グノーブルとSAPIXの合格実績を比較|2026年度の公式数値と読み方

20260712_グノーブルSAPIX合格実績比較2026 塾・予備校の合格実績

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グノーブルとSAPIXの合格実績を比較|2026年度の公式数値と読み方

中学受験の塾選びで、中学受験グノーブルとSAPIX小学部の合格実績を並べて見たい保護者は多いはずです。ところが実際に両方の公式ページを開くと、載っている数字の形がそろっていないことに気づきます。片方には集計対象の人数が書いてあり、もう片方には書いていない。区分の分け方も、掲載されている学校の数も違います。

この記事では、2026年9月24日に両塾の公式ページのHTMLを直接取得し、学校名と合格者数を機械的に抜き出して整理しました。年度は2026年度、部門は中学受験(SAPIXは小学部)に固定しています。二次まとめや要約サービスの数値は使っていません。そのうえで、2つの塾を並べたときにだけ見えてくる論点を、判断材料として使える形に組み直します。

なお、それぞれの塾を単独で詳しく見たい場合は、グノーブルの合格実績2026|学校別の数字と844名中404名の読み解き方とSAPIX合格実績2026|公式発表の学校別合格者数と集計基準の読み方をあわせてご覧ください。本記事は比較でしか扱えない部分に絞っています。

グノーブルとSAPIXは、そもそも公表している数字の形が違う

比較に入る前に、両塾の公式ページが何を書いていて何を書いていないのかを押さえます。ここがそろっていないまま表を並べると、同じ条件の数字を比べているつもりで、別の条件の数字を比べることになります。

グノーブルの合格実績ページに書かれていること

中学受験グノーブルの合格実績ページは、男子校・女子校・共学校の3区分で学校名と合格者数を並べています。機械的に数えたところ、掲載されている学校は208校でした。

集計対象については、ページ下部に一文があります。Gnobleグループの内部生として手続きを行い、受験直前期まで継続的に在籍して授業を受講した生徒のみを合格実績として掲載する、という趣旨です。講習だけの受講者や模試だけの受験者は含まれないことが、この一文から読み取れます。

一方で、このページには集計の基準日が書かれていません。いつ時点の数字なのかは、公式の一覧からは判断できません。また、別に用意されているトップ表示用のページには、13期生844名中で最難関中に404名という総括値が掲げられており、ここから受験学年の規模が分かります。

SAPIX小学部の合格実績ページに書かれていること

SAPIX小学部の合格実績ページは、男子校・女子校・共学校・関西圏の4つのタブで構成されています。機械的に抜き出すと、男子校55校、女子校69校、共学校209校で、重複を除いた掲載校は333校でした。関西圏タブの44校は、すべて前の3区分にも掲載されている再掲です。合計を出すときに二重で数えないよう注意が必要な作りになっています。

集計対象の注記は、内部生手続きを行い、継続的かつ2026年1月まで在籍した生徒のみを掲載し、テスト生や各種講習生は実績に含まない、という趣旨です。グノーブルの注記とほぼ同じ方向の定義です。

違うのは、SAPIX側には集計対象となった在籍者数と基準日が同じページに書かれている点です。第37期の在籍者数5969名、2026年3月23日現在と明記されています。分母が公式ページ上で確認できるかどうかは、数字の読み方に直結します。

比べ方の注意:何をそろえれば並べられるのか

ここまでを整理すると、両塾の数字には次の差があります。

確認項目 グノーブル SAPIX小学部
区分 男子校・女子校・共学校 男子校・女子校・共学校・関西圏
掲載校数(校) 208 333
受験学年の規模の記載 トップ表示用ページに総括値 合格実績ページに在籍者数
集計の基準日 記載なし 2026年3月23日現在
集計対象の注記 あり あり
延べ人数か実人数かの明示 なし なし

そろっているのは集計対象の考え方だけで、基準日も区分も掲載校数もそろっていません。したがって、学校ごとの掲載値を横に並べて見ることはできても、引き算や合計で優劣を論じることはできません。以降の表は、あくまで同じ学校について両塾が何名と公表しているかを並べたものとして読んでください。

