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大学受験の英単語帳おすすめの選び方|共テ・国公立二次・難関私大のレベル別
大学受験の英単語帳でおすすめを探していると、ランキング記事ごとに1位が違っていて、かえって決められなくなることがあります。書店の棚に似た厚さの単語帳が並んでいて、手に取っては戻すだけで帰ってきた、という人も多いはずです。
この記事は、特定の1冊を順位で推す内容ではありません。志望レベル(共通テスト中心・国公立二次・難関私大・最難関や医学部)と、いまの学年・時期から、自分に合う1冊目を決める手順をまとめました。共通テストの語彙レベルや学習指導要領の語数など、判断の土台になる数字は大学入試センターと文部科学省の公表資料で確認し、単語帳の収録語数は版元の公式ページで確認できたものだけを載せています。
先に要点を3つ挙げておきます。
- 1冊目は、志望レベルと残り時期で決める。名前の知られ方で選ばない
- 収録語数は見出し語・派生語・熟語の数え方で見え方が変わる。数字の大小だけで比べない
- 2冊目は1冊目の穴を埋めるために足す。同じタイプをもう1冊増やさない
- 結論の早見表|志望レベルと学年で決める1冊目
- 大学受験の英単語帳は「レベル」と「覚え方」の2軸で選ぶ
- 共通テストの語彙レベルと英単語帳の対応
- 収録語数の数え方|見出し語・派生語・熟語の違い
- 配列タイプ別の向き不向き|頻度順・テーマ別・語源・例文一体型
- 志望レベル別|大学受験の英単語帳の選び分け
- 1冊目を続けるか2冊目へ進むかの判定表
- 音声とアプリの使い分け|リスニングも100点満点
- 収録語数と残り期間で見る1日の分量表
- 単語帳と長文読解を並行させる順番
- 決めた1冊をやり切る進め方
- 成果が出にくい使い方と直し方
- 英検・TOEIC・中学範囲の単語帳を探している場合
- 筆者の判断基準
- よくある質問
- 参照した公式情報(取得日)
- まとめ
結論の早見表|志望レベルと学年で決める1冊目
まず、いまの自分がどこに当てはまるかを確かめてください。表の中の標準1冊は、共通テストから中堅〜難関の入試までを想定した、2,000語前後を収録する受験用単語帳を指します。
| 志望の中心 | 高1・高2 | 高3の春〜夏 | 高3の秋以降 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト中心・中堅私大 | 学校配布の単語帳か基礎版から始め、標準1冊の前半へ | 標準1冊の前半〜中盤を確実にする | 新しい本は足さず、標準1冊の前半〜中盤を回し直す |
| 国公立二次(記述・和訳あり) | 標準1冊を通読し、派生語と語法の欄まで見る | 標準1冊を後半まで進め、多義語を意識する | 過去問の和訳で外した語を標準1冊に戻って確認する |
| 難関私大 | 標準1冊を早めに一巡させる | 標準1冊を仕上げ、上級語彙の1冊を検討する | 上級の1冊は穴の分野だけに絞って使う |
| 最難関・医学部 | 標準1冊を高2のうちに一巡させる | 上級の1冊か分野別の単語帳に入る | 過去問で出会った語を自分用リストに足していく |
この表で伝えたいのは、同じ志望校でも時期によって正解の1冊が変わるということです。高3の秋以降に上級の単語帳へ乗り換えると、標準レベルの語の見直しが手薄になり、取りこぼしが増えやすくなります。逆に、高1・高2のうちに標準の1冊を一巡させておくと、高3で過去問や長文に時間を回しやすくなります。
大学受験の英単語帳は「レベル」と「覚え方」の2軸で選ぶ
早見表で候補の帯が決まったら、次の2つの軸で絞り込みます。
- レベル軸:いまの自分の英語力と、志望校で求められる語彙のレベル
- 覚え方軸:単語と訳を1対1で覚えたいのか、フレーズや英文の中で覚えたいのか
