四谷大塚と早稲田アカデミーを比較|2026年合格実績と塾選びの判断軸

20260712_四谷大塚早稲田アカデミー合格実績比較2026 塾・予備校の合格実績

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四谷大塚と早稲田アカデミーを比較|2026年合格実績と塾選びの判断軸

中学受験の塾選びで、多くのご家庭がまず目にするのが合格実績です。四谷大塚と早稲田アカデミーはどちらも難関校に多くの合格者を出している大手で、公式ページには学校別の実数が並びます。ただ、その数字をそのまま横並びにして、どちらが強いかを決めてよいのでしょうか。

結論から言うと、2026年入試の合格者数は、両塾で同じものさしで数えられていません。発表の単位も、集計の対象範囲も違います。そして合格実績だけを見比べても、実際に3年間通うときの負担や相性は分かりません。

そこでこの記事では、両塾の比較を実績の数字・母数・カリキュラム・志望校別対策・費用という5つの土俵に分け、それぞれで公式が何を公表しているかを突き合わせます。数字は各塾の公式ページを2026年9月17日に取得し、学校別の合格者数を機械的に抜き出したものだけを使います。どちらが良いかという結論は書きません。判断材料と、数字の読み方をそろえることに徹します。

先に結論:この2塾は5つの土俵に分けて比べる

先に全体像を示します。比較の土俵を分けないまま話すと、合格者数の多寡だけが独り歩きしてしまうからです。

  • 実績の数字:四谷大塚は直営とネットワークの2系統、早稲田アカデミーはグループ合計の1系統。列の意味が違うため、同じ行に並べても引き算はできません。
  • 母数:合格者数の大きさは、校舎数と通塾できる範囲の広さに引きずられます。分母をそろえずに見ると、規模の差を実力の差と読み違えます。
  • カリキュラム:四谷大塚は1週間を1単元で回し、週末のテストで確認する設計。早稲田アカデミーは学年別のコースに、小6でオプションを重ねる設計です。家庭の1週間の過ごし方が変わります。
  • 志望校別対策:どちらにも志望校に特化した講座がありますが、始まる時期と受け方が異なります。
  • 費用:公式サイトで公開されている費目の範囲が両塾でそろっていません。総額の試算を並べる前に、何が公開されているかを確認する必要があります。

この5つのうち、合格実績の数字は候補を絞る入口にすぎません。残りの4つのほうが、入塾後の生活を直接左右します。

2026年入試の合格者数:両塾の公式発表をそのまま並べる

まず、両塾が公式に発表している2026年度中学入試の学校別合格者数を並べます。ここで大事な前提が一つあります。四谷大塚は四谷大塚直営と四谷大塚ネットワークの2系統で発表し、早稲田アカデミーはグループ全体の合計という1系統で発表しているという点です。つまり列の意味そのものが違います。

学校 四谷大塚 直営(名) 四谷大塚 ネットワーク(名) 早稲田アカデミーグループ(名)
開成 57 134 179
麻布 7 77 115
武蔵 9 50 71
桜蔭 32 86 118
女子学院 29 109 144
雙葉 5 46 70
駒場東邦 14 53 68
筑波大附属駒場 20 33 57
渋谷教育学園幕張 95 215 263
豊島岡女子学園 43 136 141
灘 17 41 61
早稲田 40 200 239

四谷大塚の数字は2026年3月31日(火)締切の最終確定数で、公式ページには100校が掲載されています。早稲田アカデミーの数字は2026年度中学受験の合格実績ページに掲載された実数です。学校名の表記は各公式ページの表記に合わせています。

この表を見ると、多くの学校で早稲田アカデミーグループ、四谷大塚ネットワーク、四谷大塚直営という順に数字が小さくなるように見えます。ただ、この見え方こそ注意が必要です。列の性格が違うので、大小をそのまま実力差と読むことはできません。

四谷大塚側の100校すべての数字と、直営とネットワークの関係については、四谷大塚の合格実績2026|直営とネットワーク100校の数字と読み方で単独に整理しています。本記事は、そこに早稲田アカデミーを重ねるときの作法に絞ります。