2026年度 主要校の合格者数を並べる:男子校

以下はすべて、両塾の公式ページから機械抽出した掲載値です。単位は名です。

学校名 グノーブル 合格者数(名) SAPIX 合格者数(名)
開成中学校 23 229
麻布中学校 20 176
武蔵中学校 19 51
駒場東邦中学校 26 153
筑波大学附属駒場中学校 6 85
海城中学校 36 242
聖光学院中学校 31 208
浅野中学校 34 208
栄光学園中学校 7 102
早稲田中学校 23 183
本郷中学校 36 343
芝中学校 38 126
巣鴨中学校 35 203
灘中学校 2 35

男子御三家は開成・麻布・武蔵です。どちらの塾でも武蔵の数字が他の2校より小さく出ています。ただし学校ごとに募集定員が異なるため、この差をそのまま塾の得意不得意として読むことはできません。学校間で数字の大小を並べても、実力の比較にはならないという点に注意してください。

2026年度 主要校の合格者数を並べる:女子校

学校名 グノーブル 合格者数(名) SAPIX 合格者数(名)
桜蔭中学校 19 186
女子学院中学校 24 162
雙葉中学校 13 57
豊島岡女子学園中学校 29 241
フェリス女学院中学校 24 81
洗足学園中学校 23 101
吉祥女子中学校 26 145
浦和明の星女子中学校 68 409
淑徳与野中学校 67 325
山脇学園中学校 25 160
恵泉女学園中学校 24 111
頌栄女子学院中学校 15 78

女子御三家は桜蔭・女子学院・雙葉です。この区分では、御三家より大きな数字になっている学校がいくつもあります。浦和明の星や淑徳与野のように、首都圏の広い範囲から受験される学校は、どちらの塾でも数字が大きく出ます。数字の大小がそのまま学校の難易度を表しているわけではない、という点は両塾に共通しています。

2026年度 主要校の合格者数を並べる:共学校・国立

学校名 グノーブル 合格者数(名) SAPIX 合格者数(名)
渋谷教育学園幕張中学校 44 370
渋谷教育学園渋谷中学校 36 229
広尾学園中学校 37 350
市川中学校 56 460
東邦大学付属東邦中学校 50 367
栄東中学校 311 2209
昭和学院秀英中学校 14 176
慶應義塾中等部 13 114
早稲田実業学校中等部 3 52
筑波大学附属中学校 15 80
お茶の水女子大学附属中学校 1 13
慶應義塾湘南藤沢中等部 4 45

目を引くのは栄東です。SAPIXの掲載値2209は、同じページに載っている第37期の在籍者数5969の3分の1を超えています。グノーブルの311も、13期生844に対して3割を超える水準です。同じ受験生が同一校で複数回の合格を得られる入試形態であれば、こうした数字になり得ます。両塾とも延べ人数か実人数かを明示していない以上、一覧の数字を足し上げて合格した子どもの頭数として扱うことはできません。

志望校の考え方を家庭で整理しておきたい場合は、面談や過去問対策の前に方針を言葉にしておく本を一冊持っておくと、判断がぶれにくくなります。


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在籍規模の違いを先に知っておく

合格者数の絶対値を見る前に、それぞれの受験学年がどれくらいの規模かを確認します。

項目 グノーブル SAPIX小学部
呼び方 13期生 第37期
受験学年の人数(名) 844 5969
数字が載っている場所 トップ表示用の合格実績ページ 合格実績ページ本体
基準日 記載なし 2026年3月23日現在

差はおよそ7.07倍です。この時点で、合格者数の絶対値をそのまま並べて多い少ないを論じる意味は薄いことが分かります。規模の大きい塾は合格者数も大きく出るのが自然だからです。

ここで注意したいのは、この7.07倍を使って合格率を計算することはできないという点です。分子にあたる合格者数が延べなのか実人数なのかが、両塾とも公表されていません。分母だけが確かで分子の定義が不明な割り算は、桁を変えただけの印象操作になってしまいます。在籍規模はあくまで、絶対値の差をそのまま受け取らないための補助線として使うのが安全です。

