大学受験 夏休みの模試復習|結果が届く9月までに終える手順と計画

20260712_大学受験夏休み模試復習方法 大学受験

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大学受験 夏休みの模試復習|結果が届く9月までに終える手順と計画

夏休みに受けた模試、点数や判定が気になったまま、問題冊子を机の隅に置きっぱなしにしていませんか。大学受験の夏の模試には、ほかの時期にはない事情があります。成績が返ってくるのは、たいてい夏休みが終わったあとだということです。返却を待ってから復習しようとすると、まとまった時間が取れる夏が、そのまま過ぎてしまいます。

この記事では、夏休みに受ける模試の復習方法を、返却を待たずに夏のうちに終える復習と、9月以降に成績が届いてからやる確認に分けて整理します。間違いの3分類ごとの直し方、科目別に見るべき失点、1回の模試にかける復習時間の目安、夏の学習計画への入れ方、そのまま使える復習シートの型まで順に紹介します。

塾に通っていない場合、模試は数少ない客観的な評価の機会になります。どこまでを自分で進め、どこを外に補うかの線引きは大学受験は塾なしでどこまでできる?可能な範囲と補い方で整理しています。

夏の模試は秋以降の勉強の設計図になる

模試の判定は、その時点での相対的な位置を示すものです。判定そのものよりも、どこを間違えたか、なぜ間違えたかという中身のほうが、これからの学習にとってはるかに重要になります。

夏の模試には、次の2つの特徴があります。

  • 出題範囲が広がる:春の模試より範囲が進み、1学期までの抜けがまとめて表に出ます。
  • 本番まで半年足らずの位置にある:大学入学共通テストの本試験は令和9年1月16日と17日です。7月下旬の模試から数えると、残りは半年を切っています。

学期中は授業や部活に追われて復習が後回しになりがちですが、夏なら1回の模試をじっくり分析し、弱点を計画的につぶしていけます。逆にここで復習を飛ばしてしまうと、同じミスを秋の模試や本番まで引きずってしまうことも少なくありません。夏の模試は終わったテストではなく、秋以降の勉強の設計図として使うものです。

高1・高2のうちから復習を続ける土台をつくりたい方は、高1の夏休み勉強法|計画倒れを防ぐ習慣の作り方もあわせて参考にしてください。

夏に受ける主な模試と成績が届く時期

夏の模試の成績がいつ届くのかを、河合塾が公表している2026年度の全統模試の年間スケジュール(高3生・高卒生対象、公開会場受験)で確認します。

模試 実施日 成績公開日
第2回 全統共通テスト模試(マーク式) 7月26日(日) 9月7日(月)
第2回 全統記述模試(記述式・論述式) 8月23日(日) 10月13日(火)

(河合塾の公表資料より。会場によって実施日が異なる場合や実施しない場合があります)

7月下旬に受けた共通テスト型の模試は9月上旬、8月下旬の記述型は10月中旬に成績が公開されます。つまり夏休み中に受けた模試の成績は、夏休み中には届きません。駿台やベネッセなど、ほかの主催者の模試も実施から成績返却までには間が空くので、受けた模試の案内で成績公開日を確かめておきましょう。

それぞれの模試の位置づけや対策は、全統共通テスト模試2026の日程は?マーク式の実施時期と対策のポイントと全統記述模試2026の日程は?河合塾の実施時期と対策のポイントにまとめています。

夏のうちにやる復習と、成績が届いてからやる確認

成績表を待てない以上、夏の模試の復習は自己採点を起点に夏のうちに終える部分と、成績が届いてから照らし合わせる部分に分けます。7月下旬の共通テスト型と8月下旬の記述型の2回を受ける場合、夏の暦は次のように組めます。

時期 やること ねらい
7月下旬の模試当日〜翌日 自己採点と感触メモ、間違いの3分類 記憶が新しいうちに原因を残す
8月上旬 解き直しと、1週間後の再テスト 夏のうちに解ける状態にする
8月中旬 分類で見えた弱点を夏の後半の計画に入れる 残りの夏の使い道を決める
8月下旬の模試 7月に見つけた弱点が直ったかを確かめる 7月の復習の答え合わせ
9月以降の成績公開後 設問別の正答率や分野別の得点と、自分のメモを照合する 秋の計画の修正