合格者数の集計基準はどう違うのか

同じ合格者数という言葉でも、誰を数えたかが違えば意味が変わります。ここは両塾の公式ページに書かれていることだけを見ていきます。

早稲田アカデミー:業界団体の基準に沿って対象を明記している

早稲田アカデミーの合格実績ページには、集計についての注記がはっきり置かれています。公益社団法人全国学習塾協会が定める基準に従って集計していること、集計対象は早稲田アカデミーグループに塾生として正規の入塾手続きを行い、授業に参加した生徒であることが明記されています。

さらに踏み込んだ条件も書かれています。受験直前の6か月間のいずれかにおいて、受講契約に基づいて30時間以上、もしくは継続して3か月以上授業に参加した生徒を集計対象としており、受講契約および受講実態のない生徒、同社主催の模擬試験のみを受験した生徒は含まないとされています。

グループの範囲も定義されています。早稲田アカデミーグループとは、早稲田アカデミー・早稲田アカデミー個別進学館・早稲田アカデミー海外校・SPICA・LOGOS AKADEMEIA・水戸アカデミー・QUARD を指し、複数のブランドに在籍した生徒を重複してカウントしていない、と公式ページに書かれています。

この基準のもとになっているのが、公益社団法人全国学習塾協会の合格実績自主基準です。同協会は2024年7月1日付で自主基準を変更したことを公表しており、業界としての算出ルールが文書化されています。早稲田アカデミーの会社概要でも、加盟団体として同協会が挙げられています。

早稲田アカデミー単独の数字を年ごとにどう追うかは、早稲田アカデミーの合格実績はどう読む?2026年の最新数字と推移の見方にまとめています。

四谷大塚:締切日と2系統の内訳を明記している

四谷大塚の合格実績ページで明記されているのは、集計時点と発表の単位です。2026年3月31日(火)締切の最終確定数であること、掲載は100校であること、そして学校ごとに四谷大塚ネットワークと四谷大塚直営という2つの数字を別々に出していることが、ページ上ではっきり示されています。学校の並びは50音順です。

ネットワーク側の広がりは、四谷大塚公式の別ページから裏づけが取れます。同塾の週テストについて、四谷大塚直営校舎および約900か所の塾に在籍する生徒が毎週競い合う会員制のテストであると説明されており、この提携塾で週テストを受ける生徒が会員と呼ばれています。会員になれるのは4年生(3年生の2月)からで、入会テストによる選抜制であることも明記されています。

つまり四谷大塚のネットワークという列は、直営校舎の生徒に加えて、全国の提携塾で同じ教材とテストを使って学ぶ生徒まで含んだ、かなり広い範囲の合計だと分かります。直営の34校舎で完結する数字ではありません。

同じ数え方に見えても、数えている範囲が違う

ここまでをまとめると、比較の難所は次の2点に集約されます。

1つめは、どの列同士を比べるかで印象が反転することです。四谷大塚直営とだけ比べれば早稲田アカデミーの数字は大きく見えますし、四谷大塚ネットワークと比べれば差は縮まります。表の中で列を選ぶ行為そのものが、すでに結論を左右しています。

2つめは、塾生の定義が公表されている粒度が違うことです。早稲田アカデミーは受講時間と在籍期間という数値条件まで公開しています。四谷大塚は集計時点と2系統の内訳を公開しています。公開されている項目が違う以上、両者の数字を引き算して差を語るのは、比較として成り立ちません。

だから実務的には、両塾の数字は同じ表に置いても、足し算・引き算はしないという扱いが安全です。並べるのは、志望校ごとにどちらの塾からも一定数の合格者が出ているかを確認するためであって、優劣を決めるためではありません。

母数が違う:校舎数と通塾圏を数字で確かめる

合格者数の大きさは、そもそも何人の生徒を抱えているかに強く影響されます。生徒数そのものは両塾とも公表していませんが、代わりに使える公式の数字があります。校舎の数です。

項目 四谷大塚 早稲田アカデミー
公式サイトに掲載された拠点数 直営 34 校舎 グループ 193 校
数字の時点 2026年9月17日取得の校舎案内ページ 2025年7月時点(会社概要)
範囲 中学受験の直営校舎(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県) 小中高を対象とする進学塾の校舎合計(早稲田アカデミー179校ほか、グループ各社と海外子会社を含む)
別枠の広がり 提携塾 約900か所(週テストの会員制ネットワーク) 個別進学館ブランドのフランチャイズ校舎