この2軸が決まると、候補は自然と2〜3冊まで絞られます。逆にこの2軸を決めないまま評判だけで探すと、いつまでも比較が終わりません。
そしてもうひとつ、大前提として押さえておきたいのは、単語帳は何冊持っているかではなく、1冊を何周したかで差がつくということです。複数の単語帳を並行して進めると、どれも中途半端なまま試験期を迎えてしまいがちです。参考書全般に共通する話でもあるので、手持ちの本が増えすぎていると感じる方は、大学受験で参考書を増やしすぎた|絞り方と1冊を完璧にする基準もあわせてご覧ください。
選ぶ前に確認したい、高校までに扱う語の量
何語収録の単語帳を選べばよいかで迷う場合は、公的な基準をひとつ持っておくと判断しやすくなります。文部科学省の学習指導要領では、扱う語の目安が段階ごとに示されています。
| 段階 | 新しく扱う語(語程度) |
|---|---|
| 小学校 | 600〜700 |
| 中学校 | 1600〜1800 |
| 高校 英語コミュニケーションⅠ | 400〜600 |
| 高校 英語コミュニケーションⅡ | 700〜950 |
| 高校 英語コミュニケーションⅢ | 700〜950 |
すべて足すと、英語コミュニケーションⅢまでで4,000〜5,000語程度になります。市販の大学受験用単語帳の多くが2,000語前後の収録になっているのは、中学までの語彙を土台として、そこに受験で必要な語を積み上げる設計だからです。この表を夏休みの計画にどう落とし込むかは、大学受験の夏休み、英単語は何語覚える?学習指導要領から逆算する目安で詳しく扱っています。
ここで注意したいのが、収録語数の多さは、そのまま単語帳の良さではないという点です。収録語が多い本ほど1周にかかる時間は長くなり、回しきれずに前半だけ何度も見て終わる、ということが起こりやすくなります。
共通テストの語彙レベルと英単語帳の対応
志望校の多くで共通テストの英語を使うため、まずは共通テストで求められる語彙の範囲を押さえておきます。大学入試センターの公表資料から、単語帳選びに関係する部分だけを抜き出すと次のとおりです。
| 項目 | 令和9年度の公表内容 |
|---|---|
| 出題範囲 | 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ |
| 語彙などの目安 | CEFR の概ねA1〜B1レベル |
| リーディング | 試験時間80分・配点100点 |
| リスニング | 試験時間60分(うち解答時間30分)・配点100点 |
問題作成方針では、問題のテキスト、使用する語彙、タスクなどを CEFR の概ねA1〜B1レベルを目安に設定するとされています。学習指導要領の表に当てはめると、共通テストで中心になるのは英語コミュニケーションⅡまでの範囲です。
これを単語帳に置き換えると、次のように考えられます。
- 共通テストだけで英語を使う場合:標準1冊のうち、基本〜標準レベルの語を集めた前半〜中盤を確実にすることが最優先です。後半の難関向けの語に早く手を出すより、前半の語を音でも即答できる状態にするほうが、得点に結びつきやすくなります
- 共通テストと個別試験の両方で使う場合:前半〜中盤を固めたうえで、志望校の個別試験の出題範囲に合わせて後半へ進みます。英語コミュニケーションⅢや論理・表現Ⅱまで範囲に含むかどうかは、志望校の募集要項で確認してください
単語帳の多くは、後ろに行くほど難しい語が並ぶ構成です。たとえば駿台文庫のシステム英単語の特設サイトでは、前半(Fundamental Stage まで)は出現頻度に加えて学習の順序を考慮した必須単語、後半(Essential Stage から)は大学入試問題の頻度順と説明されています。手元の単語帳がどの区分で難しさを分けているかを確かめておくと、共通テストのためにどこまで進めればよいかを決めやすくなります。
