日能研と四谷大塚の合格実績2026を比較|どの列と並べるかで見え方が変わる

20260712_日能研四谷大塚合格実績比較2026 塾・予備校の合格実績

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日能研と四谷大塚の合格実績2026を比較|どの列と並べるかで見え方が変わる

中学受験の塾選びで、多くのご家庭が最初に目を通すのが合格実績です。ところが日能研と四谷大塚のページを見比べてみると、同じ学校なのに数字が大きく違っていて、結局どちらが強いのかと戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。

先にお伝えすると、この2つの数字はそのまま優劣を比べられるものではありません。四谷大塚は1校につき2つの数字を出していて、日能研の数字をどちらの列と並べるかで、多い・少ないの答えが逆になる学校が大半だからです。この記事では、2026年入試の公表実績を各塾の公式ページの数字のまま並べたうえで、四谷大塚の一覧に載る100校を日能研のページと1校ずつ照合した結果、単純比較が難しい理由、そして志望校選びに役立つ読み方を、保護者目線で整理します。

両塾の実績ページは何を・いつ・どの単位で載せているか

数字を見る前に、それぞれが何を、どの時点で出しているのかを押さえておくと誤解が減ります。2026年10月3日に両塾の公式ページで確認した掲載のしかたは次のとおりです。

項目 日能研 四谷大塚
数字の名前 日能研生合格者数 四谷大塚ネットワーク/四谷大塚直営
時点の表記 3月31日 午後2時30分現在 2026年3月31日(火)締切最終確定数
更新についての注記 画面を更新すると最新情報が表示される旨 締切後の確定数という表記
掲載のしかた 11エリア別の全合格者数ページ。男子校・女子校・共学校の区分ごと 100校の一覧(50音順)と、全国の学校を検索できる一覧
数字以外の列 定員・所在地 なし
全体の規模の表示 全国573校・32,867名 合計の表示なし
のべ・実人数や講習生の扱い 実績ページに記載なし 実績ページに記載なし

この表だけでも、日能研の数字と四谷大塚のどの列を比べるのかという問題が出てきます。もうひとつ見落としやすいのが、日能研のページには定員の列があることです。合格者数の大きさを学校の規模と合わせて見たいときは、日能研のページが手がかりになります。

主要校の数字を公式ページのまま並べる

まずは両塾がともに公表している主要校を、公式ページの数字そのままで並べます。四谷大塚は2列あるため、両方を分けて記載します。

学校 日能研(日能研生合格者数・名) 四谷大塚 直営(名) 四谷大塚 ネットワーク(名)
開成中 49 57 134
麻布中 60 7 77
武蔵中 28 9 50
桜蔭中 21 32 86
女子学院中 43 29 109
雙葉中 22 5 46
駒場東邦中 50 14 53
筑波大附属駒場中 17 20 33
渋谷教育学園幕張中 80 95 215
渋谷教育学園渋谷中 49 40 91
豊島岡女子学園中 62 43 136
海城中 57 53 147
栄光学園中 69 10 49
聖光学院中 39 30 77
灘中 55 17 41
早稲田中 43 40 200
フェリス女学院中 63 11 30
慶應普通部 17 11 49

数字を眺めると、いくつか「あれ?」と感じる箇所があるはずです。たとえば栄光学園は日能研69名に対して四谷大塚の直営は10名、麻布は日能研60名に対して直営7名。一方で四谷大塚のネットワーク列は、早稲田200名のように日能研を大きく上回る学校もあります。これは片方が優れている・劣っているという話ではなく、そもそも数え方の枠組みが違うことの表れです。

各塾の数字を単独で詳しく見たい場合は、日能研の合格実績2026をエリア別に読む記事と、四谷大塚の合格実績2026を直営とネットワークで読む記事にまとめています。

【独自】100校で照合:日能研の数字は四谷大塚のどの列の間に入るか

上の18校だけでは、たまたま目立つ学校を選んだように見えるかもしれません。そこで、四谷大塚の一覧に載っている100校(男子校33・女子校27・共学校40)すべてを、日能研の全合格者数ページ11エリアと1校ずつ照合しました。学校名の書き方は塾ごとに違うため(たとえば四谷大塚の明大付属明治は、日能研では明治大学付属明治中学校)、表記の異なる学校は本記事で対応づけています。100校はすべて日能研のページにも載っていました。