ここで読み取るべきは、193 と 34 を直接比べても意味がないということです。早稲田アカデミーの193校は小中高を対象とする進学塾の合計で、中学受験の校舎だけの数ではありません。四谷大塚の34校舎は中学受験の直営拠点に限られ、ネットワーク側の約900か所は別枠です。

分母の性格が違う以上、1校舎あたりの合格者数のような指標を作っても、比較としては成立しません。校舎数から読み取れるのは、どちらの塾も、自宅から通える範囲に校舎があるかどうかが最初の分岐になるという実務的な事実です。四谷大塚の直営校舎は首都圏の4都県に限られるため、その圏外に住んでいる場合は、提携塾か通信教育を選ぶことになります。早稲田アカデミーはグループとして広い展開をしていますが、中学受験のコースがどの校舎に置かれているかは校舎ごとに異なります。

定員と突き合わせると、実績の数字の性格が分かる

ここからは、他ではあまり見かけない確認のしかたを一つ紹介します。学校の募集人数(定員)と、塾の合格者数を突き合わせるという方法です。

早稲田アカデミーの公式合格実績ページは、学校名の横に定員を併記しています。たとえば開成中学校には定員300名、筑波大学附属駒場中学校には定員120名と書かれています。これは学校が募集する人数であり、塾の側の数字ではありません。

そこで、この定員を共通の物差しにして、四谷大塚ネットワークと早稲田アカデミーグループの2つの公表値を足し、定員の何倍になるかを計算してみます。以下の倍率は本記事の計算で、元になる合格者数は両塾公式の発表値、定員は早稲田アカデミー公式ページの併記です。小数第2位を四捨五入しています。

学校 定員(名) 2塾の公表値の合計(名) 定員に対する倍率
渋谷教育学園幕張 約280 478 1.71
早稲田 300 439 1.46
雙葉 100 116 1.16
豊島岡女子学園 約240 277 1.15
女子学院 240 253 1.05
開成 300 313 1.04
桜蔭 235 204 0.87
武蔵 160 121 0.76
筑波大附属駒場 120 90 0.75
麻布 300 192 0.64
灘 約180 102 0.57
駒場東邦 240 121 0.50

上位6校では、この2塾の数字を足すだけで定員を超えます。渋谷教育学園幕張では1.71倍、早稲田では1.46倍です。中学受験には他にも大手塾がいくつもありますから、すべての塾の公表値を足せば、どの学校でも定員をはるかに上回るはずです。

ここから分かるのは、塾が公表する合格者数は、学校の座席の取り分として読めないということです。学校は辞退者を見込んで定員より多くの合格を出しますし、複数回入試を行う学校では回ごとに合格者が出ます。渋谷教育学園幕張や早稲田の倍率が高いのは、この構造を反映しています。

つまり、合格者数の合計が多い塾ほど合格しやすい、という読み方は成り立ちません。この計算は、その理由を推測ではなく数字で確かめるための手順です。

カリキュラムの違い:1週間の回し方が家庭の予定を決める

合格実績よりも生活に直結するのが、1週間の学習サイクルです。ここも公式ページに書かれている設計だけを見ます。

四谷大塚:予習シリーズと週テスト、5週目の組分け

四谷大塚は自らを予習主義と説明しています。授業を受ける前に教材の予習シリーズを開き、自分で考えて悩む時間を持つことを重視する、という考え方です。4年生(3年生の2月)から第一志望校合格を目指した学習が始まり、3年間を1週間ごとのスモールステップで進める設計になっています。

1週間の回し方は具体的です。1週間に学習する内容は1単元で、週末の週テストで理解度を確認します。公式ページによれば、このサイクルを3年間でおよそ120回くり返します。週テストの出題範囲にも工夫があり、その週に学習した内容を70パーセント、前週の学習内容を30パーセント出題することで、復習が自動的に組み込まれます。

さらに、5週目の週テストは直前の4週分の学習内容の確認を組分けテストとして実施するとされています。4週進んで5週目に総復習、という周期が固定されているわけです。家庭から見ると、毎週末にテストがあり、5週に1度はクラス替えにつながる大きなテストがある、という予定表になります。