掲載値の比と在籍規模の比を突き合わせる

在籍規模の比が約7.07倍だと分かったので、次は学校ごとに両塾の掲載値の比を出して、この7.07と見比べてみます。SAPIXの掲載値をグノーブルの掲載値で割った値です。主要36校で計算したところ、7.07を下回った学校が19校、上回った学校が17校でした。

以下は、その両端を抜き出したものです。

学校名 グノーブル(名) SAPIX(名) 掲載値の比(倍)
武蔵中学校 19 51 2.7
芝中学校 38 126 3.3
フェリス女学院中学校 24 81 3.4
雙葉中学校 13 57 4.4
洗足学園中学校 23 101 4.4
恵泉女学園中学校 24 111 4.6
本郷中学校 36 343 9.5
桜蔭中学校 19 186 9.8
開成中学校 23 229 10.0
昭和学院秀英中学校 14 176 12.6
筑波大学附属駒場中学校 6 85 14.2
栄光学園中学校 7 102 14.6

この表の読み方には、はっきりした限界があります。比が小さいほど良い、大きいほど良い、というものではありません。分子も分母も延べ人数の可能性を否定できない掲載値であり、合格率の比ではないからです。

それでも使いどころはあります。志望校がこの一覧にある場合、比が7.07から大きく外れているということは、その学校について両塾の掲載値の出方に差がある、という事実そのものを示します。事実として確認できるのはそこまでで、理由は公式からは分かりません。志望校の数字が極端な位置にあるなら、入室説明会で、その学校についてどの学年からどんな対策をしているかを直接質問する材料になります。数字を結論にせず、質問の切り口として使うという意味です。

なお、この計算に使った36校は、両塾の公式ページの双方に掲載があり、かつ首都圏の主要校として志望されることが多い学校を選んだものです。母集団の取り方を変えれば内訳の数も変わります。7.07を境に19校と17校に分かれたという結果を、そのまま一般化しないでください。

掲載されている学校の数そのものが違う

合格実績の比較というと学校ごとの人数に目が行きますが、実務でまず効いてくるのは志望校がその塾の一覧に載っているかどうかです。両塾の掲載校を機械的に突き合わせました。

区分 校数(校)
グノーブルの掲載校 208
SAPIX小学部の掲載校(重複除く) 333
学校名が完全一致して両方に掲載 196
グノーブルにのみ掲載 12
SAPIXにのみ掲載 137

ここで一つ、機械的な突き合わせの限界も書いておきます。両塾で学校名の表記が違う場合があり、上の196という数は文字列が完全に一致したものだけを数えています。

実際に確認できた表記の違いは次のとおりです。

  • 鷗友学園女子中学校は、グノーブル側が鷗、SAPIX側が鴎の字を使っています
  • 東京都立白鷗高等学校附属中学校も同様に鷗と鴎で分かれています
  • 桐光学園は、グノーブル側が男子部と女子部を別の行に分けて掲載し、SAPIX側は1つの行にまとめています

つまり、実際に両方へ掲載がある学校は196校より少し多くなります。逆に言えば、志望校が見つからないときは表記ゆれを疑って、漢字の異体字や男子部・女子部の分け方を変えて探し直す価値があります。

掲載校数の差そのものは、規模の差を素直に反映していると考えられます。SAPIXにのみ掲載されている137校の中には、首都圏の中堅校や関西圏の学校が多く含まれます。志望校が中堅校や関西圏なら、そもそも一覧に名前があるかどうかで選択肢が変わってきます。

グノーブルが最難関中と位置づけている22校

グノーブルには、もう一つトップ表示用の合格実績ページがあります。ここには13期生844名中で最難関中に404名という総括値と、その内訳として22校ぶんの合格者数が並んでいます。掲載されている学校は、開成中、麻布中、駒場東邦中、武蔵中、栄光学園中、聖光学院中、灘中、筑波大学附属駒場中、筑波大学附属中、渋谷教育学園渋谷中、渋谷教育学園幕張中、桜蔭中、女子学院中、雙葉中、豊島岡女子学園中、フェリス女学院中、慶應義塾普通部、慶應義塾中等部、慶應義塾湘南藤沢中等部、早稲田中、早稲田大学高等学院中学部、早稲田実業学校中等部の22校です。

