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英検3級の問題集おすすめ|過去問・分野別・直前対策の選び方と使い方
英検3級を受けることになったけれど、問題集は何を買えばいいのか分からない——。書店の英検コーナーに行くと、過去問・総合対策・分野別・直前対策・単語帳が棚いっぱいに並んでいて、中学生本人も保護者の方も手が止まってしまいます。
先に結論を書きます。英検3級は 現行形式に対応した過去問題集を1冊 買い、解いて崩れた技能を 分野別・でる順で1冊だけ 補う。試験まで日が無ければ、過去問を回数の少ない直前対策型に差し替える。基本はこれだけで足ります。冊数を増やすより、選んだ1冊を最後まで回し切るほうが得点につながります。
ただし、この結論に乗る前に確かめておきたいことが2つあります。ひとつは 英検公式サイトが過去1年分の過去問を無料で公開している こと。もうひとつは、3級から試験の形が一段変わり、書く問題と面接が加わる ことです。この2点を知らずに買うと、無料で足りたのに厚い本を買ってしまったり、マーク式しか載っていない本を選んで当日に慌てたりします。
この記事では、公式の出題形式をおさえたうえで、問題集を どのタイプから買い、何を足し、何を切り捨てるか を、残り期間と現在の実力別に整理します。
英検3級の出題形式を問題数で確認する
日本英語検定協会によると、3級のレベルの目安は 中学卒業程度 で、身近な英語を理解し、使用できることが求められる級とされています。5級・4級で習得してきた基礎力の集大成にあたる級、という位置づけです。
3級の大きな特徴は、ライティング(書く)と二次試験(話す)が加わる ことです。公式サイトが公開している試験内容は、2026年9月7日時点で次のようになっています。
一次試験
| 技能 | 問題形式 | 問題数 | 解答時間 |
|---|---|---|---|
| リーディング | 短文の語句空所補充(4肢選択) | 15問 | リーディング・ライティング合わせて65分 |
| リーディング | 会話文の空所補充(4肢選択) | 5問 | 同上 |
| リーディング | 長文の内容一致選択(掲示・Eメール・説明文) | 10問 | 同上 |
| ライティング | Eメールの返信を書く(記述式) | 1問 | 同上 |
| ライティング | 質問に対する意見を書く(記述式) | 1問 | 同上 |
| リスニング | 会話の応答文選択(3肢選択・放送1回) | 10問 | 約25分 |
| リスニング | 会話の内容一致選択(4肢選択・放送2回) | 10問 | 同上 |
| リスニング | 文の内容一致選択(4肢選択・放送2回) | 10問 | 同上 |
二次試験
約5分の個人面接です。30語程度のパッセージの音読、パッセージについての質問1問、イラストについての質問2問、日常生活についての質問2問という構成になっています。
合否は英検CSEスコアで判定されます。技能ごとに問題数は違いますが、問題数に関係なくスコアは各技能へ均等に配分 されます。ここが問題集選びに直結します。リーディングは30問ある一方でライティングは2問しかありませんが、スコア上の重みは同じです。マーク式の演習だけを積んでも、ライティングが白紙に近いままではスコアが伸びにくくなります。
つまり3級の問題集は、マーク式の問題が解ければいいわけではありません。書く問題まで面倒を見てくれるか、そして二次試験の素材まで載っているかが、選ぶときの分かれ目になります。
英検3級の問題集は4タイプ|役割分担を先に決める
棚に並ぶ本は多くても、役割で分ければ次の4タイプです。おすすめの1冊を探す前に、自分に必要なのがどのタイプかを決めてしまうほうが早く決まります。
| タイプ | 主な中身 | 向いている状況 | 弱いところ |
|---|---|---|---|
| 過去問題集 | 実際に出題された回をそのまま収録。解説・和訳・音声つき | 実力と時間感覚を測りたい。演習量を確保したい | 苦手分野だけを集中的に潰す用途には向かない |
| 総合対策(1冊完結)型 | 問題形式ごとの攻略ガイド+過去問+二次試験問題 | 何から手を付けるか決まっていない。1冊で通したい | 過去問の収録回数は専用の過去問集より少なめ |
| 分野別・でる順 | 出やすい語句・文法・読解・リスニングを分野ごとに練習 | 過去問で崩れた技能がはっきりしている | 本番の時間配分の練習にはならない |
| 直前対策 | 収録回数を絞り、短期間で本番形式を回す構成 | 試験まで数週間しかない | 演習量が少ないので、これ1冊で基礎は埋まらない |
