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MARCHの予備校合格実績、2026年の数字はどう読む?塾ごとの集計方法の違いと比べ方のコツ
明治・青山学院・立教・中央・法政、いわゆる「MARCH」を目指すとき、予備校選びの材料として真っ先に目に入るのが各校の「合格実績」です。ホームページに並ぶ「◯◯大学 ◯,◯◯◯名合格」という数字は頼もしく見えますが、実はこの数字、予備校どうしを横並びで単純比較すると、かえって判断を誤りやすいという落とし穴があります。
理由はシンプルで、塾ごとに「誰を対象に、どう数えたか」がバラバラだからです。この記事では、2026年入試について公式に確認できた数字だけを使いながら、MARCHの予備校合格実績を読み解くときの注意点と、数字に振り回されない予備校選びの考え方を整理します。
そもそも「MARCHの実績を横並び比較」はほぼできない
意外に思われるかもしれませんが、大手予備校4校(河合塾・東進・駿台・代々木ゼミナール)について、MARCH各校の合格者数を同じ土俵で並べること自体が、2026年時点では難しいのが実情です。公表の方針が各社でまったく違うためです。
- 河合塾: 河合塾グループとして、明治・立教・中央・法政などの大学別合格者数を公式に公表しています(後述)。
- 東進(東進ハイスクール/東進衛星予備校): 東大・国公立大・早慶などの主要区分は公式に数字を出していますが、今回はMARCH各校ごとの合格者数を一次情報(公式サイト本文)から数字として確認できませんでした。
- 駿台: 2026年度入試以降、合格者数の掲載そのものを終了すると公式に発表しました。つまり2026年のMARCH実数は非公表です。
- 代々木ゼミナール: 本体(一般の大学受験部門)は自塾の大学別合格者数を公表せず、合格体験談の掲載のみという方針です。こちらも本体のMARCH実数は非公表です。
このように、そもそも数字を出していない塾、区分でしか出していない塾、大学別に出している塾が混在しているため、「A塾はMARCH◯名、B塾は◯名」と一列に並べる比較は成立しません。ここを理解しておくことが、実績表を読む出発点になります。
公式に確認できた2026年の数字(河合塾グループ)
2026年入試について、MARCH各校の合格者数を大学別に確認できたのは河合塾グループでした。公式に公表されている数字は次のとおりです。
| 大学 | 河合塾グループ 2026年合格者数 |
|---|---|
| 明治大学 | 9,409名 |
| 立教大学 | 4,792名 |
| 中央大学 | 5,541名 |
| 法政大学 | 6,232名 |
| 青山学院大学 | 今回は公式本文から確認できず |
※上記は河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生を集計した数値です。青山学院大学については、今回参照した公式ページの本文に個別の数字が見当たらず、確認できませんでした。数字がない=実績がない、という意味ではない点にご注意ください。
数字だけを見ると明治は9千名以上も受かっているのかと圧倒されますが、この数値をそのまま、実際に河合塾に通った生徒がそれだけ明治に受かったと読むのは正確ではありません。理由は次の集計ルールにあります。
また、河合塾の数字を前年・前々年と並べて「伸びている/落ちている」と読みたくなりますが、そこにも注意点があります。河合塾の合格実績「推移」の意味と正しい確認方法で詳しく整理していますので、経年で見たい方はあわせてどうぞ。
数字を読むときの4つの注意点
同じ「合格者数」でも、数え方が違えば意味が変わります。MARCHの実績を見るときは、少なくとも次の4点を意識すると誤解が減ります。
1. 「延べ人数」であること(ここが最重要)
河合塾グループの実績は、公式の注記に「一人で複数の大学・学部・学科に合格した場合はそれぞれに合格者として計上」と明記されています。つまり延べ人数です。MARCHは併願がとても多く、1人の受験生が明治の複数学部+立教+中央…と何校も受けて複数合格するのが当たり前です。すると1人が数字の上では何人分にもカウントされます。数字が大きく見えるのは、この延べカウントの効果が大きいのです。これは河合塾に限らず、東進も「複数合格はそれぞれ計上」する延べ方式で、予備校業界に共通する数え方です。
2. 集計の「母集団」が広いこと
