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河合塾の合格実績2026|公式発表の数字と集計基準、志望校選びへの活かし方
大手予備校を検討するとき、多くの保護者・受験生がまず目にするのが合格実績です。河合塾グループも毎年、東大・京大をはじめとする難関大学の合格者数を公表しています。ただ、この数字は大きいほど良い塾と単純に読めるものではありません。集計方法を知らないまま比べてしまうと、実態を見誤ってしまうことがあります。
この記事では、2026年度入試(2026年春)における河合塾グループの合格実績を公式発表に基づいて示したうえで、河合塾特有の集計基準、同じ河合塾の名前で公表されている数字が複数あること、そしてその数字を志望校選びに落とし込む手順まで整理します。数字を眺めるだけでなく、自分の判断材料に変えられる状態を目指します。
河合塾グループが公表した2026年度の合格実績
まず、確認できた2026年度入試の合格者数を大学別に見ていきます。以下はいずれも河合塾グループの公式発表に基づく数値で、2026年9月7日に確認したものです。表の数値は延べ人数で、単位は列見出しに示しています。
国公立大学(主要校)
| 大学 | 合格者数(名) |
|---|---|
| 東京大学 | 1,226 |
| 京都大学 | 1,323 |
| 北海道大学 | 857 |
| 東北大学 | 761 |
| 名古屋大学 | 795 |
| 大阪大学 | 799 |
| 九州大学 | 581 |
| 一橋大学 | 390 |
| 東京科学大学 | 366 |
※東京科学大学は、旧・東京工業大学と東京医科歯科大学が統合した大学です。
医学部医学科
| 区分 | 合格者数(名) |
|---|---|
| 国公立大学 医学部(医学科)計 | 1,651 |
| 私立大学 医学部(医学科)計 | 2,928 |
私立大学(主要校)
| 大学 | 合格者数(名) |
|---|---|
| 早稲田大学 | 6,107 |
| 慶應義塾大学 | 3,873 |
| 上智大学 | 3,095 |
| 東京理科大学 | 5,842 |
| 明治大学 | 9,409 |
| 立教大学 | 4,792 |
| 中央大学 | 5,541 |
| 法政大学 | 6,232 |
数字だけを見ると、私立大学の合格者数がとても大きく感じられます。ここに、合格実績を読むうえで欠かせないポイントが隠れています。
明治・立教・中央・法政といった私立大の実績を塾ごとに見比べたい方は、MARCHの予備校合格実績を集計方法の違いから比べるコツもあわせて参考になります。
歯学部・薬学部
医学部以外の医療系も、学部系統別の合計が公表されています。志望が医学科以外にある場合は、こちらの区分を見るほうが実態に近づけます。
| 区分 | 合格者数(名) |
|---|---|
| 国公立大学 歯学部 計 | 182 |
| 私立大学 歯学部 計 | 719 |
| 国公立大学 薬学部 計 | 433 |
| 私立大学 薬学部 計 | 5,107 |
薬学部の私立が突出して大きく見えますが、これは私立薬科大学の学校数と併願のしやすさが反映された結果です。学部系統ごとに受験の構造が違うため、系統をまたいだ数字の比較には意味がありません。
河合塾の集計基準を正確に押さえる
河合塾グループの公式発表には、集計方法についての注記が添えられています。要点は次の4つです。
- 対象は河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計です。通年で通う生徒だけでなく、夏期・冬期などの講習を受けた生徒も含まれます。
- 一人が複数の大学・学部・学科に合格した場合、それぞれを別々に合格者として数えます。つまり延べ人数であり、実際の合格者の実人数とは異なります。
- 公開模試のみを受験した人は含まれません。
- 校舎別ではなく、グループ全体の合計値です。
私立大学の数字が大きくなりやすいのは、この延べ人数の仕組みが関係しています。私立大学は一人が複数の学部を併願するのが一般的で、たとえば同じ受験生が明治大学の3学部に合格すれば、それだけで3名として計上されます。国公立大学は前期・後期などで受験機会が限られるため、相対的に数字が膨らみにくい傾向があります。
もう一つ見落としやすいのが集計時点です。合格実績は入試日程が進むにつれて積み上がるため、3月上旬の速報値と、後期日程まで含めた最終集計では数字が変わります。河合塾グループの関連ページには集計日時が明記されているものがあり、たとえば加盟法人が運営する校舎グループの実績ページには、2026年3月31日12時00分時点の集計と記載されています。数字を引用するときは、どの時点のものかまで確認しておくと安全です。
だからこそ、私立の合格者数が国公立より多いから私立に強い塾、という単純な読み方は成り立ちません。大学ごとに受験構造が違う以上、数字は同じ土俵では比べられないのです。