本番の時間の使い方は単語帳とは別の準備が必要です。リーディング80分の解く順番は共通テスト英語の時間配分はどう決める?リーディング80分の解く順番と目安で整理しています。
収録語数の数え方|見出し語・派生語・熟語の違い
単語帳の表紙や帯に書かれた数字は、比べる前に何を数えた数字なのかを確かめる必要があります。同じ2,000語前後でも、数え方が違えば覚える量の実感は変わります。
| 数え方 | 中身 | 比べるときの注意 |
|---|---|---|
| 見出し語の数 | 太字で大きく載っている語の数 | 派生語や熟語は含まれないことが多い |
| 派生語・関連語 | 見出し語の下に小さく載る名詞形・形容詞形など | 数に入っていなくても、実際に覚える量は増える |
| 熟語・成句 | 見出し語と一緒に載る句 | 単語帳によって、単語の数に含めるかどうかが違う |
| 単語と熟語の合計 | 単語と熟語を足した数 | 書名の数字が合計を表している場合がある |
版元の公式ページでも、数え方の違いが読み取れます。旺文社の商品ラインナップでは、英単語ターゲット1900[6訂版]は1900語、英単語ターゲット1400[5訂版]は1400語と紹介されています。一方で、基本レベルの英単語・熟語ターゲット1100は、単語867語と熟語233語を収録すると書かれていて、書名の数字が単語と熟語の合計になっています。
駿台文庫のシステム英単語の特設サイトでは、関連語の記号として◇が派生語、◆が熟語や成句と説明されています。見出し語の数だけでなく、こうした関連語の欄をどこまで覚えるかで、1周にかかる時間は大きく変わります。
数字を比べるときの判断は、次の順番で行うと迷いにくくなります。
- 書名や帯の数字が、見出し語だけか、熟語も含む合計かを確かめる
- 1ページを開いて、派生語や熟語の欄がどれくらいあるかを見る
- 1周目は見出し語だけ、2周目以降で関連語まで広げる、と範囲を分けて計画する
なお、カバー率という言葉で単語帳を比べる記事もありますが、どの入試問題を対象に数えたかで値は変わります。自分にとってのカバー率を知りたいときは、志望校の過去問の長文1題で知らない語に印を付け、その語が手元の単語帳に載っているかを調べるのが確実です。載っている語が多ければ、その単語帳を回し切る価値が高いと判断できます。
配列タイプ別の向き不向き|頻度順・テーマ別・語源・例文一体型
同じレベル帯でも、単語帳は語の並べ方と覚えさせ方が違います。ここが自分に合っていないと、机に向かっているのに進んでいる感じがしない、という状態になりやすくなります。
| 配列タイプ | 並び方 | 向いている人 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 頻度順 | 入試に出やすい順 | 1冊目を早く一巡させたい人 | 後半の語ほど出会う機会が少なく、忘れやすい |
| テーマ別 | 環境・医療・社会などの分野ごと | 長文のテーマで失速する人 | 分野をまたぐ基本語の確認が別に必要 |
| 語源 | 接頭辞・語根でまとめる | 似た形の語を整理して覚えたい人 | 語源を覚える分、1周目は時間がかかる |
| 例文一体型 | 英文の中に見出し語を入れる | 単語だけだと覚えられない人 | 1周が長く、語彙をゼロから増やす段階には重い |
頻度順は、1冊目に選ばれることが多いタイプです。旺文社のターゲットシリーズは、でる順の配列と一つの単語にまず一つの意味を対応させる方式を打ち出しています。赤シートで隠して高速に確認する使い方と相性がよい一方、訳語は言えるのに長文中で意味が取れない、ということが起こる場合もあります。
テーマ別は、評論や説明文のテーマごとに語をまとめるタイプです。背景知識ごと語彙を増やせるので、標準の1冊を終えたあとに、特定の分野で止まる人の2冊目として検討しやすくなります。