ポイントは、8月下旬の模試を7月の復習の確認の場として使うことです。形式は違っても、7月に知識不足や手順ミスで落とした分野が8月の模試でも出てくれば、夏の復習の効果をその場で確かめられます。2回の模試を別々のイベントとして扱うより、1セットで考えたほうが夏の時間を無駄にしません。

間違いの3分類と夏休み中の直し方

自己採点が終わったら、失点を原因で3つに分けます。分類によって、夏のうちに直すのか、秋に回すのかが変わります。

分類 見分け方 夏休み中の直し方
知識不足 単語・公式・用語を知らなかった 該当範囲の教科書や問題集に戻り、覚え直す対象をリストにする
手順ミス 知識はあったが、解き方の運び方や計算で崩れた 解答を見ずにもう一度最後まで解き、どこで崩れたかを書き残す
時間切れ 時間があれば解けた、または手を付けられなかった 時間を計って解き直し、解く順番と1問あたりの配分を決め直す

夏のうちに優先するのは、手順ミスと時間切れです。どちらも知識はあるので、解き直しと時間配分の見直しで短期間に得点へ結びつきやすい分類です。

知識不足は、範囲が狭ければ夏のうちに埋めますが、範囲が広い場合は夏の基礎固めの計画そのものに組み込むほうが現実的です。知識不足が多すぎて夏のうちに埋めきれないと感じたら、大学受験の夏休み、基礎固めが間に合わないと感じたときの立て直し方で優先順位の付け方を確認してください。知識不足が英語の語彙に集中している場合は、大学受験で英単語を覚えられない|回転と想起で定着させるで単語帳の回し方から見直すのが近道です。

夏休みの復習5ステップ

分類を軸に、夏の模試1回分の復習を5つのステップで進めます。1科目ずつ、数日に分けて進めて構いません。

ステップ1 当日〜翌日に自己採点と感触メモ

解答が配られたら、当日か翌日に自己採点をします。点数を出すだけでなく、大問ごとに知識不足・手順ミス・時間切れのどれだったかをひとことメモしておきましょう。成績表が届くのは夏休み明けなので、このメモが夏の復習のいちばんの手がかりになります。

ステップ2 失点を3分類し、夏に直すものを選ぶ

メモをもとに失点を3分類し、夏のうちに直すものに印を付けます。手も足も出なかった難問は、いったん対象から外して構いません。

ステップ3 解き直しノートを作る

印を付けた問題を解き直します。見開きの左に問題(またはコピー)、右に正しい解き方となぜ間違えたかを書く形式が使いやすいです。答えを写すのではなく、次に同じ問題が出たときに自力で解ける状態を目指します。

書き方や続け方に迷うときは、勉強法の本を1冊参考にすると型が定まります。まずは基本の型を押さえたい人に向いた1冊がこちらです。


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ステップ4 1週間後に再テストする

解き直したら、1週間ほど空けて同じ問題をもう一度、何も見ずに解きます。ここで解ければ定着している証拠です。解けなければ、理解のどこが弱いのかをもう一度掘り下げます。

夏だけで終わらせず秋以降も同じ形で回したい場合は、大学受験の模試の復習方法|通年で回す解き直しノート術で年間の運用方法を紹介しています。

ステップ5 弱点を夏の学習計画に反映する

最後に、分類した弱点を夏休み後半の学習計画に落とし込みます。三角関数の応用が弱い、英語長文の時間配分が課題といった具体的な項目を、参考書や問題集のどの範囲でつぶすかまで決めておくと、残りの夏を迷わず使えます。

