中学受験塾の合格実績ランキング2026|順位で比べられない理由と数字の読み方

20260712_中学受験塾合格実績ランキング2026 塾・予備校の合格実績

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中学受験塾の合格実績ランキング2026|なぜ順位で比べられないのか、数字の正しい読み方

「中学受験の塾はどこが一番合格させているの?」——塾選びを始めると、多くのご家庭がまず気にするのが各塾の「合格実績」です。ネット上には塾を人数順に並べた“ランキング”もあふれています。

ただ、結論から申し上げると、合格実績の人数を単純に並べて「1位・2位」と順位付けするのは、実はほとんど意味がありません。塾ごとに「誰を1人と数えるか」というルールが違うため、数字の大きさだけを比べても公平な比較にならないからです。

この記事では、2026年(2026年春入試)に各塾が公表した合格実績をもとに、「なぜ横並びで比べられないのか」「保護者としてどこを見ればいいのか」を整理します。数字は各塾の公式発表・公式準拠の集計に基づくものだけを扱い、確認できないものは正直に「非公表」と記します。

中学受験そのものを考え始めた段階の方は、まず全体像をつかむ一冊があると塾選びの軸が定まります。


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「同じ開成」でも塾によって人数がこんなに違う

まず、いちばん分かりやすい例として、最難関の代表格である開成中学校の2026年合格者数を、主要塾ごとに並べてみます。いずれも各塾の公式発表、または公式準拠の集計値です。

開成中 2026年合格者数 備考
SAPIX 229名 公式速報準拠の二次集計値(※後述)
早稲田アカデミー 179名 公式発表
四谷大塚 直営57名/ネットワーク134名 公式は2列で掲載
TOMAS 15名 公式発表
日能研 49名 3月31日時点の値
グノーブル 23名 公式発表
栄光ゼミナール 8名 公式発表
臨海セミナー 9名 公式発表
市進学院 7名 公式発表
ena 2名 公式発表(都立中が主力)

同じ「開成合格者数」でも、229名から2名まで大きな幅があります。これは塾の“実力差”をそのまま表しているわけではありません。塾の規模(在籍者数)、対象エリア、そして何より「合格者の数え方」が違うためです。

たとえばenaは都立中高一貫校を主戦場とする塾で、私立難関の開成はそもそも受験者層が少ないだけです。四谷大塚は「直営校舎だけの数」と「提携塾を含むネットワーク全体の数」を分けて公表しています。数字の背景を知らずに大小だけを比べると、実態を見誤ってしまいます。


数字が横並びにならない3つの理由

1. 「合格者1名」の定義が塾ごとに違う

多くの大手塾は、公益社団法人・全国学習塾協会の基準に沿って、受験直前の6か月間のいずれかに在籍し、30時間以上の受講または継続して3か月以上の受講実態がある生徒を対象に集計しています(早稲田アカデミー・市進学院・栄光ゼミナール・臨海セミナー・TOMASなどが同趣旨の基準を公式に明記)。

一方で、SAPIXは内部生として手続きを行い2026年1月まで継続的に在籍した塾生のみを対象とし、テスト生や講習生を含めないと説明しています。グノーブルも直前期まで継続在籍し授業を受講した内部生のみを掲載対象としています。enaは10時間以上の指導実績がある生徒だけを対象に集計すると基準を公表しています。

つまり、「どこまでを“うちの生徒”と数えるか」の線引きが塾ごとに異なります。短期の講習生まで幅広く数える塾と、直前期まで通った内部生に絞る塾を、同じ土俵で比べることはできません。

2. 「延べ」か「実人数」かが分かりにくい

中学受験では1人の生徒が複数校に合格するのが一般的です。このとき、合格した学校ごとに1名ずつ数える「延べ人数」なのか、生徒の実数なのかで、表示される数字は大きく変わります。

多くの塾は学校別の合格者数を掲載していますが、その数字が延べなのか実人数なのかを本文で明示していないケースがほとんどでした。たとえばTOMASは全体で6,408名(男子校989名/女子校1,289名/共学校4,130名)という総数を公表していますが、これは延べ合格者数とみられるものの、公式本文に「延べ」「実人数」の明示はありません。同様にグノーブルも13期生844名中・最難関中404名合格という総括値を示していますが、内訳の定義は本文に明記されていません。

学校別の合計を足し上げても「その塾に何人通っていたか」は分からない、という点は押さえておきたいところです。

3. 「どの生徒層・エリアを集めているか」が違う

塾によって主戦場が異なります。 enaは都立中高一貫校に強く、2026年は都立小石川中98名、都立大泉高附属中117名、都立白鷗高附属中113名など、公立中高一貫校で大きな数字を出しています(いずれも公式発表)。一方でSAPIXやグノーブルは私立最難関に集中しています。