語源のタイプは、接頭辞や語根から意味を推測する練習を兼ねます。駿台文庫のラインナップには、システム英単語の語源編にあたる本も並んでいます。初見の語の意味を推測する力につながる一方、語源の説明を読む時間が加わるため、試験直前に始めるには向きにくい面があります。
例文一体型は、英文を読みながら、その中の語を覚えていくタイプです。旺文社の英文で覚える英単語ターゲットR(1900レベル)は、ターゲット1900[6訂版]の上位1500語を英文100本の中で覚える構成と紹介されています。Z会の速読英単語も、長文の中で単語を覚えるシリーズで、必修編は改訂第6版が出ています。読解の練習を兼ねられるのが利点ですが、1周にかかる時間は長めです。
どのタイプが合うかは、これまでの暗記の成功体験によって変わります。単語カードで覚えられた人は頻度順、英文を読むのが苦にならない人は例文一体型あたりが、ひとつの目安です。受験定番の2冊を直接比べてどちらを選ぶか迷っている場合は、ターゲット1900とシステム英単語どっち?覚え方タイプ別の選び方で、両者の設計の違いをタイプ別に整理しています。本記事は全体の枠組み、こちらは2冊の具体的な比較という関係です。
志望レベル別|大学受験の英単語帳の選び分け
ここからは、志望レベルごとに具体的な選び分けを見ていきます。掲載している商品カードは、それぞれの帯で、どんな作りの本を指しているかをイメージしやすくするための一例です。
基礎からやり直したい段階
長文を読んでいて、知らない単語が1文に何度も出てくる。英文の意味が取れないのは文法のせいなのか語彙のせいなのかも分からない。この段階では、いきなり受験標準レベルの単語帳に手を出しても、覚える量が多すぎて挫折しやすくなります。
文法の抜けが原因になっていそうな場合は、英文法の問題集を段階に合わせて進める方法もあります。レベル別の進め方は、大学受験の英文法問題集はどれを選ぶ?レベル別の進め方と使い分けで整理しています。
この帯で選びたいのは、次のような本です。
- 中学〜高校基礎の語が中心で、知っている語が一定数含まれている
- 例文が短く、1ページあたりの情報量が詰まりすぎていない
- 音声が用意されていて、発音と一緒に覚えられる
知らない語ばかりの本より、半分くらいは見覚えがある本のほうが、回転させやすく定着しやすくなります。同じシリーズの基礎版が出ている場合は、そこから入ると後で標準版に移りやすいのも利点です。たとえば駿台文庫にはシステム英単語Basic〈5訂版〉があり、持ち歩きやすいPocket版もラインナップに並んでいます。
共通テスト〜中堅私大が目標の標準帯
学校の英文はおおむね読めるけれど、模試の長文になると語彙で止まる。この段階が、いわゆる受験標準の単語帳の出番です。
標準帯の単語帳を選ぶときのチェックポイントは3つです。
- 並び順:入試での出現頻度順か、テーマ・分野別か。まず1冊目なら頻度順のほうが進み具合を確かめやすくなります
- 見出し語の示し方:単語のみか、フレーズ(ミニマルな句)付きか、例文付きか
- 音声の入手方法:ダウンロードか、ストリーミングか、アプリ対応か。通学時間を使えるかどうかが変わります
この帯の本は、どれを選んでも収録語の中心はかなり重なります。選ぶことに時間をかけるより、決めて回し始めるほうが効きます。駿台文庫の書籍ページでは、システム英単語〈5訂版〉の対象学年は高1〜高3と示されています。
国公立二次で和訳・英作文がある場合
国公立の二次試験では、下線部和訳や英作文が出る大学があります。この場合、単語帳に求めることが共通テスト中心の人と少し変わります。
- 訳語を1つに決めすぎない:和訳では、文脈に合わせて訳語を選ぶ必要があります。見出し語の第一の意味だけでなく、2つ目以降の意味や派生語まで目を通しておくと、訳の選択肢が増えます
- 語法とコロケーションを見る:英作文では、意味を知っているだけでは書けません。どの前置詞と一緒に使うか、どの名詞と組み合わせるかを示した欄がある単語帳は、英作文の準備にも使えます
