日能研の合格実績の推移を追うには?全国573校の2026年データを基準年に

20260712_日能研合格実績推移 塾・予備校の合格実績

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日能研の合格実績の推移を追うには?全国573校の2026年データを基準年に

日能研の合格実績が年ごとにどう変わっているのかを知りたくて公式サイトを開くと、載っているのは最新年度の数字です。過去何年分かを並べた推移表やグラフは、公式の実績ページには用意されていません。

そこでこの記事では、日能研の推移をこれから自分で追うための土台づくりに絞って整理します。公式の全合格者数ページ11エリア分を本記事で集計した2026年の全体像、日能研の実績表ならではの列や注記、学校側の入試結果との並べ方を、すべて一次情報で確認できた範囲だけでお伝えします。

先に結論:日能研の推移は「同じページ・同じ時点・同じ学校」で追う

  • 公式に載っているのは最新年度(2026年入試)の数字で、表記は3月31日 午後2時30分現在です
  • 推移を比べるときは、毎年同じページ(トップの全国表示か、エリア別の全合格者数ページか)の、同じ時点の数字を、同じ学校で並べます
  • 日能研の表には定員の列と、校名変更・共学化・新規開校の注記があります。学校側が変わった年は、前年と単純に比べられません
  • 数字の増減から「指導力が上がった/下がった」とは言えません。まずは学校側の合格者数の変化で説明できる分を切り分けます

日能研の実績ページはどういう形で公表されているか

日能研の合格実績は、公式サイトの合格実績トップに全国の合計が表示され、そこから11のエリアのページに分かれます。2026年入試の全国表示は573校・32,867名(3月31日 午後2時30分現在)で、ページには「画面を更新すると最新情報が表示されます」と書かれています。

エリアごとに、主要校だけを載せた合格者数速報ページと、そのエリアの全掲載校を載せた全合格者数ページの2種類があります。この構成の詳しい読み方は日能研の合格実績2026をエリア別に読む記事で解説しているので、本記事では推移に関わる点だけを扱います。

表の列は学校名・定員・日能研生合格者数・所在地

全合格者数ページの表は、学校名・定員・日能研生合格者数・所在地の4列で、男子校・女子校・共学校の区分ごとに並んでいます。この定員の列は、年度をまたいで見るときに役立つ一方、読み方を誤りやすい列でもあります(後述)。

主要校の2026年の数字

主要校の日能研生合格者数(2026年入試・3月31日 午後2時30分現在)は次のとおりです。

首都圏の主要校(東京)

学校 日能研生合格者数(名)
開成中学校 49
麻布中学校 60
武蔵中学校 28
桜蔭中学校 21
女子学院中学校 43
雙葉中学校 22
駒場東邦中学校 50
筑波大学附属駒場中学校 17
豊島岡女子学園中学校 62
渋谷教育学園渋谷中学校 49
本郷中学校 92
海城中学校 57

神奈川・千葉の主要校

学校 日能研生合格者数(名)
聖光学院中学校 39
栄光学園中学校 69
フェリス女学院中学校 63
浅野中学校 96
サレジオ学院中学校 75
洗足学園中学校 56
渋谷教育学園幕張中学校 80
市川中学校 124
東邦大学付属東邦中学校 123
昭和学院秀英中学校 62

関西の主要校

学校 日能研生合格者数(名)
灘中学校 55
甲陽学院中学校 35
東大寺学園中学校 25
西大和学園中学校 100
洛南高等学校附属中学校 31
四天王寺中学校 63

首都圏から関西まで、幅広い難関校で二桁から三桁の合格者が掲載されています。2026年の学校別の数字をもう少し広く見ておきたい方は、日能研の2026年中学入試 合格実績まとめと正しい読み方もあわせてご覧ください。

【独自】2026年を基準年にする:全合格者数ページ11エリアの集計

推移を追うには、まず比べる元になる年の全体像を手元に残しておく必要があります。そこで、11エリアの全合格者数ページに掲載されている表を本記事で1行ずつ読み取り、足し上げました(2026年9月27日取得、表記はいずれも3月31日 午後2時30分現在)。一人が複数校に合格すればそれぞれに数えられるため、合計は延べの人数です。

