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英検3級の単語帳はどう選ぶ?おすすめの選び方と覚え方
英検3級を受けると決めたものの、単語帳が何種類もあってどれを買えばいいのか分からない——書店の英検コーナーに立つと、似たような表紙の本が並んでいて手が止まってしまう、という声はよく聞きます。お子さんの教材を選ぶ保護者の方なら、なおさら迷うところだと思います。
この記事では、英検3級の単語帳選びで迷っている方に向けて、次のことをお伝えします。
- 単語帳を選ぶ前に決めておきたい「どこまで覚えるか」の考え方
- 単語帳を比べるときに見るべき4つのポイント
- タイプ別のおすすめの選び方(出る順型/書いて覚える型/解説が丁寧な入門型)
- 音声を使って、単語帳をリスニング対策にもつなげる方法
- 「覚えられない」を防ぐ、1日の進め方と回し方
何冊もそろえる必要はありません。自分(お子さん)に合った1冊を選んで最後までやり切ることが、いちばんの近道です。
英検3級の単語帳は「どこまで覚えるか」を決めてから選ぶ
英検3級は、日本英語検定協会が「中学卒業程度」と位置づけている級です。5級・4級で学んできた基礎の集大成にあたり、高校入試レベルの力を測る目安にもなります。
ここで見落としがちなのが、3級から試験の形が変わるという点です。3級ではライティング(英作文)が一次試験に加わり、一次に合格すると二次試験として英語での面接があります。一次試験はリーディング・ライティングが65分、リスニングが約25分、二次試験は約5分の面接という構成です。
つまり3級の語彙は、「読んで意味が分かればいい単語」だけではありません。英作文で自分から書く単語、面接で口に出す単語、リスニングで音として聞き取る単語——同じ1語でも、求められる使い方が4技能それぞれで違います。
だからこそ単語帳を選ぶ前に、「読めればいい語」と「書けて言えるようにしたい語」をどう扱うかをイメージしておくと、教材選びがぶれにくくなります。基本的な語ほど、書ける・言えるところまで持っていく価値があります。
英検3級の単語帳を選ぶ4つのポイント
数ある単語帳の中から自分に合う1冊を選ぶために、次の4点を見てみてください。
1. 出題頻度順(でる順)に並んでいるか
試験までの日数が限られているなら、よく出る単語から順に載っている構成が扱いやすくなります。前半を集中的に覚えるだけでも得点につながりやすく、「どれから覚えるか」を自分で悩まずに済むのが利点です。
一方で、学校の学習と並行してじっくり進めたい場合は、テーマ別・品詞別に整理されたタイプのほうが頭に入りやすいこともあります。
2. 音声が付いているか
3級はリスニングの配点が小さくありません。目で見て覚えた単語も、音を知らなければ聞き取れないままになります。音声アプリやダウンロード音源に対応しているかどうかは、購入前に確認しておきたいところです。
3. 例文やフレーズで覚えられるか
英作文と面接がある3級では、単語を単独で覚えるより、短い文の中で覚えたほうが使いやすくなります。例文が付いている、会話表現がまとまっている、といった構成だと、そのまま話す・書く練習に転用できます。
4. 1日分の量とレイアウトが自分に合うか
続かない原因の多くは、1回あたりの分量が多すぎることです。1セクションの語数、赤シートの有無、文字の大きさや余白など、実際に開いたときの「進められそう」という感覚も大事な判断材料です。中学生が自分で進めるなら、1日分の区切りが最初から示されているタイプが向いています。
タイプ別に見る、英検3級の単語帳のおすすめの選び方
ここからは、選び方の軸ごとに候補を見ていきます。どれか1冊を選ぶ前提で読んでみてください。
まず定番から始めたい人:出る順型の単語帳
英検の単語帳としてまず名前が挙がるのが、旺文社の「でる順パス単」シリーズです。
過去問の出題データ分析にもとづいた「でる順」で単語・熟語が並び、前から順に進めるだけで、よく出る語からカバーできる構成になっています。単語編・熟語編に加えて会話表現もまとめられており、赤シートと無料音声が付くので、目と耳の両方から復習できます。100語単位のセクション構成なので、1日の範囲を決めやすいのも扱いやすい点です。
「まず定番を1冊、最後までやり切る」という進め方に向いています。
手を動かさないと覚えられない人:書いて覚えるタイプ
見て読むだけでは頭に残らない、書かないと落ち着かない——そういうタイプなら、同じシリーズの書き覚えノートを併走させる方法があります。
でる順パス単に対応した書き込み式のノートで、書く・聞くを組み合わせて定着を狙う作りです。スペルを正確に書けるようにしておくと、ライティングで単語を避けずに済むようになります。単語帳本体の代わりではなく、あくまで併用する位置づけと考えてください。
解説を読みながら進めたい人:入門寄りの単語帳
