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中学生の英語やり直し|どこまで戻るかの診断と夏休み4週間の進め方
「英語のテストで点が取れなくなってきた」「授業についていけている気がしない」——お子さんの英語に、そんな不安を感じていませんか。学期中は部活や他教科に追われて、なかなかさかのぼって復習する時間が取れません。その点、夏休みはまとまった時間を確保できる、英語をやり直す絶好のタイミングです。
ただし、やり直しがうまくいくかどうかは、教材選びよりも先に決まります。決め手は「どこまで戻るか」です。戻る場所が浅すぎれば手応えが出ず、深すぎれば夏休みが終わってしまいます。この記事では、戻り先を12問で判定するチェックリスト、中1から中3までの単元マップ、夏休み4週間の週別プラン、そして目的別の教材の選び方を順番に整理します。読み終えるころには「どこから、何を使って、どの順番で始めればいいか」がはっきりするはずです。
中学生の英語やり直しは「戻る場所」でほとんど決まる
英語は算数・数学と同じで、前の内容が分かっていないと次に進めない「積み上げ型」の教科です。たとえば be動詞と一般動詞の使い分けが曖昧なままだと、三人称単数のsや過去形、疑問文の作り方まで、その先がすべてぼやけていきます。
つまり「英語が苦手」なのではなく、「どこか一か所で止まっている」だけのことがほとんどです。ここを取り違えて、今習っている単元をやみくもに繰り返しても、根っこが直っていないので手応えが出ません。まずやるべきは、止まっている場所を見つけて、そこまで戻ることです。
もうひとつ押さえておきたいのが、「わかる」と「できる」を分けて考えることです。説明を読めば理解できても、いざ自分で英文を書いたり並べ替えたりすると手が止まる——これは「わかっているけれど、できていない」状態です。やり直しのゴールは、読んで納得することではなく、自分の手で正しく書けるようになることに置きます。
国立教育政策研究所が公表している令和5年度 全国学力・学習状況調査 報告書【中学校/英語】でも、調査の領域として「情報を正確に読み取る」「文法事項や言語の働きなどを理解して正確に書く」「まとまりのある文章を書く」「即興で伝え合う」といった項目が並んでいます。読んで理解するだけでなく、書く・話すところまで求められているということです。やり直しのときも、最後は自分で英文を書くところまでを1セットにしておくと、学校の学びとずれません。
中学英語のどこでつまずくのか:中1・中2・中3の単元マップ
戻り先を探すには、まず中学3年分にどんな単元が並んでいるのかを一覧で把握しておくと早くなります。単元名を見て「これは説明できない」と感じたところが、そのまま候補になります。
中1でつまずきやすい単元
be動詞/一般動詞/疑問文・否定文/疑問詞(what・who・where など)/命令文/三人称単数現在(三単現のs)/現在進行形/canなどの助動詞/名詞の複数形/代名詞。
この学年の山場は2つあります。ひとつはbe動詞と一般動詞の切り替え。「I am play soccer.」のような文を書いてしまう子は、ここで止まっています。もうひとつが三単現のsです。主語が誰かによって動詞の形が変わるという発想は、日本語にはありません。ここを飛ばしたまま2年生に進むと、過去形・未来形でも同じ混乱が繰り返されます。
中2でつまずきやすい単元
一般動詞の過去形/be動詞の過去形/過去進行形/未来を表す形(will・be going to)/動名詞/不定詞/助動詞(must・should など)/比較/there is・there are/接続詞。
中2の山場は不定詞と動名詞、そして比較です。不定詞は「to+動詞の原形」という形は覚えられても、名詞的・形容詞的・副詞的という3つの働きが混ざって、訳し方が定まらなくなります。比較は er・est と more・most の使い分けに加えて、比較する対象を than の後ろに正しく置けるかが問われます。どちらも「形は知っているが使えない」が起きやすい単元です。
中3でつまずきやすい単元
受け身(受動態)/現在完了/現在完了進行形/不定詞の応用/分詞(現在分詞・過去分詞による修飾)/間接疑問/関係代名詞/仮定法/形容詞・副詞のはたらき。