そのうえで、日能研の数字が四谷大塚の2列に対してどこに入るかを数えた結果が次の表です。

日能研の数字の位置 学校数(校)
直営より少ない 10
直営と同じ 2
直営より多く、ネットワークより少ない 75
ネットワークより多い 13

100校の合計で見ると、日能研8,922名、四谷大塚の直営3,744名、ネットワーク15,117名です。合計で比べても、相手の列を変えるだけで大小が入れ替わります。

75校は、どちらの列と比べるかで大小が逆になる

いちばん多いのは、日能研の数字が直営とネットワークの間に入る学校で、100校のうち75校ありました。たとえば海城は日能研57名・直営53名・ネットワーク147名、早稲田は日能研43名・直営40名・ネットワーク200名です。こうした学校では、直営と比べれば日能研が多く、ネットワークと比べれば四谷大塚が多いという、正反対の結論になります。

つまり、どちらが多いかという問いの答えは、塾の力より先に、比べる相手としてどの列を選んだかで決まってしまいます。比較記事や口コミで、ある学校の合格者はこの塾のほうが多いと書かれていたら、まずどの列の数字を使っているかを確かめてください。

日能研の数字が直営より少ない10校

直営の列だけで日能研を上回っている学校は10校でした。開成、筑波大附属駒場、桜蔭、渋谷教育学園幕張、市川、暁星、白百合学園、慶應義塾中等部、早稲田実業、青山学院浦和ルーテル学院です。ただし暁星(日能研10名・直営13名)や白百合学園(日能研4名・直営8名)のように、差が数名の学校も含まれます。のべか実人数かの注記がない以上、数名の差を意味のある差として読むのは避けたほうが安全です。

日能研の数字がネットワークより多い13校

反対に、日能研の数字が四谷大塚のネットワーク列まで上回る学校は13校で、地域に偏りがありました。13校のうち9校が神奈川の学校(栄光学園、鎌倉学園、逗子開成、日本女子大学附属、フェリス女学院、横浜共立学園、横浜雙葉、青山学院横浜英和、神奈川大学附属)で、残りは灘、西大和学園、海陽、愛光です。どの塾の数字が大きいかは、学校の難易度よりも地域で変わる傾向が見えます。この点は後半の、地域と学校のタイプで分けて読む節で詳しく扱います。

そのまま比べられない4つの理由

1. 直営とネットワークで母集団がまったく違う

四谷大塚の実績ページには、直営とネットワークの範囲を説明する文章はありません。手がかりになるのは同じ公式サイトのYTnetのページで、四谷大塚の週テストは四谷大塚直営校舎、および約900か所の塾に在籍する生徒が受けるものだと説明されています。ネットワークの数字は、こうした提携塾の生徒も含む広い集計と読むのが自然です。実際、四谷大塚が全国検索用に公開しているデータ(584校)では、すべての学校でネットワークの数字が直営以上になっていました。母集団の大きさが違う以上、日能研の数字とネットワーク列を並べても土俵はそろいません。性質が近いのは直営の列のほうですが、定義の明文がない点は変わりません。

2. のべか実人数か、講習生を含むかが書かれていない

日能研の各エリアページの数字は日能研生合格者数と表記されていますが、1人が複数回の入試で合格した場合に何名と数えるのか、講習生や模試だけの受験者を含むのかといった算定基準は、実績ページには記載がありません。四谷大塚の実績ページも同様です。塾の業界団体である全国学習塾協会は、2024年7月1日付で合格実績自主基準の変更を告知していますが、実績ページの数字がどの基準に沿っているかは各塾のページには示されていません。この数え方の書かれていない部分こそ、数字を横並びで優劣判定しない最大の理由です。

3. 締めの時点と更新のされ方が違う

日能研は3月31日 午後2時30分現在の表記で、画面を更新すると最新情報が表示されるという注記があります。四谷大塚は2026年3月31日(火)締切最終確定数です。同じ3月31日でも、片方は現在値の表示、片方は締切後の確定数という位置づけの違いがあります。記事や資料に引用するときは、いつの時点の値かを一緒に書き留めておくと安全です。

4. 地域ごとの厚みが違う

日能研は合格実績をエリア別に公表していて、全国で573校の合格を表示しています。神奈川の学校で日能研の数字が大きいのは、照合結果の13校の偏りとも一致します。塾の総合力ではなく、自分の志望校・住んでいるエリアでどちらが厚い実績を持っているかという視点のほうが、家庭にとっては実用的です。

なお、四谷大塚を別の大手と並べた場合も同じ注意点が働きます。四谷大塚と早稲田アカデミーの2026年合格実績の比較では、集計基準の開示度の違いという別の観点から数字の読み方を整理しています。

