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四谷大塚と早稲田アカデミーの合格実績を2026年入試で比較|数字の読み方と塾選びの注意点
中学受験の塾選びで、多くのご家庭がまず目にするのが「合格実績」です。四谷大塚と早稲田アカデミー、どちらも難関校に多くの合格者を出している大手ですが、公式ページに並ぶ数字をそのまま横並びにして「こちらのほうが多いから強い」と判断してよいのでしょうか。
結論から言うと、両塾の2026年入試の合格者数は「同じものさし」で数えられていません。集計の対象範囲も、数え方の前提も違います。この記事では、各塾が公式に発表している2026年度の実数を並べたうえで、なぜ単純比較が難しいのか、そして保護者としてどこを見ればよいのかを整理します。数字はすべて各塾の公式発表に基づくものだけを扱い、確認できないものは正直に「未確認」と記します。
2026年入試:主要校の合格者数(公式発表)
まず、両塾が公式に発表している2026年度中学入試の学校別合格者数を並べます。ここで大事な前提が一つあります。四谷大塚の数字は「四谷大塚直営」と「四谷大塚ネットワーク」の2系統で発表されており、早稲田アカデミーはグループ全体の合計という1系統で発表されている、という点です。つまり列の意味そのものが違います。
| 学校 | 四谷大塚(直営) | 四谷大塚(ネットワーク) | 早稲田アカデミー |
|---|---|---|---|
| 開成中 | 57名 | 134名 | 179名 |
| 麻布中 | 7名 | 77名 | 115名 |
| 武蔵中 | 9名 | 50名 | 71名 |
| 桜蔭中 | 32名 | 86名 | 118名 |
| 女子学院中 | 29名 | 109名 | 144名 |
| 雙葉中 | 5名 | 46名 | 70名 |
| 駒場東邦中 | 14名 | 53名 | 68名 |
| 筑波大学附属駒場中(筑駒) | 20名 | 33名 | 57名 |
| 渋谷教育学園幕張中(渋幕) | 95名 | 215名 | 263名 |
| 豊島岡女子学園中 | 43名 | 136名 | 141名 |
| 灘中 | 17名 | 41名 | 61名 |
| 早稲田中 | 40名 | 200名 | 239名 |
(四谷大塚:2026年3月31日締切の最終確定数。早稲田アカデミー:2026年度中学受験合格実績ページ掲載の実数。両塾とも公式ページで学校別の実数を公表しています。)
この表を見ると、多くの学校で「早稲田アカデミー > 四谷大塚ネットワーク > 四谷大塚直営」という並びに見えます。ただ、この見え方こそ注意が必要です。列の性格が違うので、大小をそのまま実力差と読むことはできません。
なぜ単純に比較できないのか
1. 「集計の母集団」が違う
四谷大塚は数字を2列で出しています。公式ページには各列の定義説明そのものは明記されていませんが、一般的には「直営=四谷大塚が直接運営する校舎」「ネットワーク=直営に加え、全国の提携塾(YTnet加盟塾など)を含む広域の集計」と解されています。つまりネットワークの数字は、四谷大塚のカリキュラム・テストを使う提携塾まで含んだ、かなり広い範囲の合計です。
一方の早稲田アカデミーは、グループ全体の合計を1つの数字で発表しています。「直営だけ」の数字と「提携塾込み」の数字が別々に出ているわけではありません。
この時点で、比べるべき列がそろっていません。四谷大塚直営とだけ比べれば早稲田アカデミーの数字は大きく見えますし、四谷大塚ネットワークと比べれば差は縮まります。どの列同士を比べるかで印象が大きく変わる、というのがまず押さえるべき点です。
2. 「数え方のルール」の明示度が違う
早稲田アカデミーの公式ページには、集計基準がはっきり書かれています。公益社団法人全国学習塾協会が定める基準に従い、対象は受験直前の6か月間のいずれかで、受講契約に基づいて30時間以上、もしくは継続して3か月以上授業に参加した生徒とされています。さらに、複数のブランドに在籍した生徒を重複してカウントしていないとも明記されています。数え方の前提が公開されている点は、読み手にとって親切です。
対して四谷大塚の公式速報ページには、「2026年3月31日締切の最終確定数」という締切・確定日の記載はあるものの、重複合格を1名で数えるか延べで数えるか、講習生・テスト生・模試生を含むかどうかといった集計ルールの明文は、本文中に見当たりませんでした(この点は今回確認できていません)。