- 日本語から英語を出す練習を一部に入れる:全部の語でなくてよいので、英作文で使いそうな基本動詞や名詞は、日本語を見て英語が出てくるかを確かめておきます
システム英単語の特設サイトでは、語法問題に出やすい単語や複数の訳語を覚える必要がある単語を、語法やコロケーションの解説を含む別のレイアウトで載せていると説明されています。記述のある大学を受ける人は、こうした欄の有無を書店で確かめてから選ぶと、買ったあとに使い道が広がります。
難関私大・最難関・医学部を狙う段階
標準の1冊を仕上げたあと、それでも初見語で止まる場合は、次の3方向のどれかを足すことになります。
| 足す方向 | 向いている人 | ねらい |
|---|---|---|
| 多義語・派生語の強化 | 見たことのある語なのに文意を外す | 既知語の別の意味を潰す |
| 分野別・テーマ別の語彙 | 環境・医療・心理など特定テーマで失速する | 背景知識ごと語彙を増やす |
| 長文の中で覚えるタイプ | 単語単体だと覚えられない | 文脈と一緒に定着させる |
医学部を志望する場合は、医療系の長文が出る大学もあるため、分野別の語彙を足す選択肢があります。駿台文庫のラインナップにはシステム英単語メディカル〈改訂版〉も並んでいます。ただし、医療系の語彙を先に増やしても、標準レベルの語に抜けがあると長文全体の理解は安定しません。分野別の1冊は、標準の1冊を仕上げてからが基本の順番です。
ここで大切なのは、2冊目は1冊目の穴を埋めるために選ぶということです。1冊目と同じタイプの本をもう1冊増やしても、覚え直しの時間が増えるだけになりがちです。
1冊目を続けるか2冊目へ進むかの判定表
2冊目に進むかどうかは、気分ではなく、手元の1冊の仕上がり具合で決めます。次の表で、自分の状態に近い列を探してください。
| 判定項目 | 1冊目を続ける | 2冊目へ進んでよい |
|---|---|---|
| ランダムに開いた見出し語 | ページ順なら言えるが、順番を変えると出てこない | 順番を変えても、ほとんどの語で意味がすぐ出る |
| 音声だけで聞いた見出し語 | 聞いても意味が浮かばない語が多い | 聞いた瞬間に意味が浮かぶ |
| 過去問の長文で印を付けた未知語 | 手元の単語帳に載っている語が多い | 手元の単語帳に載っていない語が多い |
| 単語帳の後半の区分 | 後半の区分がまだ一巡していない | 最後の区分まで複数周している |
| 残り期間 | 試験まで3か月を切っている | 試験まで半年以上ある |
この表で1冊目を続けるの列に1つでも当てはまるなら、2冊目を買うより、いまの1冊を回すほうが効果的です。とくに、過去問で出会った未知語が手元の単語帳に載っていた場合は、新しい語を増やす段階ではなく、載っている語を定着させる段階にいると考えます。
2冊目に進むと決めた場合も、1冊目を手放す必要はありません。1冊目は1週間に1回程度の見直し用として残し、2冊目は穴の分野や難度だけに絞って使うと、両方が中途半端になるのを防げます。
音声とアプリの使い分け|リスニングも100点満点
共通テストの英語は、リーディングとリスニングがそれぞれ100点の配点です。単語を目で覚えるだけでなく、音と結びつけておくことは、リスニングで聞いた瞬間に意味を取るための準備になります。
| 場面 | 音声の使い方 | ねらい |
|---|---|---|
| 通学・移動中 | 見出し語と訳の音声を流し、意味を先に言う | 1周の回転を増やす |
| 机での1周目 | 発音を聞いてから声に出す | つづりと音を結びつける |
| 2周目以降 | 音声だけを聞いて意味を答える | 目で見ずに思い出す練習 |
| 直前期 | 間違えた語だけを音声で確認する | 短時間で弱点を見直す |