河合塾グループの数値は「在籍者および講習受講生」の集計です。通年で通った生徒だけでなく、夏期・冬期などの講習を受講した生徒も母集団に含まれます。母集団が広いほど合格者数の絶対値は大きくなります。一方で東進は「講習生や模試生は含まない」と対象を絞っており、ここでも数え方の前提が異なります。
3. 「現役のみ」か「高卒(浪人)を含む」か
東進ネットワークの実績は「現役生のみ、高卒生は含まない」と公式に明記されています。対して河合塾グループの数値には浪人生も含まれ得ます。現役に強い塾なのか、浪人生の指導実績なのかで、同じ数字でも意味合いが変わります。お子さんが現役生なら、現役に絞った実績の方が参考になります。
4. 「校舎別」ではなく「グループ全体」の数字であること
河合塾グループも東進ネットワークも、公表されているのは校舎単位ではなくグループ/ネットワーク全体の合計値です。近所の1校舎の実力を直接示すものではありません。通う予定の校舎の雰囲気や講師との相性は、数字とは別に見学で確かめる必要があります。
なぜ駿台や代ゼミは数字を出さなくなったのか
駿台が2026年度入試以降に合格者数の公表を終了した背景には、「予備校各社の東大合格者数を合計すると、東大の定員をはるかに超えてしまう」という数値の形骸化がありました。延べカウントが積み重なった結果、合格者数という指標そのものが実態を映しにくくなっている、という問題意識です。代々木ゼミナール本体が体験談中心で人数を出さないのも、方向性としては近い考え方といえます。
ここから読み取れるのは、合格者数が多い=面倒見が良い・自分に合う、とは限らないということです。数字を出す・出さないは各塾の方針であって、指導力の優劣を直接示すものではありません。数字が非公表の塾を「実績がない」と決めつけるのも早計です。
実績表よりも大事な、予備校選びの視点
合格実績はあくまで参考情報の一つです。MARCH合格を現実的に近づけるには、数字よりも次のような点を見た方が後悔が少なくなります。
- 自分の現在地に合ったカリキュラムか: 基礎からやり直したいのか、過去問演習で仕上げたいのかで最適な塾は変わります。
- 英語の強化ができるか: MARCHの合否は英語で決まりやすく、長文読解の安定が鍵です。
- 自習環境と質問対応: 通いやすさ、自習室、質問のしやすさは毎日の積み重ねに直結します。
- 模試・進路指導の手厚さ: 併願校の組み方まで相談できるかは、延べ合格を「本命合格」に変えるうえで重要です。
体験授業や校舎見学で、実際の空気を確かめてから決めるのがおすすめです。
英語の土台づくりに使える市販教材
塾に通うかどうかにかかわらず、MARCHレベルの英語長文を安定して読めるようにする自習の土台は、市販の問題集でも十分に作れます。到達度に合わせて選べる定番のシリーズを2冊紹介します。
まずは入試標準レベルの長文で「解き方のルール」を体系的に身につけたい人向けの一冊です。
もう少し設問演習を積んで、標準レベルの得点力を固めたい場合はこちらが取り組みやすい構成です。
いずれも塾の授業と併用しやすく、自習時間の質を上げる助けになります。
まとめ
MARCHの予備校合格実績は、数字の大きさだけで塾の優劣を判断できるものではありません。2026年時点では河合塾グループが大学別の数値を公表している一方、駿台は公表を終了し、代々木ゼミナール本体も非公表、東進はMARCH各校の個別数を今回は一次情報から確認できませんでした。公表された数字も「延べ人数・講習生を含む・グループ全体」という前提を踏まえて読む必要があります。数字はあくまで入口として、カリキュラムや英語対策、自習環境といった中身で、お子さんに合う一校を選んでいきましょう。
※本記事の合格実績は各塾の公式発表等に基づきます(集計方法により重複=延べ人数を含む場合があります)。河合塾グループの数値は公式グループサイト(河合塾グループ関連法人の在籍者・講習受講生の集計/出典: https://www.manavis.com/result/2026.html )で確認できた値で、河合塾本体ドメインでの同一数値の突合は未実施です。駿台の非公表(2026年度以降の合格者数掲載終了)は駿台グループ公式発表、代々木ゼミナール本体の非公表は同校公式サイト、東進の集計方針・主要区分は東進公式(toshin.com)に基づきます。青山学院大学および東進のMARCH各校個別数は、今回一次情報の本文から数字として確認できなかったため掲載していません。数値・掲載状況は取得時点のもので、最新は各塾公式でご確認ください。


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