さらに臨海セミナーの国私立中の実績ページには、2025年12月の合判模試で合格可能性80%以上の偏差値が62以上の中学校の合格者数、という趣旨の注記があり、掲載する学校自体を一定の難易度以上に絞っている可能性があります。つまり「載っていない=合格者0」とは限りません。

母集団も目指す学校群も違う塾を、合計人数だけで順位付けするのは無理がある、というわけです。

この構図は中学受験に限りません。大学受験でも同じことが起きており、関関同立の合格実績で予備校を比較するときの数字の読み方でも、集計方法の違いが順位を見えなくする様子を取り上げています。


それでも実績を見たいときのチェックポイント

とはいえ、合格実績はまったく参考にならないわけではありません。順位ではなく、次の視点で見ると役立ちます。

  • 自分の志望校が並んでいるか:わが子の第一志望・併願校で、その塾がどれくらいの人数を出しているかを見る。全体の合計より、志望校単体の実績のほうが有益です。
  • 在籍規模との比率で考える:たとえばSAPIXは2026年度の対象在籍塾生が5,969名(公式)と規模が大きく、絶対数が多いのは自然です。母数を意識すると数字の見え方が変わります。
  • 集計基準日を確認する:日能研の数値は「3月31日午後2時30分現在」の暫定値で、公式サイト上で随時更新される形式です。速報段階の数字は後日変わりうる点に注意しましょう。
  • 同じ塾の複数年で見る:他塾と横比較するより、同じ塾の推移を見るほうが実態をつかみやすいです。たとえばenaの都立小石川中は2024年78名→2026年98名(公式)と伸びています。ただし各塾とも過年度データは公式ページに併記されていないことが多く、過去年は各塾公式の過去実績ページで確認する必要があります。

御三家クラスの数字を並べてみると

参考までに、女子最難関の桜蔭中でも同じ傾向が見られます。2026年の合格者数は、SAPIX 186名(二次集計)、早稲田アカデミー 118名、四谷大塚 直営32名/ネットワーク86名、日能研 21名、グノーブル 19名、TOMAS 10名、栄光ゼミナール 9名(各公式または公式準拠)。やはり塾の規模と集計方法の違いがそのまま数字の幅に表れています。

女子学院中でも、SAPIX 162名、早稲田アカデミー 144名、日能研 43名、グノーブル 24名、栄光ゼミナール 13名、TOMAS 11名、臨海セミナー 3名、市進学院 2名(各公式または公式準拠)と、やはり単純比較はできません。

数字の大小そのものより、「わが子が目指す学校で、通える校舎の塾がきちんと合格者を出しているか」を見るほうが、塾選びの判断材料としては実用的です。

御三家の数字を塾別にもう少しじっくり見比べたい方は、中学受験・御三家の合格実績2026を塾別に比較した記事で、単純比較できない理由とあわせて整理しています。


SAPIXの数値についての注記

本記事のSAPIXの数値は、公式ページ(sapientica.com/success/)が機械的に正しく読み取れなかったため、同ページを出典として明記している二次まとめ2件(塾シル・サピログ)の突合による値を採用しています。御三家など主要校は独立した2件が一致しており相対的に信頼できますが、公式本文からの直接確認ではない点をお断りします。他塾の数値は各塾公式ページ本文から取得したものです。


まとめ:ランキングより「志望校×通える校舎」で選ぶ

  • 合格実績の人数は、塾ごとに「数え方」「対象生徒」「エリア」が違うため、単純に順位付けはできません。
  • 全体の合計より、わが子の志望校で、通える校舎の塾がどれだけ実績を出しているかを見るのが実用的です。
  • 数字は「延べか実人数か」「基準日はいつか」「その塾の規模はどれくらいか」をセットで確認しましょう。

塾の実績表を眺める前に、そもそもわが家がどんな受験をしたいのかを言語化しておくと、数字に振り回されずに済みます。基礎知識を家庭内でそろえておきたい方には、次のような入門書が役立ちます。


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焦って“ランキング上位”に飛びつくより、志望校・通塾のしやすさ・お子さんとの相性を軸に、複数の塾を実際に見学して決めることをおすすめします。


※合格実績は各塾の公式発表等に基づきます(集計方法により重複=延べ人数を含む場合があります)。主な出典:SAPIX(sapientica.com/success/準拠の二次集計)、早稲田アカデミー(waseda-ac.co.jp/elementary/result/)、四谷大塚(yotsuyaotsuka.com/goukaku_sokuhou/)、日能研(nichinoken.co.jp/exam/)、グノーブル(gno-jr.com/result/)、ena(ena.co.jp/success2026/)、市進学院(ichishin.co.jp)、栄光ゼミナール(eikoh.co.jp/news/torikumi/p185208/)、臨海セミナー(rinkaiseminar.co.jp/results/es.html)、TOMAS(tomas.co.jp/exam_result/elementary/)。数値は各塾の公表時点のもので、暫定値は後日更新される場合があります。

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