中3で多いのは、現在完了と関係代名詞です。現在完了は「継続・経験・完了」という3つの意味を、日本語訳だけで見分けようとすると行き詰まりやすくなります。関係代名詞は、2つの文をつなげて1文にするという発想そのものが新しく、そもそも元の2文を自分で作れないと手が出ません。ここでつまずいている場合、原因が中3ではなく中1の文の型にあることも珍しくありません。
どこまで戻ればいい?12問の戻り先チェックリスト
単元名を眺めるだけでは、戻る場所は決めきれません。そこで、実際に「できるか」を確かめる12問を用意しました。上から順に声に出して答え、最初に詰まったブロックが戻る地点です。ノートに英文を書いて確かめると、より正確に判定できます。
ブロックA(中1前半の理解を確かめる4問)
- 「私は毎日サッカーをします」を英語で書けますか。
- 「彼は毎日サッカーをします」に変えると、動詞はどう変わりますか。
- 1の文を否定文と疑問文に直せますか。
- 「私は今、サッカーをしています」との違いを説明できますか。
ブロックB(中1後半〜中2前半を確かめる4問)
- 「私は昨日サッカーをしました」を書き、否定文にできますか。
- 「彼女は昨日忙しかった」をbe動詞の過去形で書けますか。
- 「明日は雨が降るでしょう」を2通りの言い方で書けますか。
- 「私はサッカーをすることが好きです」を、動名詞と不定詞の両方で書けますか。
ブロックC(中2後半を確かめる2問)
- 「この本はあの本より面白い」「一番面白い」を書き分けられますか。
- 「机の上に本が3冊あります」を there is / there are のどちらで書くか、理由と一緒に説明できますか。
ブロックD(中3を確かめる2問)
- 「この写真は父が撮りました」を、受け身の文に書き換えられますか。
- 「私が昨日読んだ本」を、関係代名詞を使って表せますか。
結果の読み取り方
最初に詰まったブロックが、そのまま戻る地点です。A で詰まったら中1の最初から、B なら中1後半、C なら中2後半、D なら中3の該当単元だけをやり直します。すべて答えられたなら、単元の穴ではなく語彙量や読解量が課題なので、後述の単語・音読のパートに時間を寄せてください。
大事なのは、詰まったブロックより前は原則やらないことです。「念のため最初から全部」は、夏休みの残り時間を大きく削ってしまいます。逆に、詰まったブロックはその学年の単元をひととおり通し、飛ばさないでください。
英語やり直しの進め方3ステップ
戻る場所が決まったら、次の3ステップで進めると迷いにくくなります。
ステップ1:まず全体を一気に見渡す
最初に、中学英語の全体像をざっと通しでおさらいします。単元ごとにバラバラに勉強すると、文法どうしのつながりが見えず「木を見て森を見ず」になりがちです。3年分をやさしい言葉で一冊にまとめた教材を一度通すと、「自分はここが弱い」という地図が手に入ります。
チェックリストで戻り先が分かっていれば、この通読は流し読みで構いません。目的は理解ではなく、単元どうしのつながりを頭に入れることです。やり直しの土台としておすすめしやすいのが、次の一冊です。中学3年間の英語を基礎からかみくだいて解説しているため、どこから手をつけるか迷っている段階の最初の一冊に向いています。
ステップ2:苦手な学年・単元にピンポイントで戻る
全体を見渡して弱点が絞れたら、その学年・単元に戻って集中的にやり直します。全部を等しくやり直す必要はありません。つまずいている単元に時間を寄せるほうが、限られた夏休みを効率よく使えます。
このとき、1単元につき「解説を読む → 例文を音読する → 自分で英文を書く」の3手順を必ず通してください。解説を読んで問題に○がついただけでは、「わかる」で止まったままです。学年別に基礎から積み直したい場合は、学年ごとに分かれた教材を使うと、必要なところだけをピンポイントで補強できます。音声付きの教材なら、発音やリスニングも一緒に慣らせます。
ステップ3:短い時間で反復して定着させる
やり直しは、一度理解して終わりではなく、くり返して初めて身につきます。とはいえ夏休みは他の宿題や予定もあります。長時間机に向かうより、短い時間でも毎日続けるほうが、記憶に残りやすくなります。
反復のコツは、間違えた問題だけを翌日にもう一度解くことです。全部を解き直すと時間が足りず、続きません。すき間時間でざっと復習したいときは、短時間で読み通せるコンパクトな一冊を一つ持っておくと便利です。移動中や寝る前など、まとまった時間が取れない日の「つなぎ」として使えます。