このほか、予習ナビ・週テスト演習・復習ナビというIT授業のコンテンツや、高速基礎マスターと呼ばれる基礎トレーニングのWebコンテンツが用意されていることも公式ページに記載があります。4年生では計算と国語の基礎コンテンツの完全修得を目標に置く、という形で学年ごとの到達目標が示されています。

早稲田アカデミー:学年別コースと小6のオプション設計

早稲田アカデミーの中学受験は、学年ごとにコース名が分かれています。公式のコース一覧によれば、小1・小2はスーパーキッズコース、小3はジュニアコース、小4から小6はSコースという構成です。低学年から段階を追って受験カリキュラムに入る設計になっています。

そのうえで小6には、オプションとしてNN志望校別コースと難関プログレスコースが置かれています。通常授業のコースに、志望校や学力帯に応じた講座を重ねる形です。四谷大塚が1本のカリキュラムを週次で回す設計なのに対し、早稲田アカデミーは学年別の本体に小6で選択肢を足す設計だと言えます。

なお、NN志望校別コースについては、志望校の傾向に合わせて講師陣が作成した完全オリジナルテキストで指導を行うと公式ページに明記されています。平日の通常授業ではさまざまな志望校の生徒が混在するため、学校別の細かな方針まで踏み込むことは難しい、という説明も添えられています。

志望校別対策:始まる時期と受け方が違う

志望校に特化した講座は、どちらの塾にもあります。ただし位置づけが違います。

早稲田アカデミーのNN志望校別コースは小6対象で、公式ページには開成・麻布・武蔵・桜蔭・女子学院・雙葉・渋谷幕張・駒場東邦・慶應義塾普通部・早稲田・早大学院・早実の12クラスが並んでいます。受講資格を得た生徒のみを1教場に集め、各学校の出題傾向に特化した授業と演習を行う、という設計です。

特徴的なのは、他塾生にも開放されている点です。公式ページには、選抜試験で資格を得た他塾の生徒にも講座を開放しており、とくに1学期は他塾に先駆けて志望校別対策ができる場として受験生が集まる、と書かれています。オンラインでの受講も選べます。判定のためのNN志望校別オープン模試や、学校別の合格判定模試も公開されています。

四谷大塚の学校別対策コースは、授業料ページの記載から、小6の9月以降に通常の本科コースへ上乗せして受講する形だと分かります。年間を通じたコースではなく、直前期のカリキュラムに組み込まれた講座という位置づけです。判定材料としては、6年生向けに合不合判定テストが用意され、5年生以下には志望校判定テストが用意されています。

家庭にとっての違いは、志望校別の対策をいつから始めるかと、他塾に通いながら受けられるかの2点です。早い時期から志望校に特化した演習を積みたい場合は、早稲田アカデミーのNNが選択肢として早く立ち上がります。一方で、通常授業のカリキュラムを最後まで崩さずに直前期だけ絞り込みたい場合は、四谷大塚の設計のほうが素直です。

費用:公開されている費目の範囲がそろっていない

費用は比較のたびに話題になりますが、両塾で公開の仕方が違うため、そのままでは並べられません。以下は各塾の公式ページに掲載されている費目と金額です。金額はすべて税込で、単位は列見出しに置いています。

費目 四谷大塚(税込・円) 早稲田アカデミー(税込・円)
入会金・入塾金 22,000 22,000
年会費(1か月あたり) - 2,900
月額授業料 小4・本科4教科 41,800 学年・コース別に校舎で案内
月額授業料 小5・本科4教科 52,250 学年・コース別に校舎で案内
月額授業料 小6・8月まで 67,650 学年・コース別に校舎で案内
月額授業料 小6・9月以降 90,750 学年・コース別に校舎で案内
小6 学校別対策コースの加算 31,900 -
教材費(小4〜小6・半年の目安) 20,000〜40,000程度 受講内容に応じて別途
志望校判定テスト受験料 5,280 -
合不合判定テスト受験料 5,830 -
季節講習 別途案内 別途案内

四谷大塚は月額の授業料を学年・コース別に公式サイトへ掲載しています。早稲田アカデミーは入塾金と年会費を公式サイトに掲載し、受講料については学年・コースにより異なるとして、最寄りの校舎への問い合わせを案内しています。