ここで比較の材料になるのは、合格者数そのものではなく線引きの有無です。グノーブルは、自塾が最難関と位置づける学校の範囲を公式ページ上で明示しています。一方、SAPIX小学部の合格実績ページは男子校・女子校・共学校・関西圏という4つの区分だけで構成されており、最難関にあたる区分は設けていません。

つまり、どこまでを最難関と呼ぶかは塾ごとの定義であって、両塾に共通の基準があるわけではないということです。比較記事やまとめサイトが最難関という言葉で複数の塾を並べているとき、その範囲が両塾で同じとは限りません。実際、先ほどの表で見た海城・浅野・本郷・芝・巣鴨・広尾学園・市川・東邦大学付属東邦・栄東・昭和学院秀英・吉祥女子・洗足学園・浦和明の星女子・淑徳与野・山脇学園・恵泉女学園・頌栄女子学院は、いずれもグノーブルの22校には含まれていません。含まれていないことは学校の評価を意味するものではなく、その塾が総括値を出すときにどの範囲を取ったか、という話にとどまります。

志望校がこの22校に入っているかどうかは、グノーブル側の総括値をどう読むかに直結します。入っていない学校を志望する場合、404という数字は自分の志望校とは切り離して見る必要があります。逆にSAPIX側には同種の総括値がないため、志望校の数字を一覧から自分で拾う形になります。両塾の公式ページは、要約の粒度そのものが違うということです。

校舎数と通いやすさの違い

合格実績と同じくらい現実的な判断材料が、通える校舎があるかどうかです。両塾の公式の校舎案内ページから数えました。

所在地 グノーブル(校) SAPIX小学部(校)
東京都 9 24
神奈川県 3 12
千葉県 1 6
埼玉県 1 4
大阪府 0 2
兵庫県 0 3
合計 14 51

グノーブルの公式ページには東京・神奈川・千葉・埼玉に全14校と明記されており、機械的に数えた結果と一致します。SAPIX側も51校舎という記載があり、都県別の内訳を数えると一致します。

この差は、実績の数字以上に日々の生活を左右します。6年生になると授業日数が増え、さらに特訓が加わります。通塾時間が片道で30分違えば、週あたりでは何時間もの差になります。志望校の合格者数が多い塾でも、通える場所に校舎がなければ選択肢になりません。関西圏に住んでいる場合、グノーブルの中学受験部門には校舎がないため、そもそも比較の土俵に乗りません。

授業の進め方とクラス分けの違い(公式に書かれている範囲)

ここでは、口コミや体験談ではなく、両塾の公式ページに書かれている範囲だけを整理します。

グノーブルの通塾回数とコマ数

グノーブルの学年別カリキュラムページには、受講科目と授業の組み方が明記されています。

学年 受講科目 通常授業の組み方
5年生 算数・国語・理科・社会 80分3コマを週2回
6年生 算数・国語・理科・社会 80分3コマを週2回に加え、75分4コマの土曜特訓を週1回

6年生については、9月以降に志望校対策の日曜特訓が開講されると案内されています。7月までは週3日の授業でさまざまな難易度の問題を繰り返し解き、9月以降の日曜は志望校対策特訓で実戦的な力を身につける、という組み立てが公式ページに書かれています。

5年生のページには、4教科の基礎学力をさらに充実・強化し、志望校に向けた学習を計画して自ら実践できるように指導する、という方針が示されています。

SAPIXが掲げる学習の考え方

SAPIX小学部の教育方針ページには、知識の量のみを求めるのではなく、自由な発想と柔軟な思考力、学んだ知識を系統立てて関連づけて自分の言葉で表現できる記述力を育てる、という趣旨が書かれています。方針の柱として、考える力・表現する力、自発的学習、効果的な学習、少人数制が挙げられています。

カリキュラムページには、子どもたちの成長過程と個性に合わせてじっくりと本物の学力を育てること、同じ学年で重要単元を繰り返したり難易度を上げて上の学年でも扱ったりする復習中心の考え方が示されています。