版元の公式情報では、旺文社の英単語ターゲット1900は無料の音声ダウンロードとストリーミング配信に対応し、学習応援アプリのターゲットの友にも対応していると紹介されています。システム英単語は、特設サイトでアメリカ英語とイギリス英語による音声があり、ダウンロード版(有料・無料)と別売CDの2種類を用意していると説明されています。
紙の単語帳とアプリのどちらを主に使うかで迷う場合は、単語帳は電子版と紙どっちがいい?暗記に向く選び方を比較が判断の材料になります。リスニングの対策そのものを何から始めるかは、大学受験のリスニング対策は何から始める?共通テストで伸ばす手順で整理しています。
収録語数と残り期間で見る1日の分量表
単語帳を決めたら、1日にどれだけ進めるかを先に決めておきます。1周目の1日の新出語数は、次の式で出せます。
1日の新出語数=収録語数÷1周目に使う日数
この式で、収録語数と1周目の日数ごとに計算すると、次のようになります(小数点以下は切り上げ)。
| 収録語数(語) | 1周目を30日(語/日) | 1周目を45日(語/日) | 1周目を60日(語/日) | 1周目を90日(語/日) |
|---|---|---|---|---|
| 1400 | 47 | 32 | 24 | 16 |
| 1900 | 64 | 43 | 32 | 22 |
| 2000 | 67 | 45 | 34 | 23 |
この表は1周目の新出語数だけを示したものです。実際には、前日分と数日前の分の見直しを毎日加えるため、1日に目を通す語は新出の数倍になります。たとえば1900語の単語帳を60日で一巡させるなら、新出は1日32語ですが、見直しを含めると1日に100語近くを見る日も出てきます。
表の使い方としては、次の順番がおすすめです。
- 試験日から逆算して、1冊を何周させたいかを決める
- 2周目以降は1周目より速く回るため、1周目に全体の半分ほどの期間を充てる
- 表で1日の新出語数を確かめ、部活や授業の予定と照らして無理がないかを見る
- 1日の新出語数が多すぎると感じたら、1冊目の範囲を前半〜中盤に絞る
ここで決めた数字は、守れなかった日に取り戻すための予備日も含めて組むと崩れにくくなります。週に1日は新出を入れない日を作り、遅れた分と見直しに充てるのが現実的です。
単語帳と長文読解を並行させる順番
単語帳だけを何周しても、長文が読めるようになるとは限りません。単語帳と長文読解は、次の順番で重ねていくと、語彙を使える形に変えやすくなります。
| 単語帳の進み具合 | 長文読解でやること | 単語帳への戻し方 |
|---|---|---|
| 1周目の途中 | 短めの英文を、辞書を引きながら精読する | 出てきた語が単語帳にあれば印を付ける |
| 1周目が終わったころ | 共通テスト形式の長文で、時間を計らずに読む | 意味を取り違えた語を単語帳で確認する |
| 2周目以降 | 時間を計って解き、未知語に印を付ける | 単語帳にある語は回し直し、無い語は自分用リストへ |
| 過去問期 | 志望校の過去問で、未知語の分野を見る | 分野に偏りがあれば、2冊目の方向を決める材料にする |
この順番の利点は、単語帳で覚えた語を長文で再会させることにあります。単語帳で一度覚えた語に長文の中で出会うと、意味だけでなく使われ方も一緒に確かめられます。長文の対策を段階に分けて進める方法は、高校生の夏休みの英語長文対策|何から始める?段階別の進め方で紹介しています。
決めた1冊をやり切る進め方
単語帳選びの手応えは、買った日ではなく3週間後あたりから見えてきます。ここでは、選んだあとに効く進め方を3つに絞ってお伝えします。
1. 1周目は完璧を目指さない
最初の1周で覚えきろうとすると、1ページに時間がかかりすぎて、後半にたどり着く前に力尽きます。1周目は知っている語と知らない語の仕分けだと考え、テンポを落とさずに進めるほうが、結果的に定着しやすくなります。
2. 範囲を区切って、短い間隔で戻る
