の合否がまだ出そろっていない場合があることです。志願変更を検討するなら、その時点で手元にある情報で判断することになります。

私立の情報収集をいつ始めるかについては、私立高校の説明会の月別スケジュールと回り方を参考にしてください。

保護者が確認しておく書類と期限のチェック表

入試そのものは受験生の仕事ですが、期限の管理は保護者が一緒に見ておくと取りこぼしが減ります。令和9年度入試で日付が決まっている項目を、期限の早い順に並べました。

時期 確認する項目
令和8年9月16日 ESAT-J YEAR 3 の受験申込締め切り(配慮申請は9月4日)
令和8年11月22日 ESAT-J YEAR 3 本試験日(追・再試験は12月13日)
令和8年12月18日 出願サイトへの志願者情報入力の受付開始
令和9年1月8日〜18日 推薦の書類提出期間(必着)
令和9年1月29日〜2月4日 第一次募集の書類提出期間(必着)
令和9年2月2日 推薦の合格発表、合格者の入学手続開始
令和9年2月10日・12日 志願変更の取下げ・再提出
令和9年2月21日 第一次募集の学力検査(集合 午前8時30分)
令和9年3月1日・2日 第一次募集の合格発表と入学手続

推薦で合格した場合の入学手続は、2月2日(火)午前9時30分から午後3時30分までと2月3日(水)午前9時から正午までです。合格発表の翌日までで手続きが締まるため、発表前に必要なものを確認しておく方が動きやすくなります。

筆者の判断基準

都立入試の日程と制度を扱うときに、この記事で守っている基準を明示しておきます。

1. 年度と区分を必ずセットで確認する。 令和9年度と令和8年度は日付が1日ずれている項目があり、区分(推薦・第一次募集・第二次募集・定時制)でも日付が違います。年度と区分の両方が一致して初めて、その日付は自分に関係する日付になります。

2. 日程と選抜方法は出どころが違うものとして扱う。 日程は2026年5月28日の発表資料、検査科目・配点・調査書の扱いは2026年9月17日公表の実施要綱です。同じ年度でも公表のタイミングが違うため、片方だけを見て判断しないようにしています。

3. 学校ごとに変わる項目は断定しない。 面接点や作文点の満点、傾斜配点の有無、自校作成問題の採用、7対3と10対0の両方で算出する方法の採用校は、いずれも実施要綱の別表で学校ごとに定められます。この記事では枠組みまでを説明し、個別の数値は志望校の別表で確認する前提にしています。

4. 数値は一次情報から取る。 満点、比率、評定の倍率、点数化の対応は、東京都教育委員会の実施要綱そのものから確認しています。

5. 有利・不利の断定はしない。 推薦と一般のどちらが通りやすいか、内申がどれだけ効くかは、志望校と本人の状況で変わります。この記事では仕組みと日付の事実だけを扱います。

よくある質問

2027年度(令和9年度)の都立高校の一般入試はいつですか

第一次募集・分割前期募集の学力検査は令和9年2月21日(日)に実施され、集合時刻は午前8時30分です。合格発表は令和9年3月1日(月)で、午前8時30分に合否照会サイト、午前9時30分に校内掲示という順で発表されます。書類提出期間は令和9年1月29日(金)から2月4日(木)までです。

推薦入試と一般入試では日程がどれくらい違いますか

推薦に基づく選抜の検査は令和9年1月26日(火)・27日(水)、合格発表は2月2日(火)です。第一次募集の学力検査(2月21日)より約1か月早く、合格発表も約1か月早い計算になります。推薦の合格発表日は第一次募集の書類提出期間の中にあたるため、推薦を受ける場合も第一次募集の準備は並行して進めることになります。

内申(調査書点)は合否にどのくらい関わりますか

第一次募集では、学力検査の得点と調査書点の合計が1000点満点で、その比率は全日制で原則7対3です。芸術および体育に関する学科は6対4、定時制は7対3または6対4となります。さらに調査書点を出すときは、学力検査を実施する教科の評定は1倍、実施しない教科の評定は2倍して計算されます。なお、受検者ごとに7対3と10対0の両方で算出して高い方を用いる方法を採る学校が、令和9年度から新たに2校の全日制普通科で実施されます。

英語スピーキングテスト(ESAT-J)は入試でどう使われますか

令和9年度入試で使われるのは令和8年度のESAT-J YEAR 3で、本試験日は令和8年11月22日、追・再試験日は令和8年12月13日です。結果はAが20点、Bが16点、Cが12点、Dが8点、Eが4点、Fが0点として点数化され、学力検査の得点と調査書点の合計1000点に加えて総合得点1020点となります。点数化した結果は、原則として英語の学力検査を実施する都立高校でのみ選考に用いられます。

出願したあとに志望校を変えられますか

第一次募集では、令和9年2月10日(水)午前9時から午後3時までに入学願書を取り下げ、2月12日(金)午前9時から正午までに再提出する形で、1回に限り志願変更ができます。ただし全日制に出願した人のみが対象で、実施要綱における定時制(夜間学年制)に出願した人はできません。推薦に基づく選抜には志願変更の仕組みがありません。

第一次募集で不合格だった場合、次の機会はありますか

募集人員に空きがある学校で、第二次募集・分割後期募集が実施されます。令和9年度は出願受付が3月4日(木)、検査が3月9日(火)、合格発表が3月12日(金)です。入学願書は窓口へ持参して受け付けます。実施校は年によって変わるため、東京都教育委員会の発表で対象校を確認してください。

参照した公式情報(取得日)

すべて2026年9月18日に取得した東京都教育委員会の公式ページです。日程・配点・換算の数値は、以下の資料から直接確認しています。

出願の締切時刻や提出書類など細かな条件は変更されることがあります。受験前に必ず東京都教育委員会の発表で最新情報を確認してください。

まとめ

2027年度(令和9年度)の東京都立高校入試は、推薦の検査が令和9年1月26日・27日、第一次募集の学力検査が2月21日、第二次募集・分割後期募集が3月9日という流れで実施されます。第一次募集の合格発表は3月1日で、前年度より1日早まりました。

選抜方法は2026年9月17日公表の実施要綱で確定しています。学力検査の得点と調査書点の合計は1000点、比率は全日制で原則7対3、ESAT-Jの結果20点を加えて総合得点1020点。調査書点は、学力検査を実施しない教科の評定を2倍して算出します。

まずは対象年度の日程を家族で共有し、本番から逆算して基礎固め、総復習、過去問演習の順にスケジュールを組み立てましょう。手続きの期限は学習とは別に走るので、出願サイトの入力開始日と書類の必着日はカレンダーに入れておくと安心です。

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