塾どうしで集計の前提がどう違うのかは、東進と河合塾の合格実績を集計方法の違いから見比べた記事で具体的に整理しています。
その数字はどこの河合塾のものか
河合塾の合格実績を調べていると、同じ2026年度なのに桁がまるで違う数字に出会うことがあります。これは誤りではなく、公表している主体と母集団が違うためです。検索で上位に出てくるページを整理すると、次の4系統に分かれます。
| 公表主体 | 掲載されている内容 | 母集団 |
|---|---|---|
| 河合塾(本体サイト) | 合格者数のページ、年度別の合格実績ページ | 河合塾グループ関連法人の在籍者+講習受講生 |
| 河合塾マナビス(公式) | 学部系統別まで含む年度別の入試実績 | 上と同じグループ集計 |
| 加盟法人が運営する校舎グループ | 自社が運営する校舎分の合格実績 | その法人の運営校舎のみ(数十校舎単位) |
| 部門別ページ | 高卒生向けコース、海外帰国生コース、高校受験部門、専門分野の講座など | 各部門の在籍者のみ |
たとえば、ある加盟法人が運営する河合塾マナビスの校舎グループでは、東京大学の合格者が一桁、早稲田大学が数百名という規模で公表されています。グループ全体の数字と並べれば当然小さく見えますが、これは51校舎という限定された母集団の集計だからで、実力の差を意味するものではありません。
部門別ページも同様です。高卒生向けコースの合格速報、海外帰国生コースの実績、高校受験部門の実績などは、それぞれ集計対象が異なります。高校受験部門にいたっては、前年度の中学向けコース在籍生と当年度の在籍生を合算した実績と注記されています。
つまり、河合塾の合格実績という言葉が指すものは一つではありません。数字をメモする前に、そのページがどの範囲を集計したものかを必ず確認してください。これは他塾の実績を見るときにも同じように効く視点です。
校舎別・コース別の実績はどこまで分かるか
自宅から通える校舎の実力を知りたい、というのは自然な関心です。ただ、河合塾に限らず大手予備校では、校舎単位の合格者数は原則として公表されません。公表されるのはグループ全体の合計と、前述の部門別・加盟法人別までです。理由はいくつか考えられますが、校舎ごとに規模もコース構成も大きく違うため、単純な数字の並列が誤解を生みやすいという事情があります。
そのため、校舎の実態は数字を探すのではなく、直接確認するのが現実的です。校舎見学や説明会、電話での問い合わせで、次のような点を聞いておくと判断材料になります。
- 志望校のレベル帯に対応した講座やコースがその校舎に設置されているか
- 対面授業と映像授業のどちらが中心か、時間割は通学スケジュールに合うか
- 担任やチューターの面談頻度と、志望校決定までのサポートの流れ
- 自習室の座席数と利用可能時間、混雑しやすい時期
- 直近で志望校と同じレベル帯への進学者がいるか(人数の開示ではなく、指導経験の有無として聞く)
数字が出ないことを不透明さと捉える必要はありません。公表されていない情報は、聞けば答えてもらえる情報であることのほうが多いからです。
合格実績を志望校選びに使う4ステップ
ここまでの内容を、実際の手順にまとめます。合格実績を眺めて終わりにせず、志望校選びの判断材料に変えるための流れです。
ステップ1: 公表主体を確認する。 見ているページが本体・グループ公式・加盟法人・部門別のどれなのかを最初に特定します。ここを飛ばすと、以降の比較がすべて崩れます。
ステップ2: 集計基準と集計時点をメモする。 在籍者だけか講習生を含むか、延べ人数か実人数か、いつ時点の集計か。この3点をセットで控えておけば、あとから他の情報と突き合わせられます。
ステップ3: 志望校の系統に絞って見る。 全体の合計値ではなく、自分が受ける大学群・学部系統の数字だけを取り出します。国公立志望なら国公立の欄、医療系なら学部系統別の欄です。系統をまたいだ大小の比較は判断を誤らせます。
ステップ4: 校舎で裏を取る。 最後に、通う予定の校舎に前節の項目を確認します。全体の実績が層の厚さを示していても、その指導が自分の通う校舎で受けられるかは別の話だからです。
年ごとの変化まで含めて追いかけたい方は、河合塾の合格実績の推移が持つ意味と正しい確認方法もあわせてご覧ください。
筆者の判断基準
本記事を書くにあたって、次の基準で情報を扱いました。塾選びの情報は数字が独り歩きしやすいため、判断の前提を明示しておきます。
- 合格者数は河合塾グループの公式サイトに掲載された値のみを使う。 塾の比較サイトやまとめ記事が掲載している数字は、出典と集計時点が不明なことが多いため採用していません。
- 本体サイトの本文が機械的に取得できない場合でも、数字を推測で補わない。 河合塾の本体サイトは自動取得を制限しているため、同じグループ集計を掲載している公式のグループサイトの値を用い、その経緯を本記事に明記しています。
- 他塾との優劣は断定しない。 集計基準が違う数字を並べて順位付けすることは、読者の判断を助けないと考えています。比較したい場合は、集計基準をそろえられる範囲に限定すべきです。