数え方の前提が違えば、同じ「◯◯名」でも中身が変わります。基準が明示されている数字と、明示が確認できない数字を単純に引き算するのは、フェアな比較とは言えません。
同じ早稲田アカデミーの数字をSAPIXと並べた場合にも、この集計基準の差が効いてきます。詳しくはSAPIXと早稲田アカデミーの2026年合格実績の比較で、数字だけでは分からない集計方法の違いをまとめています。
3. 「延べ/実数」の扱いは両塾とも一部未確認
中学受験では、1人の生徒が複数の学校に合格するのが普通です。このとき、1人を1名と数える(実数)のか、合格した学校ごとに数える(延べ)のかで、総数は大きく変わります。
早稲田アカデミーは「複数ブランドの重複はカウントしない」と述べていますが、同一生徒が複数校に合格した場合を延べで数えているかどうかまでは、ページ本文で明示を確認できませんでした。四谷大塚についても同様に、延べか実数かの明記は確認できていません。ここは両塾ともに未確認、というのが正確なところです。
数字ではなく「見方」で選ぶ
こうして見ていくと、合格実績の数字は「どちらが上か」を決める道具としては思ったより頼りになりません。では保護者は何を見ればよいのでしょうか。実務的には、次の順で考えるのがおすすめです。
- 通える校舎の実績を見る:全社合計ではなく、実際に通う予定の校舎・エリアでどれくらいの実績があるか。大手の合計値は広域の集計なので、わが子が通う教室の雰囲気とは別物です。
- 志望校の層に強いか:御三家・難関校の数字が目立ちますが、大切なのはお子さんの志望校・偏差値帯にその塾の指導がフィットするか。上位校の合格者数が多い塾が、すべての層に最適とは限りません。
- 集計基準が公開されているか:数え方の前提を公表している塾は、情報開示の姿勢という点で一つの安心材料になります。数字の大小より、その透明性を見るほうが役に立つ場面は多いです。
- 説明会・体験で肌に合うか:最終的には、テキストの難易度、宿題量、面倒見の方針がお子さんに合うかどうか。数字はその手前の入口にすぎません。
四谷大塚は自宅学習の予習シリーズや週テストを軸にしたカリキュラム、早稲田アカデミーは集団授業での熱量ある指導に定評があります(学習スタイルの好みも塾選びの大きな要素です)。合格実績の表は、あくまで「候補を絞る入口」として使い、最後はお子さんとの相性で判断するのが健全です。
塾選びと並行して、家庭でできる下準備
塾の比較検討と同時に、家庭で中学受験の全体像をつかんでおくと、説明会での質問も具体的になります。受験を始めるかどうかを含めて迷っている段階なら、まずは受験の流れを俯瞰できる一冊が役に立ちます。
塾のカリキュラムに入る前後で、算数の土台づくりに定評のある定番教材を1冊持っておくのもおすすめです。塾のテキストと並行して基礎の穴を埋める使い方ができます。
(※価格・レビューは取得時点のものです。教材は塾のカリキュラムと重複しないよう、必要な範囲で取り入れてください。合格実績の数字と教材は別のものであり、特定の教材が合格を保証するものではありません。)
まとめ
- 四谷大塚は「直営」「ネットワーク」の2列、早稲田アカデミーはグループ合計の1系統で、そもそも数字の母集団がそろっていません。
- 早稲田アカデミーは集計基準(30時間以上または3か月以上、複数ブランド重複なし)を公表。四谷大塚は締切・確定日は明記されているものの、重複や講習生の算入ルールは今回確認できませんでした。
- 延べか実数かは両塾とも一部未確認で、総数を単純に引き算するのは適切ではありません。
- 数字の大小より、通う校舎の実績・志望校層との相性・情報開示の姿勢・お子さんとの相性を見るのが、後悔しない塾選びの近道です。
数字は塾を知る入口として活用し、最後はご家庭の目で確かめてください。
※合格実績は各塾の公式発表等に基づきます(集計方法により重複を含む場合や、延べ・実数の別が明示されていない場合があります)。四谷大塚の数字は公式「2026年中学入試合格者実績」ページ(https://www.yotsuyaotsuka.com/goukaku_sokuhou/ )、早稲田アカデミーの数字は公式「2026年度 中学受験 合格実績」ページ(https://www.waseda-ac.co.jp/elementary/result/ )に掲載された最終確定数・実数を引用しています。各列の定義や延べ/実数の扱いなど、公式ページ本文で確認できなかった点は本文中に「未確認」と明記しました。最新の数字は各塾公式ページで必ずご確認ください。


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