英単語のやり直しをどう組み込むか
文法をやり直しても英文が読めない場合、原因は語彙量にあることが多いものです。文法は「並べ方のルール」なので、並べる部品である単語が足りなければ、ルールを覚えても文になりません。
単語は文法と違って「戻る」という発想が要りません。中1の単語も中3の単語も、知らないものから順に覚えるだけです。だから文法のやり直しと並行して、毎日決まった数を進められます。教科書の巻末リストでも足りますが、音声が付いた単語帳を使うと、読み方が分からずに覚えられないという事故を防げます。単語帳の選び方は英検3級の単語帳はどう選ぶ?おすすめの選び方と覚え方でも整理しています。中学卒業程度が対象なので、中学生のやり直しにもそのまま使えます。
音読とリスニングで「読める」を「聞ける」に変える
文法と単語が戻ってきたら、最後に音を足します。目で読めば分かるのに聞き取れないのは、その単語や文の「音の形」を知らないからです。音読は、その音の形を自分の口で作り直す作業にあたります。
やり方はシンプルで、すでに意味が分かっている英文だけを、音声のあとに続けて声に出す。意味の分からない英文を音読しても、音のまねごとで終わります。だから音読は、やり直した単元の例文で行うと効率がよくなります。教材の選び方は英語の音読教材おすすめは?効果を出す選び方と学習の進め方、聞き取りを別に鍛えたい場合は英語リスニング教材はどれを選ぶ?目的別の選び方と進め方を参考にしてください。
夏休み4週間のやり直しプラン
ここまでの内容を、夏休みの日程に落とし込むと次のようになります。夏休みの長さは地域によって差がありますが、4週間を確保できる想定で組んでいます。
| 週 | やること | 到達の目安 |
|---|---|---|
| 第1週 | 12問チェックで戻り先を確定。ステップ1の通読で全体像をつかむ | 戻る学年が言葉で説明できる |
| 第2週 | 戻り先の単元を解説→音読→英作文の3手順で進める | 詰まったブロックの英文が自力で書ける |
| 第3週 | 次の学年の単元へ。並行して単語を毎日進める | 学校で今習っている単元の1つ手前まで追いつく |
| 第4週 | 間違えた問題だけを解き直し、音読で仕上げる | 2週目に書けなかった英文が書ける |
1日の時間配分の目安
1日にまとめて長時間やるより、3つの作業を短く分けたほうが続きます。目安は、文法のやり直しを中心に据え、単語と音読をその前後に短く挟む形です。
| 作業 | タイミング | 内容 |
|---|---|---|
| 単語 | 学習の最初 | 新しい範囲を進め、前日の分をざっと確認する |
| 文法 | 中心の時間帯 | 解説を読む→例文を音読→自分で英文を書く |
| 音読 | 学習の最後 | その日にやり直した単元の例文だけを音声に続けて読む |
予定が詰まっている日は、文法を飛ばして単語と音読だけにするのが現実的です。ゼロの日を作らないほうが、翌日の再開が楽になります。
勉強が苦手な子の最初の一歩
「そもそも英語を開く気になれない」というお子さんの場合、いきなり文字びっしりの参考書はハードルが高いこともあります。そんなときは、マンガやイラストで入り口をやさしくした教材から始めると、心理的な抵抗が下がります。
まずは「英語をやり直すって、思ったほど大変じゃないかも」と感じてもらうことが第一歩です。読み物感覚でおさらいできるドリルは、その入り口として使いやすい選択肢です。この段階では、チェックリストの結果を厳密に守る必要はありません。開いた日が続くこと自体が成果だと考えてください。
教材の選び方:4冊の比較
今回紹介した4冊は、それぞれ役割が違います。目的に合わせて選んでください。
| 教材 | 向いている場面 | 特徴 |
|---|---|---|
| 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。 | 最初の一冊・全体の把握 | 3年分を一冊で通しておさらいできる |
| 中1英語をひとつひとつわかりやすく。(CD付き) | 学年別のピンポイント補強 | 学年ごとに集中して戻れる・音声付き |
| 3時間でできるやり直し中学英語 | すき間時間の反復 | 短時間で読み通せるコンパクトさ |