地域と学校のタイプで分けて読む

100校の照合結果を、地域と学校のタイプで分けると、読み方の注意点がはっきりします。

東京の男子・女子御三家

学校 定員(名) 日能研(名) 四谷大塚 直営(名) 四谷大塚 ネットワーク(名)
開成 300 49 57 134
麻布 300 60 7 77
武蔵 160 28 9 50
桜蔭 235 21 32 86
女子学院 240 43 29 109
雙葉 100 22 5 46

定員は日能研のページに載っている値です。同じ御三家でも、開成と桜蔭は直営が日能研を上回り、麻布・武蔵・雙葉は直営が一桁で、日能研が直営の数倍になっています。御三家とひとまとめにして、この塾が強いと言える形にはなっていません。学校ごとに1行ずつ見るのが前提です。

神奈川の学校

栄光学園(日能研69名・直営10名・ネットワーク49名)やフェリス女学院(63名・11名・30名)は、日能研がネットワークまで上回る学校です。一方で聖光学院(39名・30名・77名)や浅野(96名・38名・130名)は、日能研が直営とネットワークの間に入ります。神奈川の中でも学校によって位置が違うため、神奈川なら日能研と決めつけず、志望校の行で確かめてください。

埼玉・千葉の学校は数字の桁が変わる

埼玉・千葉の学校は、合格者数の桁そのものが大きくなります。栄東は日能研920名・直営506名・ネットワーク1,671名、開智は1,040名・140名・1,388名です。日能研の埼玉エリアのページ(31校)を合計すると7,800名で、東京エリアのページ(183校)の合計7,405名を上回ります。四谷大塚の検索用データでも、埼玉県の34校でネットワーク9,410名・直営2,001名と大きな値です。

このため、全国の合計や合格者数の多い学校の一覧を見ると、埼玉・千葉の一部の学校の比重が大きく出ます。合計の数字で塾を比べるより、志望校の行だけを取り出して比べるほうが、わが子に関係のある情報になります。

関西・東海・四国など首都圏の外の学校

灘(日能研55名・直営17名・ネットワーク41名)、西大和学園(100名・15名・54名)、海陽(141名・23名・65名)、愛光(241名・11名・97名)は、いずれも日能研がネットワークを上回る学校でした。四谷大塚の検索用データでは584校のうち209校で直営が0名で、首都圏の外では直営の数字がほとんど出ない学校も多くあります。首都圏の外の学校を志望する場合は、四谷大塚はネットワークの列、日能研は該当エリアのページという形で、別々に見て通える教室の有無と合わせて判断するのが現実的です。

年度をまたいで比べるときに確かめること

去年と比べて伸びたかどうかを見たくなるときは、次の3点を先に確かめてください。

  • 同じ列どうしで比べる:日能研生合格者数は日能研生合格者数と、四谷大塚は直営は直営、ネットワークはネットワークと比べる
  • 同じ締めの時点で比べる:速報段階の値と確定数を混ぜない
  • 学校名の変更に気をつける:日能研の2026年のページには、校名変更・共学化・新規開校の注記が付いた学校が11校あります(たとえば明治大学付属世田谷中学校は、日本学園からの校名変更と共学化の注記付き)

各塾の年ごとの変化の追い方は、日能研の合格実績の推移の記事と四谷大塚の合格実績の推移の記事で扱っています。

合格者数のほかに2塾で確かめておきたいこと

合格実績は塾選びの材料の一つにすぎません。比較記事でよく取り上げられるのは、カリキュラムの進め方、テストの頻度、通塾日数、費用です。数字と同じ重みで、次の点を確かめておくと判断がぶれにくくなります。

  • カリキュラムの進め方:四谷大塚のYTnetのページでは、平日は通っている塾で予習シリーズを使った授業を受け、週末に週テスト、5週に一度組分けテストを受けるという学習サイクルが説明されています。日能研の進め方は、通う予定の教室の説明会や体験授業で確かめるのが確実です
  • 通塾日数と1回の時間:学年が上がると日数や時間が変わるため、志望する学年の分を聞いておく
  • 費用の全体像:授業料だけでなく、講習・テスト・教材の費用を学年ごとに確認する
  • 実績表は塾全体の数字であること:どちらの塾の実績表も教室別の内訳は載っていません。通う予定の教室での志望校別の対策の有無は、教室で直接確かめる