科目別|夏の模試で見るべき失点

夏の模試では、まだ学校で扱っていない範囲が出題されることがあります。高校でどの科目をどの学年で学ぶかは、学習指導要領に基づいて各学校が教育課程を組むため、学校ごとに進度が違います。未習範囲の失点と既習範囲の失点を分けて数えるのが、夏の模試ならではの見方です。

科目 夏の模試で見るべき失点 夏のうちの手当て
英語 共通テスト型での時間切れ、語彙の抜けで内容が取れなかった設問 時間を計って解き直し、大問ごとの配分を決める。知らなかった語を書き出す
数学 既習範囲での手順ミス・計算の崩れ 方針だけ確認して自力で最後まで解く。未習範囲の失点は切り分けて数える
国語 古文・漢文の単語と文法の知識不足、現代文の根拠の取り違え 古文・漢文は知識の穴をリスト化、現代文は選択肢ごとに本文の根拠を書き込む
理科・地歴公民 既習範囲の知識不足 既習範囲だけを復習対象にし、未習範囲は2学期の授業と合わせて進める

未習範囲の失点まで夏のうちに埋めようとすると、既習範囲の手当てが手薄になります。夏の復習の対象は既習範囲に絞るのが基本です。

1回の模試にかける復習時間と夏の計画への入れ方

夏は時間があるぶん、1回の模試の復習に何日もかけてしまいがちです。筆者は、1回の模試の復習は、受験にかかった時間と同じくらいを上限の目安にすることをすすめています。それ以上かかる場合は、難問まで対象にしているか、解き直しノートの清書に時間を使いすぎていることが多いからです。

時間の割り振りは、3日に分けると夏の計画に組み込みやすくなります。

日 やること 夏の計画への入れ方
1日目(当日〜翌日) 自己採点・感触メモ・3分類 模試の翌日は通常の計画を軽めにしておく
2日目(数日以内) 印を付けた問題の解き直し 科目ごとに分けて、普段の演習時間の枠に入れる
3日目(1週間後) 再テストと、弱点の計画への反映 夏の計画表の見直し日と同じ日に置く

模試の日程は夏の計画を立てる段階で分かっているので、模試の翌日と1週間後をあらかじめ空けておくと、復習が後回しになりません。科目配分から夏の計画を組む方法は大学受験の夏休みの勉強計画|配点から決める科目配分と1日の型で解説しています。復習の時間を1日のどこに置くか決めきれないときは、高3夏休みの1日のスケジュール例を土台にして組み立てると考えやすくなります。

夏の判定の読み方と秋以降の志望校判断

9月以降に届く夏の模試の判定は、7月下旬や8月下旬の時点の学力を示したものです。その判定には、受験後に進めた夏の復習や演習の成果は反映されていません。夏の判定だけで志望校を決めるのは早すぎます。

成績が届いたら、判定より先に次の順で見るのがおすすめです。

  1. 設問別・分野別の得点:夏のうちに付けた3分類のメモと照らし合わせ、自分の見立てが合っていたかを確かめる
  2. 多くの受験者が取れている問題での失点:ここに失点があれば、秋の最優先課題になる
  3. 判定:秋の模試の判定と並べて推移を見る材料として記録する

志望校を変えるかどうかは、夏の判定1回ではなく、秋の模試の結果と合わせて考えるのが一般的です。判断に迷ったときの材料の集め方は大学受験で志望校を下げるか迷ったら|時期別の判断材料と切り分け方が参考になります。

夏の模試復習シート(テンプレ)

夏の模試1回につき1枚、次の形で記録しておくと、8月下旬の模試での確認と、9月以降の成績表との照合がスムーズになります。ノートに表を書き写すか、ルーズリーフ1枚にまとめて使ってください。

項目 書く内容
模試名・実施日 例:第2回 全統共通テスト模試・7月26日
科目・大問 失点した大問を1行ずつ
分類 知識不足/手順ミス/時間切れ
原因のひとこと 公式を忘れた、第3問で時間が足りなかった、など
夏に直すか 直す/秋に回す(未習範囲・難問)
直し方 戻る教材とページ、解き直しの予定日
再テスト日と結果 1週間後の再テストの日付と、解けたかどうか
次の模試での確認 8月下旬の模試で同じ分野が出たか、取れたか
成績公開後の照合 設問別の正答率と自分の見立てが合っていたか