エリア別の学校数と合格者数

エリア 掲載校数(校) 日能研生合格者数の合計(名) 全体に占める割合(%)
北海道 10 186 0.6
千葉・茨城 32 2296 7.0
埼玉 31 7800 23.7
東京 183 7405 22.5
神奈川 59 3219 9.8
東海 40 3481 10.6
関西 111 4674 14.2
広島・岡山 30 620 1.9
四国 11 395 1.2
九州・沖縄 51 1664 5.1
その他のエリア 16 1141 3.5

(割合は本記事の計算)

目を引くのは埼玉です。掲載校は31校と東京の6分の1ほどですが、合格者数の合計は7,800名で東京を上回ります。1校あたりの合格者数が大きい学校が埼玉に集まっているためで、次の上位10校の表を見るとその様子が分かります。

男子校・女子校・共学校の区分で見ると、男子校65校で4,504名、女子校124校で6,506名、共学校385校で21,871名でした。

合格者数の多い10校で全体の約2割

日能研生合格者数が多い順に並べると、上位は次のとおりです。

学校 所在地 定員(名) 日能研生合格者数(名)
開智所沢中等教育学校 埼玉県 390 1074
開智中学校 埼玉県 280 1040
埼玉栄中学校 埼玉県 120 1016
栄東中学校 埼玉県 240 920
開智望中等教育学校 茨城県 60 505
大宮開成中学校 埼玉県 150 470
愛知中学校 愛知県 160 432
星野学園中学校 埼玉県 100 425
盛岡白百合学園中学校(26年より共学化) 岩手県 80 417
佐久長聖中学校 長野県 90 392

この10校だけで6,691名、全体の約20%を占めます(本記事の計算)。一方で、合格者数が1名の学校が35校、9名以下の学校が175校あります。

推移を見るうえでの意味ははっきりしています。全国の合計は、上位の数校の増減だけで大きく動くということです。合計が前年より増えていても減っていても、それが難関校の変化なのか、併願の多い学校の変化なのかは、学校ごとに分けて見ないと分かりません。

トップの全国表示とエリア別の合計はわずかに違う

エリア別の全合格者数ページを足し上げた結果は574校・32,881名で、トップの全国表示(573校・32,867名)とは1校・14名の差がありました。どちらも同じ時点の表記です。

大きな差ではありませんが、推移をとるときは毎年同じ場所の数字を使うことが大切です。ある年はトップの全国表示、別の年はエリア別の合計、と混ぜてしまうと、実際には起きていない増減が生まれます。

日能研ならではの、年度比較で気をつける点

一般的な注意点(延べ人数と実人数、在籍生徒数、集計範囲、業界の集計基準)は、合格実績が多い塾の選び方を整理した記事や四谷大塚の合格実績の推移を読む記事で扱っています。延べ人数の考え方はTOMASの合格実績と延べ人数の読み方も参考になります。ここでは、日能研の実績表を見るときに固有の点に絞ります。

定員の列があるが、合格者数との比は占有率ではない

日能研の表では、定員より日能研生合格者数のほうが多い学校が45校あります(本記事の計算)。たとえば開智望中等教育学校は定員60名に対して505名です。

学校は定員より多くの合格を出すことがあり、合格者の全員が入学するわけではありません。後で紹介する栄光学園でも、2026年度は合格者258名に対して入学者は187名でした。日能研生が定員を占めているという意味ではないのです。定員の列は「学校の規模」を知る手がかりにはなりますが、合格者数を定員で割った値を、塾の占有率として読むことはできません。推移を見るときも、定員が変わらないのに合格者数が大きく動いた場合は、学校側の合格の出し方が変わった可能性をまず疑います。