| マンガでおさらい中学英語 やり直しドリル | 勉強が苦手・入り口づくり | マンガで抵抗感を下げやすい |
「まず何から」と迷うなら全体を見渡せる一冊から、「開く気になれない」ならマンガから、というように、お子さんの今の状態を基準に選ぶのがおすすめです。
筆者の判断基準(教材をどう選び分けたか)
この4冊は、次の基準で役割を割り振っています。同じ基準で書店の棚を見れば、ここに挙げていない本でも選べます。
- カバー範囲が3年分か、1学年分か:戻り先が決まっていないうちは3年分、決まったあとは1学年分。範囲が広い本を弱点補強に使うと、1単元あたりの説明が薄くなります
- 音声が付いているか:戻り先が中1・中2なら音声付きを優先します。読み方が分からない単語をそのままにすると、音読とリスニングに進めません
- 1周にかかる時間:夏休み中に最低1周できないボリュームは、その夏には向きません。ページ数と1日に進める量から逆算します
- 書き込む欄があるか:「わかる」で終わらせないために、自分で英文を書かせる構成かどうかを見ます
教材を買う前に確認したい3つのこと
参考書選びで失敗しやすいのは、レビューだけを見て決めてしまうことです。買う前に、次の3点だけは確かめてください。
- チェックリストで詰まったブロックが、その本に入っているか。中3向けの総復習本には、中1前半の説明がほとんど無いこともあります
- お子さんが1ページ読んで、意味が取れるか。可能なら書店で実物を開き、説明の文章そのものが難しくないかを本人に見てもらいます
- 問題の量が、1日に進める量に合っているか。1単元あたりのページ数を、確保できる学習時間で割ってみると現実感が出ます
すでに家にある教科書・学校のワークで足りることも多くあります。まず手元にあるものでブロックAを解き直し、それでも進まないときに買い足すという順番が無駄になりません。
やり直しの到達点をどう確認するか
やり直しは、終わりが見えないと続きません。到達点の物差しとして使いやすいのが英検です。公益財団法人 日本英語検定協会が公表している各級の目安では、5級が中学初級程度、4級が中学中級程度、3級が中学卒業程度とされています(2026年9月6日確認)。
つまり、中1範囲を戻し終えたら5級、中2まで戻せたら4級、中3まで通せたら3級の問題が、目安として手が届く範囲に入ってくるということです。実際に受験しなくても、過去問を解いて何割取れるかを見るだけで、やり直しがどこまで進んだかを客観的に測れます。
同協会によると、3級の一次試験はリーディング・ライティングとリスニングで構成され、3級からライティング試験と面接試験が加わります(2026年9月6日確認)。書く・話すが加わる級なので、「読めるけれど書けない」状態のままだと点が伸びません。ここでも、英文を自分で書くところまでやり直しておくことが効いてきます。問題集の選び方は英検3級の問題集はどれを選ぶ?中学生向けの選び方と使い方にまとめています。
自宅だけで足りる子・塾や英会話を足したい子
やり直しは自宅の教材だけでも進められます。ただし、次のような状態が続くなら、人の手を借りたほうが早いことがあります。
- 解説を読んでも、なぜそうなるのかが分からない:疑問を言葉にできない段階は、その場で質問できる相手がいると進みが変わります
- 答え合わせで○×は付けられるが、間違いの理由が書けない:自己採点が機能していないサインです
- やる気の問題ではなく、机に向かっても手が動かない:戻り先の判定が合っていない可能性があります。判定をやり直すか、第三者に見てもらいます
逆に、チェックリストで戻り先が特定でき、解説を読めば自分で英文を書けているなら、夏休みの間は自宅の教材だけで足ります。塾や英会話を足すかどうかは、2学期の授業についていけるかを見てから判断しても遅くありません。
保護者ができること・しないほうがいいこと
中学生のやり直しは、本人だけで完走するのが難しい場面があります。保護者の関わり方で差が出るポイントを整理します。
やってよいこと
- チェックリストの12問を、口頭で出題する係になる(採点はしない)
- 進んだ単元にチェックを入れる表を作り、見える場所に貼る
- 「今日は単語だけでいい日」を一緒に決めて、ゼロの日を作らない
- 書店に一緒に行き、実物を開いて選ばせる
しないほうがいいこと
