医学部予備校の合格実績2026|ランキングを鵜呑みにしないための数字の読み方

20260712_医学部合格実績予備校ランキング2026 塾・予備校の合格実績

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医学部予備校の合格実績2026|ランキングを鵜呑みにしないための数字の読み方

医学部を目指すご家庭にとって、予備校選びは大きな決断です。パンフレットや公式サイトに並ぶ「医学部○○名合格」という数字は、つい一番多い塾を選びたくなる魅力があります。ですが、この合格者数を予備校ごとに単純に並べて「ランキング」にすると、実態を見誤ることがあります。

この記事では、2026年入試について各予備校が公式に発表した医学部の合格実績を、確認できた数字だけを使って整理します。そのうえで、なぜ横並びのランキングにしにくいのか、保護者・受験生として数字をどう読めばよいのかをお伝えします。順位付けそのものよりも、「読み方」を持ち帰っていただくことを目的とした記事です。

なぜ合格実績を単純にランキングできないのか

結論からお伝えすると、医学部の合格実績を予備校ごとに1列に並べて優劣を決めるのは、2026年入試に関しては難しい状況です。理由は大きく2つあります。

1つ目は、集計の前提が予備校ごとに違うこと。誰を「自塾生」として数えるか(在籍生だけか、講習の受講生も含むか)、現役生だけか浪人生も含むか、1人が複数の大学・学部に合格したときにそれぞれ数えるか、といった基準が各社で異なります。基準が違う数字を並べても、同じ土俵の比較にはなりません。

2つ目は、そもそも数字を公表していない予備校があること。後述するように、2026年入試については合格者数を公表しない方針に変わった予備校もあります。全社の数字が揃わない以上、完全なランキングは作れません。

そこで本記事では、順位ではなく「確認できた事実」と「読み方」を軸にまとめます。

2026年入試で公式に確認できた医学部の合格実績

まず、公式発表などから数字を確認できた分だけを表にまとめます。数字は各予備校の公式サイト等に基づくもので、確認できなかった項目は無理に埋めていません。

予備校 2026年 医学部医学科の合格者数 集計の対象 主な出典
東進(東進ネットワーク) 医学部医学科 合計 1,662名(国公立/私立の内訳は本文で確認できず) 現役生のみ・講習生/模試生は含まない・延べ toshin.com
河合塾(河合塾グループ) 国公立大医学部 1,651名/私立大医学部 2,928名 グループ関連法人の在籍者+講習受講生・延べ manavis.com
駿台 2026年は非公表(参考として2025年は国公立医1,867名/私立医2,359名) 延べ(2025年参考値) sundai.ac.jp
代々木ゼミナール 本体(大学受験部門)は非公表 yozemi.ac.jp

東進は、2026年の医学部医学科の合格者を合計1,662名(前年より69名増)と公式に発表しています。ただし国公立と私立の内訳は、公式の一覧が数字を画像で掲載しているため今回は文字として確認できませんでした。ここでは合計値のみを扱います。

河合塾グループは、国公立大医学部(医学科)計1,651名、私立大医学部(医学科)計2,928名を公表しています。なお河合塾のメインサイトは今回アクセスできず、同じ河合塾グループ関連法人の実績を掲載する公式グループサイト(河合塾マナビス)から確認した数字です。

「非公表」になった予備校もある

医学部の実績を語るうえで見落とせないのが、駿台と代々木ゼミナールの動きです。

駿台は、2026年度入試以降、合格者数の掲載を終了するとグループの公式で明言しています。つまり2026年の合格者実数は公式には出てきません。公式の合格実績ページに残っているのは2025年度入試分までです。参考までに、最後の公表年である2025年度は、国公立大医学部医学科1,867名、私立大医学部医学科2,359名でした。これは2025年の数字であり、2026年の実績ではない点にご注意ください。

代々木ゼミナール本体(一般の大学受験部門)は、もともと自塾の合格者数を公表しない方針です。公式サイトは合格体験談の掲載が中心で、東大や医学部の合格者数という形では出していません。入試情報ページに大学名と数字が載っていることがありますが、それは大学側が公表した志願者・合格者データであって、代ゼミ生の合格者数ではありません。

なぜ非公表化が起きているのか。駿台の公式は、複数の予備校が発表する東大合格者数の合計が東大の定員を大きく上回ってしまう点などを挙げ、数字が実態を表しにくくなっていることを理由にしています。これは合格実績という数字の性質を考えるうえで示唆的です。