英検自体が初めてで、単語の羅列に向き合うのがつらいという場合は、日割りのプランや確認テストが組み込まれたタイプのほうが進めやすいことがあります。
「○日目」という単位で進める設計で、覚えた直後にその場で確認できる流れになっています。別冊で自分専用の書き込み単語帳を作れる構成もあり、スキマ時間の復習まで想定されています。ひとりで机に向かう習慣がまだできていない中学生に向いた形です。
音声を使うと、単語帳がリスニング対策にもつながります
単語帳を「読む教材」で終わらせないために、音声の使い方も決めておきましょう。おすすめは次の順番です。
- 音声を聞きながら、文字を目で追う
- 音声のあとに続けて声に出す(リピート)
- 意味を思い浮かべながら、例文ごと音読する
この3ステップを1セクションごとに回すだけで、聞き取れる単語がじわじわ増えていきます。黙読だけの場合と比べて、リスニングでの反応が変わってきやすい部分です。英検のリスニング全体の対策は、英検リスニングの勉強法で詳しくまとめています。
なお、スマホのアプリ操作が学習の妨げになる小学生・中学生には、紙面をタッチするだけで音が出る音声ペンという選択肢もあります。
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ドットコードが印刷された専用ステッカーを単語帳に貼り、ペン先でタッチすると対応する音声が再生される仕組みです(旺文社のでる順パス単5訂版シリーズなどに対応)。再生位置を探す手間がないぶん、音読の回数を確保しやすくなります。導入コストはかかるので、「アプリだと結局聞かない」という状態が続いている場合の解決策として検討してみてください。
覚え方|1日の進め方と、回転のさせ方
単語帳は、買った時点ではまだ何も進んでいません。続けるための型を先に決めておきます。
1日の語数は「7割思い出せる量」に
新出語をまとめて詰め込むより、少ない範囲を何度も見返すほうが記憶に残ります。1日分の目安は、翌日に7割思い出せる程度の量です。覚えきれない日があっても止まらず、次に進んでください。
1冊を7日で1周させる
1周目で完璧を目指さないのがコツです。範囲を7分割して1週間で1周し、それを何度も繰り返します。2周目以降は思い出せた語を飛ばせるので、1周にかかる時間はどんどん短くなります。
チェック印で「あやしい語」を絞る
思い出せなかった語だけに印を付け、次の周では印の語から見ます。試験直前に見返すのは、印が残った語だけで十分です。
試験日から逆算する
進め方が決まったら、試験日を決めて逆算します。英検は年に3回実施されており、2026年度の個人申込では、第2回の一次試験が10月4日(日)、第3回の一次試験が2027年1月24日(日)に予定されています(申込期間は回ごとに異なります)。日程の詳細は英検2026年度の試験日はいつ?にまとめてあります。
単語帳を2周する時間が取れるか、から逆算すると、受ける回を決めやすくなります。
よくある質問
中学1年生でも英検3級の単語帳を使えますか
使えますが、いきなり3級から始めると知らない語ばかりで手が止まりやすくなります。4級・5級の範囲に不安がある場合は、下の級の単語帳を短期間で1周してから3級に入るほうが、結果的に早く進むことが多いです。
単語アプリだけではだめですか
アプリだけでも語彙は増やせます。ただし、英作文でスペルを書く、面接で口に出すといった練習には、紙の単語帳や書き込み教材のほうが向いています。アプリは移動中の復習、紙は書く・声に出す練習、と役割を分けるのがおすすめです。
単語帳は何冊も必要ですか
3級であれば、基本は1冊で足ります。複数冊を並行すると、どれも中途半端に終わりがちです。増やすとしても「単語帳1冊+書き込み用ノート1冊」までにとどめ、残りの時間は過去問演習に回したほうが得点につながりやすくなります。
過去問といつ併用すればいいですか
単語帳を1周した時点で、一度過去問を解いてみてください。単語が足りないのか、読み方や解き方の問題なのかが分かります。過去問の選び方は英検 過去6回全問題集はどう選ぶ?を参考にしてください。
まとめ
英検3級の単語帳選びは、次の順番で考えると迷いにくくなります。
- 3級は中学卒業程度。ライティングと面接があるので、書ける・言える語も必要になる
- 選ぶときは「でる順か」「音声があるか」「例文で覚えられるか」「1日分の量が合うか」の4点を見る
- 定番の出る順型を軸に、書いて覚えたい人はノートを、解説がほしい人は日割り型を選ぶ
- 音声は「聞く→続けて声に出す→例文で音読」の3ステップで回す
- 1日の量は7割思い出せる程度にして、7日で1周を繰り返す
まずは1冊を決めて、今日の分から始めてみてください。知っている単語が増えてくると、長文もリスニングも取り組みやすく感じられる場面が増えていくはずです。


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