校名変更・共学化・新規開校の注記

2026年の表の学校名欄には、学校側の変化を示す注記が付いています。

注記の種類 学校数(校) 該当する学校
新規開校 2 浦和学院、羽田国際
校名変更・共学化など 9 英明フロンティア、北里大学附属順天、明治大学付属世田谷、鎌倉国際文理、名古屋葵大学、松蔭(兵庫)、利晶学園、比治山学園、盛岡白百合学園

(該当する学校の注記はいずれも2026年からの変化。このほか東福岡自彊館に2025年からの共学化の注記があります)

男子校や女子校が共学化すれば受験者の層が変わり、校名が変われば前年の表では別の名前で載っています。こうした学校は、前年との比較をいったん切り離して、変化後の年を新しい起点にするのが安全です。

東海エリアは内部進学者を含まない

東海エリアの全合格者数ページには、「上記の学校の合格者数には内部進学者の人数は含まれておりません。」という注記があります。この注記は、今回確認した11エリアのうち東海エリアのページにだけありました。エリアをまたいで比べたり、他塾の数字と並べたりするときは、こうした注記の有無も記録しておきます。

5つの会社と161教室、エリア区分は会社の区分ではない

日能研の会社概要には、株式会社日能研、日能研関東、日能研関西、日能研九州、日能研東海の5社が並び、「現在全国に161教室」と書かれています。一方、合格実績のページは会社ごとではなく、北海道から九州・沖縄までの11エリアに分かれています。

推移を追う単位は、会社ではなく実績ページのエリア区分に合わせるのが実務的です。教室数の変化も合計を動かす要因になり得ますが、年ごとの教室数は実績ページには載っていないため、気になる場合は説明会などで確認してください。

学校側の数字を横に置く:栄光学園と東海中の例

塾の合格者数は、学校が出した合格者の一部を数えたものです。学校側の合格者数が毎年どれだけ動くかを知っておくと、塾の数字の増減を落ち着いて読めます。

日能研生合格者数が多い神奈川の栄光学園は、公式サイトで過去5年分の入試状況を公表しています(2026年4月20日更新)。

年度 出願者(名) 受験者(名) 合格者(名) 入学者(名)
2022 750 685 255 185
2023 816 760 259 183
2024 705 662 259 184
2025 705 661 244 186
2026 689 654 258 187

栄光学園の合格者は5年間で244名から259名の幅に収まっています。2026年の日能研生合格者数69名は、学校の合格者258名の約27%にあたります(本記事の計算)。翌年以降、日能研生の数が大きく動いたときに、学校側の合格者数がこの幅の中にあるかどうかを確かめれば、学校側の事情で説明できる変化かどうかの見当がつきます。

東海エリアの代表校である東海中学校は、2026年度の入学試験結果として、募集人数360名、志願者963名、受験者873名、合格者416名を公表しています(2026年2月13日発表)。日能研の表では東海中学校の日能研生合格者数は164名で、学校の合格者の約39%にあたります(本記事の計算)。東海中は募集人数より多い合格を出しているため、ここでも定員の列と合格者数の関係は占有率として読まないように注意します。

自分で推移を記録するときの手順

日能研の実績ページは年度を示すURLではなく、最新年度の内容に置き換わる形式です。推移を追いたい場合は、次の順で毎年記録を残します。

  1. 時点を控える:2026年は3月31日 午後2時30分現在でした。翌年も同じ時期の表示を記録します
  2. 全合格者数ページで志望校の行を控える:速報ページは主要校だけなので、学校名・定員・日能研生合格者数を全合格者数ページから写します
  3. 学校名欄の注記を写す:共学化や校名変更の注記があれば、比較の起点を切り替えます
  4. 学校側の合格者数を同じ行に書く:学校の公式の入試結果から、同じ年度の合格者数を並べます
  5. 合計はトップの全国表示に統一する:全体の規模感を見るなら、毎年トップの表示を使います

より一般的な記録用の表の作り方は、四谷大塚の合格実績の推移を読む記事に例を載せています。他塾の数字と並べたい場合は、集計方法の違いに注意しながら日能研と四谷大塚の合格実績を並べて見る記事を参考にしてください。