- ほかの子や兄弟と比べる。戻り先は人によって違うので、比較は判断材料になりません
- 解けなかった問題の理由を問い詰める。理由を言語化できないことが、そもそもの課題です
- 夏休み中に3年分すべてを終わらせようと予定を組む。最終週が消化試合になり、定着の時間が失われます
- 教材を何冊も買い足す。やりかけの本が増えるほど、1冊も終わらなくなります
なお、保護者の方自身が英語から離れて久しい場合は、大人には大人の戻り方があります。社会人の英語やり直しは何から?現在地の確認から始める4ステップで、現在地の測り方と学習時間の作り方を整理しています。
夏休みのやり直しを続けるコツ
- 時間より頻度を優先する:一度に長くやるより、短くても毎日触れるほうが定着しやすくなります
- ゴールを小さく区切る:「今週はbe動詞まで」のように、達成できる単位に区切ると続けやすくなります
- できたことを記録する:解けた単元にチェックを入れていくと、進んでいる実感がモチベーションになります
- 完璧を目指さない:夏休みで全部を仕上げようとせず、「止まっていた場所を通れるようにする」ことを目標にします
- やらない日の最低ラインを決めておく:単語だけ、音読だけ、という逃げ道を先に作っておくと連続記録が途切れません
よくある質問
Q. 一日どれくらいやればいいですか
決まった正解はありませんが、長時間より短時間の継続が向いています。他の宿題や予定と両立できる範囲で、毎日少しずつ触れることを優先しましょう。目安としては、単語・文法・音読の3つを短く分け、予定が詰まった日は単語と音読だけに切り替えると続けやすくなります。
Q. 参考書は何冊も必要ですか
必ずしも複数いるわけではありません。まずは全体を見渡せる一冊から始め、弱点がはっきりしてから学年別や反復用を足していく、という順番で十分です。やりかけの本が増えるほど1冊も終わらなくなるので、同時に進めるのは原則1冊にしておくと安全です。
Q. 塾に行かず自宅だけでもやり直せますか
つまずきの場所を特定し、そこから順に戻れれば、自宅の教材だけでも復習は進められます。分からないところをそのままにしない工夫(音声教材の活用や、解説の丁寧な参考書選び)が助けになります。判断に迷うときは、この記事の「自宅だけで足りる子・塾や英会話を足したい子」の3つのサインを目安にしてください。
Q. 夏休みが半分過ぎてしまいました。今からでも間に合いますか
戻る範囲を絞れば十分に意味があります。残り時間が短いときは、4週間プランの第1週(チェックリストでの戻り先確定)と第2週(詰まったブロックの単元だけ)に集中し、次の学年分は2学期に回してください。中途半端に3年分をなぞるより、1ブロックを通せるようにするほうが、2学期の授業に効きます。
Q. 中3ですが、受験勉強とどちらを優先すべきですか
受験勉強の中身が入試問題演習であれば、やり直しが先です。基礎が抜けたまま演習しても、間違いの原因が分からず点数が動きません。チェックリストでブロックA・Bに詰まる場合は、まずそこを通してから演習に戻るほうが、結果的に短い時間で済みます。
参照した公式情報(取得日)
- 公益財団法人 日本英語検定協会 過去問・試験内容(各級の目安)(2026年9月6日確認)
- 公益財団法人 日本英語検定協会 3級の過去問・試験内容(2026年9月6日確認)
- 国立教育政策研究所 令和5年度 全国学力・学習状況調査 報告書【中学校/英語】(2026年9月6日確認)
- 文部科学省 令和6年度 英語教育実施状況調査の結果について(2026年9月6日確認)
まとめ
中学生の夏休みは、学期中はさかのぼれなかった英語をやり直す貴重な機会です。ポイントは、今の単元をやみくもに繰り返すのではなく、①12問のチェックで戻る場所を特定し、②そのブロックから解説・音読・英作文の3手順で通し、③単語と音読を毎日短く重ねること。この順番を意識するだけで、夏休みの学習はぐっと進めやすくなります。
最初の一冊に迷ったら、中学3年間を一冊で見渡せる次の教材から始めてみてください。全体の地図を持てると、どこに力を入れるべきかが見えてきます。
まずは「止まっていた場所を、もう一度通れるようにする」——この夏の目標を、それくらいに絞ってあげることが、続けられる第一歩になります。


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