単語帳はこの4タイプとは別枠です。語句の空所補充で落としている場合にだけ足す 弱点補強の道具 と考えてください。3級向けの単語帳の選び方は別記事で整理しています。
→ 英検3級の単語帳はどれを選ぶ?中学生向けの選び方と覚え方
3級の場合、1冊目は過去問題集か総合対策型、そのうえで弱点に応じて2冊目を足す、という順番が無駄の出にくい進め方です。中学生は部活動や定期テストと並行することが多いので、最初から3冊も4冊も抱えると、どれも中途半端になりやすいためです。
今の状態別|おすすめのタイプはこう変わる
同じ3級受験でも、スタート地点によって最初に買うべき本は変わります。相談の多い4パターンで整理します。
中学の英文法があやしい場合
過去問から入っても、解説の日本語が理解できずに止まります。この場合は薄い文法解説書で土台を作ってから過去問に入るほうが結果的に早くなります。ただし文法書に何か月もかけるのは本末転倒です。一次試験までの期間の3分の1までを目安に区切り、残りは必ず本番形式に充ててください。
4級には受かっているが3級は初めての場合
ご相談として多いパターンです。総合対策型か過去問題集から入って問題ありません。4級までとの違いは、ライティングと二次試験があることだと考えて、書く練習の時間を別に確保します。4級の問題集選びから振り返りたい場合はこちらもどうぞ。
→ 英検4級の問題集はどれを選ぶ?中学生向けの選び方と使い方
一度受けて不合格だった場合
前回の成績表で、どの技能のスコアが低かったかが分かっています。分野別・でる順を先に買い、崩れた技能を潰してから過去問に戻るほうが効率的です。過去問を買い足すより、前回使った本の解き直しが有効な場合もあります。
試験まで1か月を切っている場合
新しく分厚い本を買っても終わりません。直前対策型に絞り、本番と同じ時間で解き切ることを優先します。詳しくは後述の早見表を参照してください。
最初の1冊は過去問題集から選ぶ
過去問題集は、収録回数の多いタイプと、攻略ガイドを厚くしたタイプがあります。
収録回数が多いタイプは、本番形式の演習量をしっかり確保したいときに向いています。何回分も解くことで、時間が足りなくなるのは長文なのか、リスニングでの集中が切れるのか、といった自分のクセが見えてきます。
一方、問題形式ごとの攻略ガイドや、得意不得意を分析するチェックテストまで入った1冊完結型もあります。解説の細かさ・別冊の作り・音声アプリの操作感は出版社によってかなり違うので、可能なら中身を見比べてから決めると納得しやすくなります。
年度版を選ぶときのポイントは、受験する年度に近い版を選ぶことです。英検は出題形式が見直されることがあり、古い年度版だと現在のライティングの課題が入っていない場合があります。3級はEメールの返信を書く問題があるので、ここが収録されているかどうかは購入前に確認しておくと安心です。
級ごとの収録回数の違いや、過去問の具体的な回し方については、こちらの記事でも整理しています。
→ 英検 過去6回全問題集はどれを選ぶ?級別の選び方と使い方
公式の無料過去問と市販の問題集はこう使い分ける
意外と知られていませんが、英検公式サイトでは過去1年分(3回分)の過去問が無料で公開されています(本会場・準会場F日程の実施分。2026年9月7日確認)。問題冊子・解答・リスニング音源が手に入るので、まず自分が今どのくらい取れるのかを測るだけなら、買わずに始められます。
検索上位で紹介されている記事の多くは購入前提で書かれていますが、次のように線引きすると無駄が減ります。
無料の公式過去問で足りる場面
- 受験を決めた直後に、現在地を測りたいだけのとき
- 買う本のタイプを決めるために、どの技能で落ちるかを先に知りたいとき
- 直前期に、時間配分の確認としてもう1回分だけ通しで解きたいとき
市販の問題集を買ったほうがよい場面
- 解説が必要なとき。公式が配布しているのは問題と解答で、なぜその選択肢になるのかの解説は市販書の役割です
- 3回分より多く解きたいとき。公式で手に入るのは直近1年分に限られます
- ライティングの解答例が欲しいとき。書く問題は正解が1つに定まらないため、模範解答と評価の観点が載っている本が要ります
- 二次試験の練習素材が欲しいとき。音読パッセージとイラストが手元に必要になります
つまり、無料の過去問は 実力測定と時間配分の道具、市販の問題集は 解説とライティング・面接の素材 と役割が分かれます。両方を使い分けるのが無駄の少ない進め方です。
弱点を埋める分野別と、直前の仕上げ