公式から読み取れる差と、読み取れない差

確認項目 グノーブル SAPIX小学部
受講科目(5・6年) 公式に明記 学年別カリキュラムページに記載
通塾回数・コマ数 学年ページに明記 公式の一覧からは確認できず
少人数制の明示 方針として記載 教育方針の柱として記載
復習中心の明示 学年ページで繰り返し学習に言及 カリキュラムページに明記
クラス分けの頻度 公式の一覧からは確認できず 公式の一覧からは確認できず
宿題量の基準 公式の一覧からは確認できず 公式の一覧からは確認できず

宿題量やクラス昇降の頻度は、比較記事でよく取り上げられる論点ですが、どちらの公式ページにも具体的な基準は示されていません。この部分は入室説明会や校舎への問い合わせで確認するのが確実です。公式に書かれていないことを他サイトの記述で埋めると、家庭ごとに条件が違う話を一般論として受け取ってしまう危険があります。

学年別に見たときの向き不向き

公式に確認できる事実から、学年ごとに何を見るべきかを整理します。断定ではなく、確認の順番として読んでください。

低学年(1〜3年生)の場合。 SAPIXは1年生からのカリキュラムを公式に掲げており、低学年向けの教育方針も別立てで示されています。グノーブルも2年生から冬期講習の対象に含める案内を出しています。低学年で塾を選ぶ段階では、合格実績の数字はほぼ判断材料になりません。通える校舎があるか、低学年のコースが設定されているかを先に見るほうが実務的です。

4年生の場合。 本格的な4教科の学習が始まる学年です。ここでは受講科目と週あたりの授業の組み方を突き合わせます。グノーブルは学年ページにコマ数と回数を明記しているため、家庭の生活リズムに収まるかを事前に計算できます。

5年生の場合。 学習内容が一気に増える学年です。グノーブルは5年生で80分3コマを週2回と明記しています。SAPIX側は公式の一覧から通塾回数を確認できないため、校舎に直接確認する必要があります。転塾を考えるならこの学年までが現実的で、6年生の夏以降の移動は負担が大きくなります。

6年生の場合。 グノーブルは通常授業に土曜特訓が加わり、9月以降は日曜特訓が開講されます。SAPIXも特別講習と志望校別の特訓が用意されています。この学年では、合格実績の一覧に志望校の名前が載っているかどうかが、対策の蓄積を推し量る手がかりになります。前述のとおり、掲載校数はグノーブル208校、SAPIX333校ですから、志望校が中堅校であれば一覧にあるかどうかを最初に確認してください。

転塾・併用を考えるときに公式のどこを見るか

すでにどちらかに通っていて、もう一方が気になっている場合、合格実績の数字を見比べても答えは出ません。確認すべきは次の4点です。

  1. 志望校が相手の一覧に載っているか。 載っていなければ、その学校向けの蓄積を数字から推し量ることはできません。
  2. 通える校舎があるか。 校舎案内ページで所在地と最寄り駅を確認します。通塾時間が伸びる転塾は、学習時間を削ります。
  3. 授業の組み方が家庭のリズムに合うか。 グノーブルは学年ページにコマ数と回数が書かれています。SAPIXは校舎ごとに確認が必要です。
  4. いつの時点の数字を見ているか。 SAPIXは基準日が明記されていますが、グノーブルの一覧には基準日の記載がありません。実績ページは更新されるため、比較するなら同じ日に両方を開いて控えるのが確実です。

併用を検討する場合も同じで、合格実績は判断材料になりません。どちらの塾も、内部生として継続的に在籍した生徒のみを実績に含めると明記しているため、途中から加わった形では実績の集計対象にもなりません。併用の判断は、時間の総量と子どもの負担で決めるべき問題です。

筆者の判断基準

本サイトが両塾の合格実績を読むときに置いている基準は、次の4つです。

基準1:分母が公式ページで確認できるかを最初に見る。 SAPIXは在籍者数と基準日を合格実績ページに書いています。グノーブルは別ページに総括値があります。分母が確認できない数字は、大小を論じる土俵に乗せません。