筆者の判断基準

日能研の公表情報から、推移について何が言えて何が言えないかを整理すると、次のようになります。

知りたいこと 使う数字 判断の目安
日能研全体の規模が変わったか トップの全国表示 上位の数校の増減で動くため、合計の差は参考程度
志望校で一定の合格者が出ているか 全合格者数ページの志望校の行 年ごとの小さな増減より、毎年一定数いるかを見る
増減が学校側の事情か 学校公式の入試結果 学校の合格者数の幅に収まるなら、塾側の変化とは言いにくい
通う教室の力 実績ページでは分からない 教室に直接確認する

筆者としては、数字の増減から塾の良し悪しを判断することはおすすめしません。日能研の実績ページは、定員や注記まで載っていて年度比較の材料としては丁寧な部類ですが、重複合格の数え方や講習生の扱いは表に書かれていません。推移から読み取れるのは「志望校で毎年一定数の合格者を出しているか」までで、それ以上はカリキュラムやテストの受け方、家庭との相性といった別の軸で判断します。

なお、業界団体である全国学習塾協会は、合格実績の自主基準を2024年7月1日に変更し、実績の範囲の明示や、グループ内での重複カウントをしないことなどを定めています。2024年より前と後の数字を並べるときは、この改定があったことも頭に入れておきましょう。

よくある質問

日能研の過去の合格実績は公式で見られますか

2026年9月27日時点で、公式の合格実績ページに掲載されているのは2026年入試の数字です。年度をまたいで比べたい場合は、発表のたびに自分で記録を残すか、説明会で過去の実績について尋ねるのが確実です。

まとめサイトに載っている過去の数字は使えますか

参考にする場合は、何月何日時点の数字か、トップの全国表示なのかエリア別の表なのか、出典が示されているかを確認してください。これらが分からない数字は目安にとどめ、塾選びの決め手にはしないのが安全です。

前年より合格者数が増えたら、指導力が上がったと考えてよいですか

そうとは限りません。学校側の合格者数の変化、共学化や校名変更、併願の多い学校の増減、教室数の変化など、指導の中身以外の要因でも合格者数は動きます。公表情報だけではどの要因かを切り分けられないため、増減は目安として受け取ってください。

数字を追うより、日々の到達度を積み上げる

合格実績の推移は塾選びの参考材料の一つですが、お子さんの合否を最後に左右するのは日々の学習の積み重ねです。特に理科・社会は範囲が広く、どこが穴になっているかを本人も保護者もつかみにくい科目です。

日能研教務部が企画・編集する要点整理の問題集は、単元ごとの要点のまとめとチェック問題で総復習ができる構成で、通塾と並行した弱点チェックに使えます。まずは理科から、覚えたつもりの単元を一問ずつ確かめていくと、抜けが見つけやすくなります。


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参照した公式情報(取得日)

本記事の数字は、次の一次情報に基づきます。

エリア別・区分別の合計、割合、定員を上回る学校の数は、上記の公表値をもとに本記事で集計・計算したものです。

まとめ

  • 日能研の公式実績ページに載っているのは最新年度(2026年入試・3月31日 午後2時30分現在)で、推移は自分で記録して追います
  • 全合格者数ページ11エリアの合計は574校・32,881名(本記事の集計)で、埼玉と東京がそれぞれ2割強、上位10校で約2割を占めます
  • 日能研の表には定員の列と、共学化・校名変更などの注記があります。定員との比は占有率ではなく、学校側が変わった年は比較の起点を切り替えます
  • 増減を読むときは、栄光学園や東海中のように学校側の合格者数を横に置き、学校側の事情で説明できる分を切り分けます

数字は判断の材料ですが、主役はいつもお子さんの学びです。必要な情報だけを正しく読み取っていきましょう。


※本記事の合格実績は日能研公式サイトの発表(日能研 合格実績/エリア別ページ)に基づく2026年入試・3月31日 午後2時30分現在の値です。随時更新形式のため、表示は今後変わる可能性があります。合格者数は集計方法により重複(延べ)を含む場合があります。数値は必ず公式ページで最新の情報をご確認ください。

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