過去問を1〜2回分解くと、点が伸びない場所がはっきりしてきます。そこで役に立つのが分野別・でる順タイプです。語句の空所補充で落としているなら熟語と文法、長文で時間切れになるなら読む量、というように、崩れている技能だけを集中的に練習できます。
なお、このタイプはシリーズによって改訂の時期が異なります。対応している試験形式・改訂版かどうかを商品ページで確認してから選ぶようにしてください。
試験日まで残りわずかというときは、収録回数を絞った直前対策タイプが使いやすくなります。分厚い過去問を前に手が止まるより、3回分を本番と同じ時間で解き切って、間違えた問題だけ復習するほうが、限られた時間では得点につながりやすくなります。
冊数の目安としては、過去問1冊+弱点用1冊で十分なことが多いです。余裕があれば直前対策を足す、という考え方でよいでしょう。
学習段階別の組み合わせ|残り期間で買う本は変わる
同じおすすめでも、残り3か月の人と残り2週間の人では答えが逆になります。期間別に、買う本・やること・切り捨てることを整理しました。
| 残り期間 | 買う本 | やること | 切り捨てること |
|---|---|---|---|
| 3か月 | 過去問または総合対策1冊+分野別1冊 | 公式の無料過去問で現在地を測る → 分野別で弱点を潰す → 過去問で通し演習 → 直前2週間はライティングと音読 | 単語帳の完走(出た語だけ拾う運用に切り替える) |
| 1か月 | 過去問または総合対策1冊のみ | 週1回の通し演習と、間違えた問題の解き直し。ライティングは型を1つ決めて毎週1本書く | 分野別の買い足し、文法書の通読 |
| 2週間 | 直前対策1冊のみ | 本番と同じ時間で解き切る→採点→間違いだけ復習を3回繰り返す。音読は毎日5分 | 新しい参考書、単語の総まくり |
どの期間でも共通して外せないのは、ライティングを白紙で出さないことです。前述のとおりスコアは技能ごとに均等配分されるため、2問しかないライティングの取りこぼしは、リーディングの数問分では取り返せません。
演習に入るタイミングの目安
語彙が不安なうちは過去問に手を出しにくいものですが、単語帳を仕上げてから演習に入ろうとすると、たいてい間に合いません。長文の内容一致で、知らない単語はあるが話の流れは追える、という状態になったら、語彙が完璧でなくても過去問に入って構いません。分からなかった語を過去問から拾って覚えるほうが、出題される語に近い語彙が身につきます。
問題集選びでよくある失敗パターン
書店で迷った末に起きやすい失敗を4つ挙げます。どれも当日の失点に直結します。
- 最初にまとめ買いする:過去問・分野別・単語帳・直前対策を一度に買い、どれも数ページで止まる。1冊目を決めて解き始め、崩れた技能が見えてから2冊目を買う
- 古い年度版を安さで選ぶ:演習量を増やす目的なら使えますが、ライティングの課題が現行と違う版だと、当日に見たことのない形式が出ます。メインの1冊は現行形式に対応した版にする
- 解説を読まずに丸を付けて終わる:過去問は答え合わせをした後が本番です。長文は選択肢の根拠になった一文に線を引く、リスニングはスクリプトを見ながらもう一度聞く、まで含めて1回分と考える
- 二次試験の素材が入っていない本だけで済ませる:3級は面接があります。総合対策型や過去問題集には二次試験問題が収録されていることが多いので、購入前に目次で確認しておくと、後から買い足さずに済みます
3級ならではの書く・話すへの備え方
3級で初めて出てくるライティングと面接は、問題集を解くだけでは仕上がりにくい部分です。
ライティングは、いきなり上手に書こうとせず、型を決めてしまうのが近道です。意見を述べる問題なら、自分の考え→理由を2つ→まとめ。Eメールの返信なら、相手の質問に答える→自分から質問する。このように書く順番を固定します。過去問の解答例をそのまま書き写して、使える表現をストックしておくのも有効です。手持ちの問題集にライティングの解答例が1〜2例しか載っていない場合にだけ、専用の対策本を足すかどうかを検討すれば十分です。
二次試験は、声に出す練習をした回数がそのまま出やすい部分です。問題集の二次試験問題を使い、音読とイラスト描写を繰り返しておくと当日に言葉が出てきやすくなります。設問ごとの答え方の型や、家庭でできる練習メニューは別記事にまとめてありますので、二次対策はそちらを参照してください。
→ 英検3級の面接対策|二次試験の流れと設問別の答え方・練習メニュー
→ 英検二次試験の対策本はどれを選ぶ?級別のおすすめと使い方
リスニングが伸び悩んでいる場合は、問題集を替える前に、聞き方そのものを見直したほうが早いこともあります。