基準2:延べか実人数かが不明なら、合計しない。 両塾とも明示がありません。したがって一覧の数字を足し上げた値は本記事では一切使いません。学校単位の数字を、その学校について見る範囲にとどめます。

基準3:二次まとめの集計値は使わない。 公式ページのHTMLを直接取得し、学校名と合格者数を機械的に抽出した値のみを掲載しています。要約サービスや個人ブログの転記値は、区分やタブの取り違えが混入しやすいためです。

基準4:公式に書かれていないことは書かない。 宿題量やクラス昇降の頻度は、どちらの公式ページにも基準が示されていません。埋めずに、説明会で確認する項目として残します。

この4つを守ると、書けることは減ります。それでも、家庭が判断に使う材料としては、確かな範囲が明示されているほうが役に立つと考えています。

入試直前期には、志望校の過去問と本番形式の演習が合否を分けます。家庭学習で時間配分に慣れておきたい場合は、合判模試の過去問題集も選択肢になります。


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よくある質問

グノーブルとSAPIXの合格者数を足したり引いたりして比べてもよいですか

適していません。両塾とも、合格者数が延べ人数なのか実人数なのかを公表していないためです。また集計の基準日も、SAPIXは2026年3月23日現在と明記されている一方、グノーブルの一覧には記載がありません。条件がそろっていない数字どうしの引き算は、差の意味が定まりません。同じ学校について両塾が何名と公表しているかを、それぞれ独立に見るのが安全です。

合格率で比べればフェアに比較できるのではないですか

分母は確認できますが、分子が確認できません。受験学年の規模はグノーブルが844名、SAPIXが5969名と公式に示されています。しかし合格者数の定義が延べか実人数か不明なため、割り算の結果は率として解釈できません。栄東の掲載値がSAPIXで2209、グノーブルで311と、どちらも受験学年の規模の3割を超えていることからも、単純な率として扱えないことが分かります。

志望校が一覧に見当たらないときはどうすればよいですか

まず表記ゆれを疑ってください。鷗友学園女子中学校の鷗と鴎、東京都立白鷗高等学校附属中学校の鷗と鴎のように、両塾で使っている字が違う例があります。桐光学園のように、片方が男子部と女子部を分けて掲載し、もう片方がまとめている例もあります。それでも見つからない場合は、その塾の一覧に掲載がないということです。掲載がないこと自体は指導の可否を示しませんが、対策の蓄積を数字から推し量る手がかりは得られません。校舎に直接問い合わせるのが確実です。

まとめ

  • 両塾の公式ページは、区分の分け方も掲載校数も基準日の記載も異なります。そろっているのは集計対象の考え方だけです。
  • 受験学年の規模はグノーブルが844名、SAPIXが5969名で、約7.07倍の差があります。合格者数の絶対値をそのまま並べて優劣を論じることはできません。
  • 学校ごとの掲載値の比を7.07と見比べると、主要36校のうち19校が下回り17校が上回りました。これは合格率の比ではなく、説明会での質問の切り口として使う材料です。
  • 掲載校数はグノーブル208校、SAPIX333校で、学校名が完全一致して両方に掲載があるのは196校です。表記ゆれの分だけ実際はもう少し増えます。
  • 校舎数は14と51で、通える場所に校舎があるかどうかが実績の数字より先に効いてきます。
  • 授業の組み方は公式に確認できる範囲で差があり、宿題量やクラス分けの頻度はどちらの公式にも基準の記載がありません。説明会で確認する項目です。

合格実績は、塾を知るための入口の一つにすぎません。条件をそろえて読み、そろわない部分は質問の材料に変える。その使い方が、後悔しにくい塾選びにつながります。

参照した公式情報(取得日)


※本記事の合格者数は、いずれも上記の公式ページから取得日時点で抽出した掲載値です。両塾とも延べ人数か実人数かを公表していないため、合計や引き算による比較はできません。集計の基準日はSAPIXが2026年3月23日現在、グノーブルは記載がありません。実績ページは更新されることがあるため、最新の数字は各公式サイトでご確認ください。本記事は塾間の優劣を示すものではありません。

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