100語単位など小さく区切り、翌日・数日後にもう一度同じ範囲に戻る。この往復の回数が、そのまま記憶の残り方に効いてきます。覚えたつもりで先に進むより、戻る回数を増やすほうが手応えが出やすい部分です。
3. すきま時間用の持ち出し手段を1つ用意する
通学時間や休み時間に触れられる形を持っておくと、回転数を稼ぎやすくなります。同じ単語帳の小型版や音声アプリなど、机の外でも開ける手段があると続けやすくなります。
それでも毎日やっているのに覚えられないと感じるときは、単語帳の選択ではなく、覚え方の手順に原因があるかもしれません。想起のさせ方や復習間隔の作り方は大学受験で英単語を覚えられない|回転と想起で定着させるで詳しく扱っています。
成果が出にくい使い方と直し方
単語帳そのものより、使い方で成果が分かれることがあります。次のような使い方に心当たりがあれば、直し方を試してみてください。
| 成果が出にくい使い方 | 起きやすいこと | 直し方 |
|---|---|---|
| 1ページ目から完璧にしてから進む | 後半に届く前に時間切れになる | 1周目は印を付けて進み、2周目以降で潰す |
| 訳を眺めるだけで終える | 見たことはあるのに、テストで意味が出ない | 赤シートや音声で、意味を自分で思い出す時間を入れる |
| 書いて覚えることに時間をかけすぎる | 1日の語数が少なくなり、回転が落ちる | 書くのはつづりを間違える語だけに絞る |
| 単語帳を途中で次々に替える | 前半の語だけを何度も覚え直す | 最低でも一巡するまでは同じ1冊を使う |
| 単語帳だけで長文に触れない | 訳は言えるのに、英文の中で意味が取れない | 1周目が終わったら長文を並行させる |
とくに注意したいのは、単語帳を途中で替えるパターンです。標準レベルの単語帳は収録語の中心が重なるため、替えても覚え直す語の多くは同じです。替えたくなったときは、上の判定表に戻り、本当に形式が合わないのか、回し方の問題なのかを切り分けてから決めましょう。
英検・TOEIC・中学範囲の単語帳を探している場合
この記事は大学受験向けの英単語帳に絞っています。目的が違う場合は、試験の形式や語彙の範囲が変わるため、それぞれの記事を参考にしてください。
- 大学入試で英検のスコアを使う予定がある場合は、英検2級の単語帳おすすめ|大問1の出題と5つの軸で選ぶ1冊と回し方や英検準1級の単語帳おすすめ|今の語彙レベルと残り期間で選ぶ4タイプで、級ごとの選び方を整理しています
- 大学に入ってからのTOEIC対策なら、TOEIC単語帳のおすすめはどれ?スコア帯別の比較と選び方・回し方が参考になります
- 中学範囲の語彙から固め直したい場合は、中学生の英単語帳おすすめ|定期テスト・高校受験・英検別の選び方の考え方が使えます
国語で古文を使う人は、古文単語帳も収録語数と覚え方のタイプの2つで選べます。古文単語帳の選び方は、古文単語帳のおすすめは?収録語数・覚え方・志望校別の選び方でまとめています。
筆者の判断基準
この記事の内容は、次の基準で組み立てています。
- 順位で推さない:単語帳の優劣は人によって変わるため、ランキング形式にはしていません。志望レベルと時期、覚え方のタイプから選ぶ手順として整理しています
- 数値は一次情報で確認できたものだけ:共通テストの出題範囲・語彙の目安・試験時間・配点は大学入試センター、扱う語の量は文部科学省の学習指導要領、単語帳の収録語数や構成は各版元の公式ページで確認できたものだけを載せています
- 1冊を回し切ることを優先する:複数の単語帳を並行するより、1冊を繰り返して定着させる進め方を基本にしています
- 2冊目は穴から決める:2冊目を検討するときは、過去問で出会った未知語の傾向から方向を決める方法をとっています
- 効果を断定しない:この選び方や進め方で必ず成績が上がると言い切る書き方はしていません。自分の状況に合わせて調整するための材料として使ってください
よくある質問
英単語帳はいつから始めるのがいいですか?