→ 英検リスニングの勉強法|点が伸びない原因と過去問の使い方
筆者の判断基準|何冊買うかを決める3つの問い
本記事で問題集をすすめるかどうかは、次の3つの問いへの答えで決めています。買う前に順番に答えてみてください。
問い1:試験まで何週間あるか
4週間を切っているなら、新しい本は直前対策型1冊まで。それ以上増やしても解き切れず、手を付けなかったページが焦りを生みます。8週間以上あるなら、過去問または総合対策に分野別を足す2冊構成が機能します。
問い2:中学の文法が入っているか
過去問の解説を読んで意味が分かるなら、文法書は不要です。解説の日本語が理解できないなら、問題集より先に薄い文法解説書が必要です。ここを飛ばして過去問を買うと、答え合わせが作業になります。
問い3:解き直す時間を確保できるか
1回分を解く時間だけでなく、同じ時間をもう一度、解き直しに使えるかで判断します。確保できないなら、収録回数の多い本を買っても未使用のページが残ります。回数の少ない本を選び、1回分を2回ずつ回すほうが得点は伸びます。
3つとも余裕があると言えないなら、冊数を増やさないというのが基本方針です。十数冊を紹介している記事もありますが、中学生が部活動と定期テストの合間に消化できる量は限られます。買った本の数ではなく、通しで解いた回数が結果を左右します。
よくある質問
Q. 問題集は何冊必要ですか?
過去問または総合対策を1冊から始めて、弱点が見えたら分野別を1冊足す形で足りることが多いです。最初にまとめ買いすると、やり切れずに終わりやすくなります。
Q. 公式の無料過去問だけで合格できますか?
現在地の測定と時間配分の練習はできますが、解説・ライティングの解答例・二次試験の素材が付かないため、それだけで仕上げるのは負担が大きくなります。無料の過去問で実力を測り、必要な機能がある1冊を買う、という使い分けをおすすめします。
Q. 過去問題集と総合対策型はどちらを買うべきですか?
何から手を付ければよいか決まっていないなら、問題形式ごとの攻略ガイドが付いた総合対策型が動き出しやすくなります。すでに勉強の順番が決まっていて演習量が欲しいなら、収録回数の多い過去問題集が向いています。
Q. いつから始めればいいですか?
学習量にもよりますが、部活動と両立する中学生なら、試験の2〜3か月前から週2〜3回のペースで進めると無理が出にくくなります。申込期間や試験日は年度ごとに決まっているので、日程から逆算して計画を立てましょう。
→ 英検2026年度の試験日はいつ?第1回〜第3回の日程と申込期間まとめ
Q. 古い年度版や中古でもいいですか?
演習量を増やす目的なら使えますが、メインの1冊は現行の形式に対応した版をおすすめします。特にライティングは形式が変わっている部分があるため、古い版だけで対策すると当日に戸惑う可能性があります。
Q. 単語帳も買ったほうがいいですか?
語句の空所補充で落としているなら、単語対策を足す価値があります。逆に読解とリスニングでつまずいているなら、まずは過去問の演習量を優先するほうが効率的です。
Q. 保護者はどこまで手伝えばいいですか?
面接の練習相手と、音読を聞いてあげる役はとても効果的です。英語が得意でなくても、時間を計る、解答例と見比べる、だけでも十分に支えになります。
参照した公式情報(取得日)
本記事の試験形式・問題数・解答時間・スコアに関する記述は、公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトを出典としています(いずれも2026年9月7日取得)。
試験形式や出題内容は改定されることがあります。受験する回の最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
まとめ
英検3級の問題集選びは、次の順番で考えると迷いにくくなります。
- 3級は中学卒業程度で、ライティングと面接が加わる級だと理解する(スコアは技能ごとに均等配分)
- 公式の無料の過去問で現在地を測り、どの技能が崩れているかを先に知る
- 現行形式に対応した過去問題集か総合対策型を1冊選ぶ
- 解いて崩れた技能を、分野別・でる順で1冊分だけ補う
- 試験直前は回数を絞った直前対策で本番の時間感覚を仕上げる
- 書く・話すは、問題集とは別に型を決めて声に出す練習を重ねる
冊数を増やすより、選んだ1冊を最後まで回し切るほうが得点につながりやすくなります。まずは公式の過去問を1回分、時間を計って解くところから始めてみてください。


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