- 数字の大小より、母集団と集計時点を優先して見る。 母集団が分からない数字は、大きくても小さくても判断材料になりません。
数字の先にある学習の中身を見る
合格実績はあくまで結果の一側面です。塾選びで本当に見たいのは、日々の学習をどう支えてくれるか、志望校対策がどこまで具体的か、といった中身の部分です。
とくに大学入学共通テストは、多くの国公立志望者にとって最初の関門になります。塾の授業と並行して、市販の対策教材で出題形式に慣れておくと、学習のリズムがつくりやすくなります。たとえば共通テスト英語リーディングは、時間配分と情報処理のスピードが問われる科目で、形式に特化した演習が効果を発揮しやすい分野です。
現代文のように解き方の型を身につけたい科目では、講義形式でポイントを整理してくれる教材が独学の助けになります。塾の授業の復習用として、自宅学習に一冊置いておくと安心です。
こうした教材はあくまで学習の補助です。合格実績の数字と教材選びは別物であり、実績が多い塾だからこの教材で受かる、という関係ではありません。志望校と現在の学力に合わせて、無理なく続けられるものを選んでください。
よくある質問
合格者数に現役生と浪人生の内訳はありますか?
河合塾グループが公表している大学別の合格者数には、現役・既卒の内訳は示されていません。集計対象は在籍者と講習受講生であり、そのなかに高卒生向けコースの生徒も高校生向けコースの生徒も含まれます。現役生の状況を知りたい場合は、高校生向けコースを主体とする部門のページを見るか、校舎で直接確認するのが確実です。
2026年度の数字はいつの時点のものですか?
ページによって異なります。年度の入試実績としてまとめられたページは後期日程まで含む集計、速報として掲載されているページは特定日時点の途中集計です。加盟法人の実績ページのように、3月31日12時00分という集計日時が明記されているケースもあります。引用する際は、そのページの注記を必ず確認してください。
他の予備校と数字を並べて比べてもいいですか?
集計基準が一致していない限り、並べても意味のある比較にはなりません。予備校によって、在籍者のみで数えるところ、講習生を含めるところ、現役生だけを対象とするところ、そもそも合格者数を公表しないところと方針がばらばらです。比較したい場合は、まず各校の注記を読み、条件がそろう範囲だけを取り出してください。
まとめ
- 河合塾グループの2026年度合格実績は、東京大学1,226名・京都大学1,323名・早稲田大学6,107名・明治大学9,409名など、難関大で層の厚い数字が公表されています。
- これらは在籍者+講習受講生の延べ人数であり、一人が複数合格すればそれぞれ計上される集計です。実人数とは異なります。
- 同じ河合塾の名前でも、本体・グループ公式・加盟法人の校舎グループ・部門別で母集団が違い、数字の桁も変わります。まず公表主体を確認してください。
- 校舎別の実績は原則非公表です。校舎の実態は説明会や問い合わせで、コース設置・面談頻度・自習室などを直接確認するのが現実的です。
- 数字は塾選びの入り口にすぎません。公表主体と集計基準を確認し、志望校の系統に絞って見て、最後に校舎で裏を取る。この順番で使うと判断材料になります。
参照した公式情報(取得日)
- 河合塾マナビス 2026年度 入試実績(大学別・学部系統別の合格者数の出典) https://www.manavis.com/result/2026.html(取得日 2026年9月7日)
- 河合塾 合格者数のページ(本体サイトの合格実績。集計基準の記載元) https://www.kawai-juku.ac.jp/result/numbers/(確認日 2026年9月7日)
- 加盟法人が運営する河合塾マナビス校舎グループの2026年度合格実績(集計日時と母集団の限定の例) https://www.manavis-s.com/results/2026/(取得日 2026年9月7日)
注記
- 掲載数値は河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計で、一人が複数大学・学部・学科に合格した場合はそれぞれに計上した延べ人数です(公開模試のみの受験生は含みません)。集計方法により重複を含みます。
- 河合塾の本体サイト(kawai-juku.ac.jp)は自動取得が制限されており本文を機械的に確認できなかったため、大学別の数値は同一のグループ集計を掲載する公式グループサイトから取得しています。本体サイトのページは実在と表題を確認したうえで参照先として掲載しています。
- 複数年の推移データは公式の過去年ページを確認できなかったため、本記事では扱っていません。最新の詳細や科目別・大学別の内訳は、河合塾の公式サイトで最新の発表をご確認ください。
- 商品の価格・レビュー等は取得時点の情報です。最新の価格・在庫は各商品ページでご確認ください。


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