合格実績の数字が大きい塾を選ぶこと自体の考え方は、合格実績が多い塾は本当に強いのかを整理した記事も参考にしてください。

実績を志望校選びに活かす読み方

こうした前提を踏まえると、合格実績の使い方は順位づけではなく、自分の受験プランへの当てはめに変わってきます。

  • 志望校を先に決めてから、その学校の数字を見る。全体の合計や有名校の数だけで塾を選ぶと、実際に受ける学校の相性を見落とします。
  • 同じ枠組みどうしで比べる。四谷大塚なら直営列、日能研なら日能研生合格者数、というように性質の近い数字を並べる。ネットワーク列は四谷大塚系全体の広がりとして別枠で見る。
  • 合格者数だけでなく、学校の定員とのバランスを想像する。同じ50名でも、定員の大きい学校と小さい学校では意味が変わります。公表されていない部分は、わからないと保留してよいのです。
  • 最新の公式ページで確認する。この記事の数字は各塾公式の2026年入試実績に基づいていますが、表記の更新や翌年度の速報が出れば内容は変わります。最終判断の前に必ず公式ページで最新値を見てください。

そのうえで、志望校の出題傾向とわが子の距離をつかむには、実際の入試レベルの問題や合否判定に触れておくのが近道です。合否のボーダーを体感できる合判形式のテスト過去問は、実績表の数字を自分ごとに落とし込む助けになります。


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筆者の判断基準

ここまでの照合を踏まえ、この記事を書いた筆者が2塾の合格実績を読むときの基準を4つにまとめます。

  1. 志望校の行を、日能研生合格者数と四谷大塚直営の2つで先に見る。ネットワークの列は四谷大塚の教材やテストを使う塾全体の広がりとして、別枠で見る
  2. 数名程度の差は同程度として扱う。のべか実人数かが書かれていない以上、数名の差に意味を持たせない
  3. 神奈川・埼玉・千葉・首都圏の外では、地域の偏りを前提にする。照合で見えたとおり、どの塾の数字が大きいかは地域で変わる
  4. 公式ページの時点表記を一緒に控える。引用した数字が、現在値の表示か確定数かを後から確かめられるようにする

この4つは、どちらの塾が優れているかを決めるためのものではなく、数字に振り回されずに志望校との距離を考えるためのものです。

よくある質問

日能研と四谷大塚、合格者数が多いのはどちらですか

比べる列によって答えが変わります。四谷大塚の一覧に載る100校の照合では、75校で、直営と比べれば日能研が多く、ネットワークと比べれば四谷大塚が多いという結果でした。どちらが多いかより、志望校の行を性質の近い数字どうしで見ることをおすすめします。

四谷大塚の直営とネットワークは、どちらを見ればいいですか

四谷大塚の校舎に通うことを考えているなら、まず直営の列が目安になります。ネットワークの列は、四谷大塚の教材やテストを使う提携塾の生徒も含むと読める広い集計なので、四谷大塚系の学習を受けている生徒全体の広がりとして見るのが向いています。どちらの列も、実績ページに範囲の定義は書かれていない点には注意が必要です。

同じ合格者が2回数えられていることはありますか

複数回入試のある学校では、1人が2回合格することがあります。その場合に何名と数えるのかは、日能研・四谷大塚とも実績ページに記載がありません。そのため、2塾の差が数名程度なら同程度とみなし、気になる場合は説明会などで集計のしかたを直接たずねるのが確実です。

まとめ

日能研と四谷大塚の2026年合格実績は、どちらも公式に公表されている数字です。ただし、四谷大塚は直営とネットワークの2列構成、日能研は日能研生合格者数の1列で、四谷大塚の100校を照合すると、75校では比べる列しだいで多い・少ないが逆になります。さらに、どちらの数字が大きいかは神奈川や首都圏の外といった地域で偏り、両塾とも重複合格や講習生の数え方は明示していません。だからこそ、数字の大小だけで優劣を決めるのではなく、性質の近い数字どうしを、自分の志望校とエリアに引きつけて読むことが大切です。実績表はゴールを示す看板ではなく、わが子の受験プランを描くための一つの材料として活用してください。

参照した公式情報(取得日)

本記事の数字は、次の一次情報に基づきます。取得日はいずれも2026年10月3日です。

100校の照合結果、地域別の合計は、上記の公表値をもとに本記事で集計したものです。


※合格実績は各塾の公式発表等に基づく(集計方法により重複を含む場合があります)。最新の数値は各塾公式ページでご確認ください。

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