したがって、両塾の年間総額を同じ粒度で並べた試算は、公式の情報だけでは作れません。費用を比べるなら、資料請求や校舎の面談で、季節講習・テスト代・教材費・オプション講座まで含めた年間の見積もりを、同じ条件で両塾からもらうのが確実な方法です。その際、比べるのは月額ではなく1年分の総額にしてください。月額が近くても、季節講習やオプションの構成で年間では差がつきます。

なお、四谷大塚のネットワーク側にあたる提携塾については、指導内容や諸経費は塾によって異なると公式ページに明記されています。ネットワークの合格実績を見て提携塾を検討する場合、費用は個別に確認する必要があります。

実績の数字を志望校ごとに読み替える5ステップ

ここまでの内容を、実際の手順に落とします。合格実績の表を前にしたときに、この順で見てください。

  1. 志望校の行だけを見る。全体の合計や御三家の数字は判断材料になりません。お子さんが受ける学校の行を探します。
  2. 列の意味を確認する。四谷大塚なら直営かネットワークか、早稲田アカデミーならグループ合計かを確かめます。列の名前を読まずに数字だけ見ると、読み違えのもとになります。
  3. 通える校舎があるかを先に確かめる。合格者が出ている塾でも、自宅から通える校舎にそのコースが無ければ検討対象になりません。校舎案内で確認します。
  4. 定員と突き合わせる。前述のとおり、複数塾の数字を足せば定員を超えます。数字は座席の取り分ではないと理解したうえで、その学校に対して一定数の合格者を継続して出しているかだけを見ます。
  5. カリキュラムと対策講座の時期を重ねる。志望校別の講座がいつ始まるか、他塾生でも受けられるかを確認し、家庭の予定と噛み合うかを判断します。

同じ手順は他塾との比較にも使えます。四谷大塚と日能研の組み合わせについては日能研と四谷大塚の合格実績(2026年)を並べて見るで、同じ作法をたどっています。

転塾・併用を考えるときの判断材料

比較検討の途中で、転塾や併用が頭をよぎるご家庭もあります。ここでも公式の制度から言えることに絞ります。

併用のしやすさという点では、早稲田アカデミーのNN志望校別コースが他塾生に開放されていることが大きな違いです。選抜試験に通れば、いまの塾を続けながら小6の志望校別対策だけを受ける、という組み立てが公式に用意されています。

一方、四谷大塚の週テストのネットワークは、提携塾に在籍する生徒が入会テストを経て参加する会員制です。参加できるのは4年生(3年生の2月)からで、選抜制であることが明記されています。こちらは併用というより、提携塾に通いながら四谷大塚のテスト体系に乗る仕組みです。

転塾を検討するタイミングについては、どちらの塾もカリキュラムが4年生(3年生の2月)から始まる設計です。学年の途中で移ると、進度と教材が切り替わる負担がかかります。少なくとも、志望校別の講座が立ち上がる小6の段階では、本体のカリキュラムを動かさずにオプションで補うほうが、家庭の負担は読みやすくなります。

なお、早稲田アカデミーと他塾の実績の比べ方はSAPIXと早稲田アカデミーの合格実績、2026年を比較でも扱っています。比較の相手が変わっても、列の意味をそろえるという作法は同じです。

筆者の判断基準:この2塾をどう比べるか

最後に、筆者がこの2塾を比べるときに置いている基準を明示します。どちらが優れているかという結論は出しません。順番の問題です。

第1に、通える校舎があるかを最初の関門にします。 合格実績も指導方針も、通えなければ意味がありません。四谷大塚の直営校舎は首都圏の4都県にあり、早稲田アカデミーはグループとして広く展開しています。まず自宅から通える範囲に、中学受験のコースを置く校舎があるかを確認します。

第2に、1週間の予定表が家庭の生活に収まるかを見ます。 四谷大塚は毎週末にテストがあり、5週に1度は総復習のテストが入る周期です。この周期が合う家庭と、負担に感じる家庭があります。早稲田アカデミーは学年別のコースに小6でオプションを重ねる設計なので、どの講座を足すかで拘束時間が変わります。体験授業や説明会では、時間割の実物を必ずもらってください。

