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模試の判定が思うように上がらない。「このまま第一志望を目指していいのか、それとも下げるべきか」——受験生も保護者も、一度は悩む問題です。安全策を取るべきか、挑戦を続けるべきか、正解が見えずに苦しいですよね。
先にお伝えすると、この記事は「下げるべき」とも「下げるな」とも言いません。志望校をどうするかは、その人の状況や価値観によって答えが変わる、とても個人的な決断だからです。大切なのは、感情や不安だけで決めるのではなく、いくつかの軸で冷静に判断材料をそろえること。この記事では、その判断の軸を紹介します。
「下げる/下げない」の二択で考えない
「下げるか、下げないか」の二択で考えると、どちらを選んでも後悔が残りやすくなります。実際には、その間にいくつもの選択肢があります。
まずは、今の状況を客観的に見る材料をそろえること。そのうえで、下げる以外の選択肢も含めて考えると、納得のいく判断に近づきます。焦って結論を急ぐ前に、次の4つの軸で状況を整理してみましょう。
判断の4つの軸
志望校を考えるときは、次の4つの軸で材料をそろえます。
| 軸 | 見るポイント |
|---|---|
| ①模試の推移 | 判定だけでなく、点数が上向きの傾向かを見る |
| ②過去問の相性 | 志望校の出題形式が自分に合っているか |
| ③残り時間で埋まる差か | 今の差が、残りの期間で現実的に埋まるか |
| ④本当に行きたいか | 妥協して後悔しないか、譲れない理由があるか |
この4軸の狙いは、「判定」という一つの数字だけで決めないことです。特に①は、今の判定が悪くても点数が上向きなら、伸びる余地があるサイン。逆に、④のように「どうしても行きたい理由」があるなら、多少厳しくても挑戦する価値があります。数字と気持ちの両面から見るのが大切です。
④の「本当に行きたいか」を確かめる材料としては、実際にキャンパスを見に行くのが有効です。何を見てくればよいかは大学のオープンキャンパスで確認することリストにまとめています。
3つの選択肢
判断の軸で材料がそろったら、次の3つの選択肢から考えます。
- 挑戦を続ける:模試が上向き・過去問の相性が良い・強い意志がある場合
- 併願で保険をかける:第一志望は維持しつつ、確実に合格できる併願校も受ける
- 志望校を見直す:残り時間で差が埋まりにくく、本人も納得できる場合
見落とされがちなのが、真ん中の「併願で保険」です。第一志望を下げなくても、合格の可能性が高い併願校を確保すれば、安心して挑戦を続けられます。「下げる」か「そのまま突っ込む」かの二択ではなく、保険をかけて挑戦する道もあるのです。
②の過去問の相性を確かめるには、まず一度志望校の問題に触れてみることです。着手する時期の見極め方は大学受験で過去問を始めるタイミングで解説しています。
下げる前にできること
「下げようか」と思ったとき、その前にやり残したことがないかを確認してみてください。勉強法を見直せば、まだ伸びる余地があるかもしれません。
判定が振るわなくても、やり方を変えて伸びた人の例はたくさんあります。次の本は、判定が厳しい状況からの勉強法の立て直しを扱っていて、下げる判断の前に「もう一度やってみる」ヒントになります(結果を保証するものではありませんが、考え方の参考になります)。
手を広げすぎて消化不良になっている場合も、伸びしろが残っています。大学受験で参考書を増やしすぎたときの絞り方を参考に、教材を絞って1冊を仕上げ直すのも、下げる前にできることのひとつです。
よくある質問
Q. E判定でも第一志望を目指していいですか?
判定は「今の位置」であって、合否の予言ではありません。点数が上向きで、残り時間で差が埋まる見込みがあり、強い意志があるなら、挑戦する価値はあります。ただし併願で保険をかけておくと安心です。
Q. 親としてどう関わればいいですか?
本人の意思を尊重しつつ、4つの軸で一緒に材料を整理する役に回るのがおすすめです。親が一方的に決めると後悔が残りやすいので、判断は本人と一緒に。
Q. いつまでに決めればいいですか?
出願の時期までに、模試の推移を見ながら判断します。焦って早く決めず、直前の伸びも考慮に入れましょう。ただし併願校の検討は早めに始めておくと安心です。
まとめ:数字と気持ちの両面で、材料をそろえて決める
大学受験で志望校を下げるべきかは、「下げる/下げない」の二択ではなく、模試の推移・過去問の相性・残り時間・本当に行きたいかの4軸で材料をそろえて判断します。そして「併願で保険をかけて挑戦する」という中間の道も選択肢に入れましょう。感情や不安だけで急いで決めず、納得できる判断であれば、どの道を選んでもそれが正解です。


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