この「合計が定員を上回る」という現象については、東大合格実績で予備校を選ぶ前に知っておきたい数字の読み方で仕組みを詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

数字が「多く見える」仕組み — 4つのポイント

同じ「医学部○○名」でも、その中身は予備校によって違います。比較を難しくしている代表的な違いを整理します。

  • 延べか実数か:多くの予備校の合格者数は「延べ」です。1人が複数の大学・学部に合格すると、その都度カウントされます。東進も河合塾グループも、公式に、1人で複数合格した場合はそれぞれ計上すると明記しています。つまり合格者数は「合格した人数」ではなく「合格の件数」に近い性質を持ちます。
  • 誰を自塾生と数えるか(母集団):東進は現役生のみで、講習生や模試生を含みません。一方、河合塾グループは在籍者に加えて講習受講生も集計対象に含みます。母集団の取り方が広いほど、合格者数は大きくなりやすい傾向があります。
  • 現役か浪人を含むか:東進の数字は現役生のみの合同実績です。浪人生を多く抱える予備校と、そのまま比べることはできません。
  • 校舎単位かグループ全体か:東進はネットワーク全体、河合塾はグループ関連法人全体の合計です。単一校舎の実績とは規模の前提が異なります。

これらはどれも「水増し」というより、集計方針の違いです。だからこそ、数字の大小だけで良し悪しを判断するのではなく、「どの前提で数えた数字か」をセットで見る必要があります。

合格実績の正しい読み方 3ステップ

保護者・受験生として実績を見るとき、次の3つを意識すると数字に振り回されにくくなります。

  1. 集計方法の注記を必ず読む:合格実績ページの下部には、たいてい小さな文字で「延べ人数」「講習受講生を含む」などの注記があります。ここが数字の意味を決めます。
  2. 絶対数より、自分が受ける大学の実績を見る:全体の合計人数より、志望する大学・学部でその予備校がどれだけ合格者を出しているかのほうが、自分にとっては参考になります。
  3. 複数年で見る:単年の数字は年度の入試状況にも左右されます。可能であれば過去年のページも確認し、傾向として捉えると安定した判断ができます。

この3ステップは医学部に限らず、難関大の実績を見るときにも同じように使えます。京大の合格実績を予備校ランキングで選べるかを検証した記事では、同じ視点を大学単位の数字に当てはめて解説しています。

数字より大切な「自分に合うか」の見極め

合格実績は予備校選びの入り口としては役立ちますが、最終的に成果を左右するのは、お子さん本人とその環境の相性です。授業のスタイル(対面か映像か)、質問のしやすさ、通いやすさ、医学部特有の面接・小論文への対応、自習環境。こうした要素は数字には表れません。

とくに医学部入試は、学力試験に加えて面接や小論文が課される大学が多く、対策の幅が広いのが特徴です。予備校のサポート体制を確認するのはもちろん、家庭でも早い段階から出題傾向に触れておくと、志望校選びや併願の判断がしやすくなります。

早めに傾向をつかむための一冊

医学部の面接・小論文は、大学ごとに問われるテーマや形式が異なります。予備校の対策と並行して、自分でも全体像を押さえておきたい場合は、対策本を1冊手元に置いておくと役立ちます。


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こうした対策本は、どんな問いが出るのかを早めに知り、予備校での指導を受ける前の下地づくりに使えます。価格やレビューは変動するため、購入前に最新の情報をご確認ください。

まとめ

2026年入試の医学部合格実績は、東進が医学部医学科合計1,662名、河合塾グループが国公立医1,651名・私立医2,928名を公表している一方、駿台は2026年以降の掲載を終了し、代々木ゼミナール本体はもともと非公表という状況です。集計対象や延べ・実数の違いもあり、全社を1列に並べたランキングとして受け取るのは適切ではありません。

大切なのは、数字の大小ではなく「どんな前提で数えた数字か」を読み解き、志望する大学の実績と、お子さんとの相性を合わせて判断することです。最新かつ正確な合格実績は、必ず各予備校の公式サイトでご確認ください。


※合格実績は各塾の公式発表等に基づきます。集計方法により重複(延べ人数)を含む場合があります。主な出典:東進 https://www.toshin.com/recent/detail/RecentToshin.php?id=180 /河合塾グループ https://www.manavis.com/result/2026.html /駿台 https://www2.sundai.ac.jp/jisseki/ (2026年は公表終了)/代々木ゼミナール https://www.yozemi.ac.jp/ (本体は合格者数非公表)。数字は取得時点のものであり、各校の最終確定値や最新の掲載と異なる場合があります。

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