第3に、集計基準が公開されている範囲を、情報開示の姿勢として見ます。 数字の大小ではありません。早稲田アカデミーは受講時間や在籍期間という条件まで公開しています。四谷大塚は集計時点と2系統の内訳を公開しています。どちらも公開の姿勢はありますが、粒度が違うということを知ったうえで数字を受け取ります。

第4に、志望校別対策の立ち上がり時期を、志望校が固まる時期と重ねます。 早い段階で志望校が定まっているなら、小6から志望校別のクラスに入れる設計は有利に働きます。志望校がまだ流動的なら、直前期に絞り込む設計のほうが無理がありません。

第5に、合格実績は最後に見ます。 ここまでの4つで候補が絞れてから、志望校の行だけを確認します。実績を最初に見ると、数字の大きさに引っ張られて、残り4つの検討が後回しになりがちだからです。

この順番の考え方そのものについては、合格実績が多い塾は本当に強い塾か、数字の見方と後悔しない選び方でも整理しています。

よくある質問

合格者数が多い塾のほうが合格しやすいのですか

塾の合格者数は、在籍している生徒の人数や通塾圏の広さに大きく左右されます。本記事で計算したとおり、四谷大塚ネットワークと早稲田アカデミーの公表値を足すだけで、渋谷教育学園幕張では定員の1.71倍、早稲田では1.46倍になります。学校が出す合格者の総数は定員より多く、複数回入試の学校ではさらに増えます。つまり合格者数は学校の座席の取り分ではないため、合計の大小から合格しやすさを読み取ることはできません。志望校の行を見て、その学校に対して合格者を出し続けているかを確認する使い方が適切です。

四谷大塚ネットワークの数字は早稲田アカデミーと比べられますか

列の性格が違うため、引き算での比較には向きません。四谷大塚のネットワークは、直営校舎に加えて、週テストの会員制ネットワークに参加する約900か所の提携塾まで含んだ集計です。早稲田アカデミーはグループ内の各ブランドの合計で、複数ブランドに在籍した生徒を重複してカウントしていないと明記しています。両者を並べて見るのは、志望校ごとにどちらからも合格者が出ているかを確認するためであって、差を測るためではありません。

2塾とも見学するとき、何を持ち帰ればよいですか

同じ条件で比べられる資料を3点そろえてください。1つめは志望学年の時間割で、通塾日数と1回あたりの授業時間が分かるものです。2つめは年間の費用見積もりで、季節講習・テスト代・教材費・オプション講座まで含めた1年分にします。3つめは志望校別対策の開始時期と受講条件です。この3点がそろうと、合格実績の数字を見る前に、通えるか・回せるか・予算に収まるかが判断できます。

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(※価格・レビューは取得時点のものです。教材は塾のカリキュラムと重複しないよう、必要な範囲で取り入れてください。合格実績の数字と教材は別のものであり、特定の教材が合格を保証するものではありません。)

参照した公式情報(取得日)

本記事の数字は、いずれも下記の公式ページを2026年9月17日に取得して確認したものです。

数字は年度ごとに更新されます。検討の際は必ず各公式ページで最新の情報をご確認ください。

まとめ

  • 四谷大塚は直営とネットワークの2系統、早稲田アカデミーはグループ合計の1系統で発表しており、列の意味が違うため引き算での比較には向きません。
  • 早稲田アカデミーは全国学習塾協会の基準に沿って、受講時間や在籍期間という条件まで公式ページに明記しています。四谷大塚は2026年3月31日締切の最終確定数という集計時点と、2系統の内訳を明記しています。
  • 校舎数は四谷大塚の直営が34、早稲田アカデミーのグループが193ですが、対象学年も範囲も違うため直接は比べられません。四谷大塚のネットワーク側には約900か所の提携塾があります。
  • 2塾の公表値を足すだけで定員を超える学校が6校あり、合格者数を学校の座席の取り分として読むことはできません。
  • 比べるなら、通える校舎・1週間の予定・集計基準の公開範囲・志望校別対策の時期の4点を先に見て、合格実績は最後に志望校の行だけを確認する順番が有効です。

数字は塾を知る入口として使い、最後はご家庭の目で確かめてください。

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