夏に直すか秋に回すかの欄を設けるのがこのシートの特徴です。全部を夏に直そうとして手が止まるのを防ぎ、秋に回した項目は2学期の計画にそのまま引き継げます。

復習の質を上げる勉強法の本

復習の手順に慣れてきたら、勉強法そのものを見直すと復習の効率が上がりやすくなります。目的別に2冊を紹介します。数値やレビューは商品カードの表示をご確認ください。

志望校から逆算して受験全体を組み立てたい人には、受験戦略と勉強法を体系的にまとめたこちらが向いています。

模試で基礎の抜けが目立った人には、土台づくりに焦点を当てたこちらが役立ちます。

目的 向いている人
受験戦略を体系的に立てたい 夏の模試の結果から秋以降の計画を組み直したい人
基礎から固め直したい 夏の模試で知識不足の失点が多かった人

どちらも勉強の進め方の型を示す本なので、夏の模試で落とした問題そのものの直し方は教えてくれません。手順ミスや時間切れが中心で、やり方より演習量が足りていない人は、本を読むより先に、手元の問題集で解き直しと再テストを進めるほうが得点につながります。

筆者の判断基準

夏の模試の復習で筆者が重視しているのは、次の3点です。

  • 成績表を待たずに夏のうちに手を付けているか:夏の模試の成績が届くのは夏休み明けです。返却を待つ前提の計画は、夏の時間を復習に使えません。
  • 夏に直すものと秋に回すものを分けているか:未習範囲や難問まで夏に抱えると、既習範囲の手順ミスや時間切れといった、短期間で得点に変わる失点の手当てが遅れます。
  • 8月下旬の模試を7月の復習の確認に使っているか:模試を受けるたびに新しい弱点を探すだけでなく、前回直したところが取れたかを確かめると、復習の効果が目に見えます。

ノートの見た目や冊数よりも、再テストで解けたかどうかを記録しているかを基準にしています。

よくある質問

8月下旬の模試までに7月の模試の復習が終わりません。

すべてを終える必要はありません。手順ミスと時間切れの失点を優先し、知識不足のうち範囲が広いものは秋に回す欄へ移しましょう。8月下旬の模試を受けたら、その模試の自己採点と3分類を先に済ませ、7月分の残りはそのあとで構いません。

成績表が届く前に秋の計画を立ててもいいですか。

自己採点と3分類のメモがあれば、成績表を待たずに立てて問題ありません。成績が届いたら、設問別の得点とメモを照合し、ずれていた部分だけ計画を修正します。返却を待ってから計画を立てると、9月の数週間を使い道が決まらないまま過ごすことになります。

高1・高2でも夏の模試の復習は必要ですか。

必要です。ただし高1・高2の夏は、受験学年に比べて未習範囲が多いため、既習範囲の手順ミスと知識不足に絞った短い復習で十分です。復習の習慣を早めに作っておくと、受験学年の夏に同じ手順をそのまま使えます。

まとめ

大学受験の夏休みに受ける模試の復習方法を整理しました。

  1. 夏の模試の成績が届くのは夏休み明け。返却を待たずに夏のうちに復習を終える
  2. 自己採点の当日に、知識不足・手順ミス・時間切れの3つに分類する
  3. 夏に優先するのは手順ミスと時間切れ。未習範囲と難問は秋に回す
  4. 1回の復習は受験時間と同じくらいを上限に、3日に分けて夏の計画に入れる
  5. 8月下旬の模試を7月の復習の確認に使い、成績が届いたら設問別の得点とメモを照合する

夏の模試は受けて終わりではなく、秋以降の勉強を決めるための材料です。復習シートを1枚ずつ埋めていけば、成績表が届くころには、次に何をやるかがすでに決まっているはずです。

参照した公式情報(取得日 2026-10-09)

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