早いほど1日の分量を少なくできます。ただし、高3の夏からでは遅いということはありません。開始が遅いほど1日あたりの分量は増えるので、上の分量表で残り期間から1日の新出語数を出し、無理がある場合は1冊目の範囲を前半〜中盤に絞ってください。
学校で配られた単語帳のままでいいですか?
授業や小テストで使われているなら、そのまま使うのが合理的です。学校の進度に合わせて触れる回数が増えるぶん、定着しやすい環境が最初から整っています。買い替えを考えるのは、レベルが合っていない(易しすぎる・難しすぎる)か、覚え方のタイプがどうしても合わない場合に限ってよいでしょう。小テストの範囲が版で決まっている場合は、指定された版を使います。
英単語帳と熟語帳は別々に必要ですか?
まずは単語帳を優先し、熟語は単語帳に載っている範囲から始めれば足ります。単語帳の多くは見出し語の近くに熟語や成句を載せているため、その欄まで目を通すだけでも、よく出る熟語にはかなり触れられます。熟語帳を別に足すのは、長文や文法問題で熟語の意味が取れずに失点していると分かってからでも遅くありません。旺文社のラインナップでは、熟語帳の英熟語ターゲット1000が、でる順に並べた1000見出しを収録すると紹介されています。
参照した公式情報(取得日)
すべて2026年10月9日に確認しました。
- 大学入試センター 令和9年度 大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等(PDF) — 英語の試験時間と配点
- 大学入試センター 令和9年度 大学入学共通テスト問題作成方針(PDF) — 英語の出題範囲、CEFR の目安
- 文部科学省 高等学校学習指導要領 平成30年告示(PDF) — 英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲで扱う語
- 文部科学省 小学校学習指導要領 平成29年告示(PDF) — 小学校・中学校で扱う語
- 旺文社 英単語ターゲットシリーズ 商品ラインナップ — 各書の版と収録語数、音声とアプリ
- 駿台文庫 システム英単語 特設サイト — Stage 構成と配列、ページレイアウト、音声、ラインナップ
- 駿台文庫 システム英単語〈5訂版〉 書籍ページ — 対象学年
- Z会 速読英単語 ご利用者向けサイト — 必修編の版
入試の出題範囲や試験時間、単語帳の版は改訂されることがあります。受験する年度の公式発表と、購入時点の版元の情報で確認してください。
まとめ
大学受験の英単語帳は、どれが優れているかではなく、いまの自分の志望レベルと時期、覚え方に合うかで選ぶと決めやすくなります。
- 早見表で、志望レベルと学年から1冊目の帯を決める
- 共通テストの語彙は CEFR の概ねA1〜B1が目安。標準1冊の前半〜中盤を確実にする
- 収録語数は数え方を確かめてから比べる。回し切れる分量かどうかを見る
- 2冊目は判定表で決め、1冊目の穴を埋める方向で選ぶ
- 1日の新出語数は収録語数と残り期間から逆算する
まずは書店か手元の1冊を開いて、見出し語のうちどれくらいを知っているかを確かめてみてください。そこが分かれば、選ぶべき帯は自然に決まります。


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